原価300円でビッグなハンバーガーをこさえたキャンプの昼の創意工夫。
既にバンズは発注しちまったのに人数が10人も減るって!?!?
元々1人の原価300円なのに、んな無茶な!!
と言うところから始まった節約ハンバーガー大作戦。
かなりの創意工夫で大満足で乗り切った。
その詳細をここに記そうと思う。
また作ってと言われた時に見返すために、そしてきっと誰かの日常でも役に立つ工夫があるだろうからね。
・そもそもの経緯をね。
ボーイスカウトのキャンプにお呼ばれした。
数年前まで所属していたが今は年に1回ほど料理を作ってと呼ばれるくらい。
ちょうど良い距離感だ。
ボーイスカウトってのは非営利組織だし、質素が美学みたいな所があるんで、食費は多くない。
だけど、僕は既に所属してない人間なのでね、原価内ギリギリで豪華に攻めました。
じゃないと呼ばれた意味ないし、美味い方がいいでしょうよ!?
昼食の原価は1人300円、45~50人前作ると聞いていた。
そしてそれに合わせてバンズを6個×9Pで54個発注していた。
が、その後に人数の大幅な減少を知り、そっから頭を悩ませた。
バンズは業務スーパーで6個入りで148円、9Pで1350円くらい。
だが、実際の人数は37人。。。
さぁどうするかねぇ~
・ハンバーグ54個の材料
大体だけどこんな感じ。
合い挽き肉が全体の半分以下、つなぎがたっぷり、それに鶏胸の挽き肉までたっぷり。
もちろん原価の為ってのもある。
あるけど、これを合い挽き肉だけでやってたら脂が溢れて焼くのも片付けも大変。なんと言ってもキャンプ場だからゴミは少ない方が良い。
ジューシーだけど、溢れない肉汁量を目指す。
パン粉、鶏胸ひき肉、砂糖、玉子、は保水力の高い素材なので多めにね。
ナツメグ多めなのは牛肉っぽいハンバーグっぽい香りになるから。大事大事。
ちょうどハンバーグのnoteを書いたばかりなので、比率は頭に入っている。
・作り方、焼き方
まずはタマネギを刻んで炒める。
今回は炒めすぎないようにする。なぜかって?量が減っちゃうからね!!
砂糖をいれて水分を出すと同時にカラメル化を進める。
あえて丁寧に混ぜず、焼き付けるようにすると嵩を減らしすぎずに飴色タマネギっぽくできる。
まぜまぜの時間。
挽き肉、塩コショウ、砂糖、ナツメグ、スパイスをこれでもかと練る。
粘りがでてきたら玉子をいれ混ぜ、タマネギをいれ混ぜ
パン粉を混ぜ、最期に牛乳と醤油。
うん、肉汁が溢れるようなハンバーグじゃないからそこまで順番は気にしないで良いんだけど、最初に肉と塩を練るのだけは必須。
鉄板をしっかり熱くして油を馴染ませ、1枚ずつ焼く。
1枚約180gくらいかな~
普通の合い挽き肉ハンバーグと違い肉汁の流出がほとんど無いので縮みも最低限。これ嬉しいね。
分厚すぎないように大判で焼く。
大きめバンズからしっかりはみ出るようにデカく焼く。
脂の流出が想定よりも少ないので、サラダ油を多めに敷いて焼く。もう少し油を吸ってくれそうなミンチだ。
せっかくなら牛脂で焼けば良かったな~と後悔。もったいないことした。
それにしても厚い鉄板で焼くと綺麗に焼ける。
一気に温度が下がらないからくっつきにくいし、肉汁を閉じ込めてくれる。
一度に焼けるのは24枚ほど。
この量だとパテを丸めて鉄板に並べる1人と、コテでひたすら焼くのに1人いる。
仕上げはお湯を少々かけて蒸し焼きして完成!!
鶏挽肉はパサつきやすいので水分を加えるの大事。
・ハンバーグ以外の創意工夫
バンズ
でかいガスの炊飯釜があったので、その中で5分ほど加熱し保温。
底をカリッとさせ、全体をホカホカにする。
この一手間があると無いとじゃ大違い。愛ですな。
レタスは良い感じにちぎって4枚。
茎の部分は別にしておいて、夜飯に使った。
チーズはスライスチーズのチェダー。
40枚で840円、原価的に迷ったがオーバーしてでもチーズは欲しいさ。
ハンバーグをバンズにのせるときにひっくり返すのが大事!!
鉄板でアツアツになってた面にチーズをのせることでチーズがとろける。
ソースにも一工夫をね
ソースはケチャップベースのスパイシーなソースに。
こんな感じ。
ケチャップにスモーキーさとスパイシーさを加えアメリカンに刺激的にする。
ハンバーグの美味さはそれなりに美味いけど、やっぱし肉の旨味は淡泊。
だからこそここで強めの味にする。
ウイスキーの香りが大事さ~
あとね、肉を焼いたときにでる肉汁や脂を集めてソースに混ぜるの大事!!コクがでるんだ~
・ピクルスにレモンもアリね
やっぱりピクルスは欲しいよね、ちょっとでいいから欲しいよね。
ガーキン(ミニきゅうり)のスライスピクルスで、ディルのはいったやつ。
そのままでも美味いけどちょっと一工夫。
生のレモンを薄くスライスし、よく混ぜる。
これだけで彩りと香りが一気に変わるし、苦味や酸味の弾け方が変わってくる。
こういうちょっとした工夫の積み重ねが大事だと思ったりする。
お好みで使ってポジション。
あ、そうそう。
ピクルスの漬け汁は次の日の朝メシでリメイクしたよ。
即席ザワークラウトによかった。そういう工夫の話しを次に書こうと思っている。
・やっぱしポテトよね。
付け合わせはじゃがいも。
小粒のじゃがいもをよく茹でて半分に切り、断面をカリッと焼く。
マーガリン、ニンニク、ハーブソルト、塩コショウ、をまとわせ炒めて仕上げに生パセリを散らす。
生パセリは家で使うのはちょっと大変だけど、大人数相手なら安くて良い彩りですね。
やっぱしハンバーガーにはポテトだよね。
揚げるのは油の処理が大変だからパスだけど、これくらいならいけるね。
しっかり茹でてから焼くの好きなんだ~
・のせて重ねてハンバーガー!
バンズ、レタス、ハンバーグ、チーズ、ソース、ピクルス、バンズ。
この順で乗っけて完成!!
想像以上にデカいね!!
美味い!!しっかり美味い!!
パンはふかふかだし、ソースはアメリカン。
なにより肉が良い感じ!ジュワッと肉汁ではないけど、噛む度に肉の旨味とタマネギの甘味がくる。
そんでつなぎが多いからかね、柔らかくてバンズとの一体感がある。
肉汁が溢れないのもいい。食べやすい。
小学生の頃に読んだ絵本で、ハンバーグはハンブルグの船乗りが肉をかさ増しするために作った料理だと読んだ。
それをここ日本で、更にかさ増しや独自の進化を遂げさせたよ。ちょとだけ。
ああ楽しい料理だ。
じゃがいもも立派だ。
ケチャップ味の濃厚なバーガーのサブとして最高。
どっちも手で食べるのがいいよね。
そんでもって多く発注しちまったバンズもハンバーガーにしたので、1人1.5個くらい食べた。
おかわりのは肉を半分に薄く切ったり、チーズ抜きにしたりしたけど、それでも大人気。
若い奴らがガツガツ食う姿は見てて気持ちいいね~
・改めて原価計算したら!!なんと!!
合計は約11100円!!
37人で割ると1人当たり300円ジャスト!!
うひょ~~攻めてる~~!!
まぁ正直言うと、1食ごとの原価はそんなに気にしないでよくて、キャンプの食費が採取的に納まれば良いんだけどね。
それにしてもピッタリすぎて驚く。
また別に書く予定だけど、他の食事や買い物でもこのピッタリ現象が何度かあって、自分の体感を信じれるようになってきた!
なんとなくで作った献立の原価計算してみたらほぼ原価通りだったのウケた。
楽しかったなぁ~ボーイスカウトのキャンプ専門の料理人になりたいくらいだ。
・おわりと次回予告宣言
次はこのキャンプの全食(夜朝昼夜朝)を書きます。書いてる途中です。
限られた期間、限られた原価、その中でいかにロスが無いか、連続的な食事だからこそできる工夫の数々を書きます。
ハンバーガー関連だと、朝のイングリッシュマフィンの残りをちぎってハンバーグのつなぎにしたりだとか、
レタスの茎を夜に使ったりとか、ピクルスの酢を次の日の朝に使ったりとかですかね。
あとはスパイスや少量使う調味料の工夫も書けたらなぁ~
キャンプは食材とか調味料を残すと持ち帰るのが大変だったり、洗い物が大変だったり、そういう話しも書きたいね。
あんまし原価原価言いたくない、もちろん大事だけど、日常では気にしてないように振る舞いたい。
けどこのキャンプに関しては原価の低い中でギリギリを攻めたのが楽しかったので詳細に書きます。
こういうのも面白いんだ~~!それに学びになる。
今年は特に上手くいってよかったなぁ~
次は全体の食事について書く!書きたい!
おわり。
あまりにも素晴らしすぎるので、ジョンレノンの死が改めて悲しいね。