歩き地蔵のお江戸面白地蔵物語VOL.57 板橋は水の都だった~その2しろかき地蔵と母の思い出と見方はいろいろの巻(長いっチューの!!)
恒例の今日の東京都板橋区の朝の景色です。
お天気いいと最高ですね。私もnoteに向かうまでの間に洗濯して、母の今日は月命日なので、母のためにおままごとのようにお膳を作りました。
お膳に朝日を浴びさせてみると恰好いいんじゃないか?と撮影しました。けど、ちょっとお盆がよろけて、小さいお椀に糟汁の糟がついて恰好悪いな~と撮り直しまして
日も高くなってきてからの撮影で、しかも、外に干した洗濯物も写り込んでて、これじゃ、いかんな?と
もう一回
スマホの角度かえて、洗濯物入らないようにトリミングしてみました。
言いたいのは同じお膳でも、時間での光の入り方、場所、撮影の仕方で全然違って見えるということを言いたかった。
かつ、このあまりお出かけしないでね~~~って、暇な時間に、見方を考えるとか、スマホでいろいろ写真撮って、あ、このアングルだとこうなるのね?とか自分で考えてやってみると面白いということを「STAY HOME」での一コマとしてご提案させていただきます!!笑
編集の仕事してきたので、写真に関しては拘りがあるのですが、とにかく、今は楽しいってことが大事だと思いますので、
家の中でも楽しめる写真撮影を
皆さんもやってみてくださいね。
さて、今日は私の大好きな母の月命日なのでお膳作りました。お膳を作る日は、母の命日、父の命日、パパの命日、パパのお父さんの命日が基本で、時々、私の祖父母とパパの祖父母の命日にあげさせていただいています。どちらの皆さんも存在していないと生まれて来なかったし、ここまで生きてくる上で大変にお世話になったし、人生をいろんな角度から見て思うきっかけを与えてくれた貴重な方々なので、尊敬の気持ちを込めて上げさせていただいております。
さて、本日は大好きだった母の思い出を若干書かせていただきますね。
えっと、私の母はおもしろい人でした。
今、出かけないこともあるし、免疫を上げるのにニンニクがいいとの話で皆さんニンニクを食べているとSNSで上げてますが、今日はニンニクについてのお話を・・・・・
ある日曜の昼前に、母は「アコちゃん体にいいニンニクの食べ方、テレビでやってたから食べてみる~~?」声をかけてきました。
「なんでも食べたい私は、うん。食べたい~~」と即答
出て来たのは生ニンニクを擦ってオブラートに包んであるシロモノでした。
それで、何の疑惑の念もなく水と一緒に飲みましたらば~~~
生のニンニク、胃に到達するや否や、オブラートが溶けて、胃の粘膜をジクジクと攻撃しはじめました。
「痛い、痛い、いた~~~~いいいいい~~~~」
と、もう七転八倒!!
母は可愛い娘が痛がってて、その原因が自分が差し渡した「生ニンニクのオブラート包み」(なんか高級中華のメニューにも聞こえる)なことも、心配のきっかけ、汗かきながら・・・
「おとうさ~~~~ん。早ぐ~~~水けれ~~~アコちゃん大変だ~~~」
って緊急水宣言発令~~~~
すると父は
すぐにスーパーマンのごとく
「はいよ、水」と。
という事件も思い出しました。
こんなことですかね?前にも書いたけど、母はある立派な家から来たお嫁さんだったんですが、肺結核で婚期を逃して(介護生活で母は片肺だったことを知る、私なのですが・・・泣ける~~~~)
満州から引き揚げてきた5歳年下の父と結婚します。
父はとっても母の言うことを聞いて、なんでもやってくれたので、我が家の父は私にはスーパーマンに思えた。
ある時、なんでお父さんはお母さんと結婚したの?と聞いた時があって
「アコちゃん、それは言わないんだもん。けど、お父さんはお母さんと結婚できて幸せなんだ~」って
うちの父は大陸育ちで、しかも、敗戦で引き揚げてきた苦労も知ってたのからか、感情表現を言葉でできる男性だったと思う。
今の時代、大分、言葉力の高い男性も増えてはきたけど、日本男児は偉そうでなければならないとの考えは一切なかった。
また、母は父にある意味頼りきってはいたけど、裁縫の腕があったので、学校から帰ると自宅で依頼された和服を丁寧にチクチクと縫う内職をしていました。
今思うと、ちゃんと裁縫と言う技術を持って、しかも、お得意様を持っている個人事業主だったんだな~って。私はそんな母が誇りだったので、小学3年生の時に作文で「母は裁縫が得意です」と書いたら、担任の先生が私の母に「和服を縫ってほしいの」と家まで反物を持ってきてくれて、母は、緊張もあるけど、依頼されたことが嬉しくって超張り切って頑張ってくれました。その時の母の喜ぶ顔が浮かびます。
やばい、書きながら泣ける。
母のすごい所は「私には学がないんだ~」って言いながら、いつも学校から帰ると誰かしら近所の人がお茶飲みに来てて、自分の話はほとんどしないで、人の話を「んだが、んだが」って聞いていて、「この小豆煮てみたんだけど、味っこどうだ?」とか言って茶っこ友達がたくさんいた。
それから、電話と言う文明の機器が登場すると電話してて「んだが。んだが~」って聞き役をしていた。
だからと言って私にこんな電話だったとか言うのではなく、生き方として恰好いい人。
ただ、子供に対する愛情は並々なく、人格を尊重されないことがあると猛烈に動き出す人だったと思う。
そんな感じで母は天然で割烹着来てて、太ってて、でも、恰好良かった。
「大好きなお母さん、グルメのお母さんの口にあうかわかりませんが、食べてくださいね~」とお膳をお供えさせていただきました。
さて、では、ここからは本題の
お地蔵さんのお話に入りますね。すみません、長々と、母の思い出にお付き合いいただき、ありがとうございます。
では、マップから
昨日のマップに加筆しただけ~~板橋は水の都だったのその2ですね~。
テクテクととにかく歩き・・・
西光寺到着しました。
こちらには
昔話でも有名な「しろかき地蔵」
↓ ユーチューブでの日本昔話の「田植え地蔵」の話
https://www.youtube.com/watch?v=wn2TkXFKNA4
がいらっしゃるので参拝に伺いました。
院内に入ると、線香が100円で無人で販売されていて、カセットのガスコンロがあって、じゅ~わ~って感じで火をつけて、ちょっと歩いてみると
地蔵堂が、
上を見ると「しろかき地蔵さんのお話」
では、しばし、しろかきさんと私の会話をお楽しみください。
しろかきさ~~~ん
「はいさ~」
「しろかきさん、目キラッとしている~」
「はい。そうですねん。だって、春、今からしろかき大変な時期到来だからさ。やっと出番の時期がきた。やる気満々さ」
「恰好いいです~」
「あはは、だべさ~、るんるんだぜ~~~」
「やっぱり人って生かされる舞台があると嬉しいですよね~」
「そっさ~」
「けどさ、本当に優しい地蔵さん。なかなか陰でしろかき頑張るなんてできることじゃないよね~」
「あ、地蔵レベルで考えるとそうでもないんだ」
「そうなの?やっぱりパワー違うの~」
「うん。隠れたスペックがいっぱいあるんだぜ」
「例えば?」
「うん。簡単に言うとさ、このキラキラお目目で、ウインクするだけで、じゅわ~って代掻きできちゃうの」
「そうなの~?すごい」
「けどさ、すぐに依頼に来てもやってあげられないの」
「なんで?」
「自分でやらないと汗の味わかんないでしょ?」
「汗・・・・」
「汗水たらして頑張るっていうじゃん」
「うん」
「つまり、全て自分も水からできている~。代掻きを汗流してする→田んぼ整う→田んぼに水入れする→稲喜ぶ→稲成長する→稲小金色になる→刈り取る→食す→美味しい→今日も元気、って方程式になっているわけ~」
「へむへむ」
「けど、今はコンビニ行く→弁当買う→とりあえず空腹は満たされる→どこの食材かわからないけどまずいいか~、って」
「うん」
「その一方、食品の偽造とか産地偽造とかうるさい場合もある~」
「はい」
「ま、面倒臭い話し言ってしまったけどさ、農業は基本。これからますますそんな時代になるんじゃないか?」
「コロナで?」
「そう俺は思うね。自給自足の精神が戻ってくると思うよ」
「そうかもね~」
「とにかく農業は大事。代掻き大事。それがはじまらないと何もはじまらない」
「はい」
ここまでがお地蔵さんとのやり取りですがね。
ちょいと
水にかかわる熟語を考えてみました。
水臭い → 親しい間なのによそよそしい。水ぽいと味気が薄いってことかららしい。
水入らず→油と水の場合は交じり合わない。から、水入らずは親しい同士で、との意味らしい。
水杯を交わす→人が亡くなった時に唇に水を含ませる作法、末期の水から来てて、昔、出兵する時には死を覚悟に水杯を交わし、盃を地面にたたきつけて割ったのだと・・・ふむふむ奥深い。
水商売→これは、わかるよね。
水物→運や状況に左右されやすく、予想が立てにくいものだそうだ。新型コロナも現在のところは水物?
音耳に水→寝ている時に水が入ったと、言葉通りの由来と、寝てて洪水などの水の音が聞こえたとの由来があるらしい。悪いことの表現ばかりではなく、いい事にも使うらしいです。
今回は水についてでしたが
こんな風に何かの文字一つから広がるイメージを自分なりに展開していくのも楽しいですね。
では、今日も元気に参りましょう~~~~。
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