71.お気に入りの桜ソングは?
日本各地で桜が見頃を迎えている。もこもこに咲き誇る桜の花をみていると、堪らなく柔らかな、朗らかな気持ちになる。私の住む地域はまだ肌寒い日もあり、五分~七分咲きほど。来週辺り、満開に向かっている様子。
最近、私は店番のような仕事をしているので、店頭ではFMラジオを流しているのだけど、この頃はもっぱら桜ソングが流れている。春になると毎年聴こえてくるような曲たち。出会いと別れの季節、希望と切なさを歌った曲が世に溢れている。今回は超個人的、桜ソングをご紹介!
三日月ロック その3|スピッツ
スピッツの春の曲、それはもちろん「チェリー」や「春の歌」!と言いたいところ、本曲をご紹介。
抜け出したい気持ちなら 桜が咲くたび現れる
わかってくれるかな?君なら
歌詞の一部分から季節が春であることを想像して。ここ、本当に気持ちがよくわかるというか、春になるとなんとなく焦る感じ、すごく共感。新しい始まりの季節に、自分もちゃっかり抜け出してスタートを切りたい、この曲を聴きながらいつも、うんうん、と頷いていた。桜が咲いていてもまだ少し肌寒い夜に聴きたい一曲。あとは空に三日月が浮かんでいれば言うことなし。
LAY DOWN|シャムキャッツ
私がスピッツに次いで大好きなバンド、シャムキャッツ。2019年にデビュー10週年目を迎えた彼らは、メンバー個々の理想を追求するために、2020年に解散という道を選んだ。今それぞれ個人活動をしている彼らは、やはりそれぞれ輝いている。ボーカル&ギターである夏目知幸さんの独創性溢れる曲たちは、耳に心地よいリズムを運んでくれる。
無期休暇 転勤を断って まっさらな部屋 女が寝転ぶ
泡を吹く春の日差し
腕に触れるフローリングがひんやり
だらりと気が抜けるような春。
日差しは暖かいけれど、フローリングはまだ冷たい。期待と不安に満ちた桜ソングが多い中、ふわっと無気力になれるような春の曲に出会ったのは初めてで、それはそれは最高にときめいた。気を抜きたい時、意識してこの曲や夏目さんの歌声を聴くように心掛けている。
春風|くるり
くるりのボーカル岸田繁さんの声と春の雰囲気はどうしてこんなに相性がいいのだろう……と実感させられる。この曲を聴きながら、くるりらしく京都の鴨川沿いを散歩したくなる優しいメロディー。
言葉をひとつひとつ探して
花の名前をひとつ覚えて あなたに教えるんです
ぽつりぽつりと語られるような歌詞は、聴いても読んでも美しい。静かに春の訪れを感じられる、こちらも耳心地のよい一曲
桜 surer love|サニーデイ・サービス
春らしく、さらさらさら~とそよ風に流されるように聴きたくなるメロディーが特徴的(ご紹介した曲の中で一番春らしいかも)。春の日中、桜並木に霞んだ空気の中を歩きながら聴きたい曲。
君がいないことは 君がいることだな
桜花びら舞い散れ あの人連れてこい
ちょっと春のことと離れるけど、「君がいないことは君がいることだな」。確かに「君」がいなければそもそも「いない」って認識がないものね。当たり前のことなのに、なるほど!そうそう!と、納得。
春!めちゃくちゃ春!という曲ではなく、ほんのり桜色ほどの柔らかい春の曲が好き。桜ソングというのは季節感が溢れていて、共に春を盛り上げてくれる存在。皆さんのお気に入りの桜ソングはなんですか?
おわり
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