【たーぼうの教育ニュース①】 2023年11月4日(土)
こんにちは!たーぼうです!
11月になり、今年の終わりを感じています。
今日は生徒が言う「普通」についてちょっと力を入れて書いてみました! 自身の勉強の一環ということで、もし興味あればご笑覧ください。わかっていないことや、間違っていることもありますので、ぜひコメント等で気づいたことを教えてください。
このニュースは、以下の3本立てで進めています。自身の勉強の一環ということで、もし興味あればご笑覧ください。コメントやシェアなどもぜひ〜!
ということで、本日は第1弾:教育関連ニュースです!よろしくお願いします!
■1:教育ニュース
10/29 東洋経済education × ICT編集部
高校全入時代、7割が通う高校「普通科」で見過ごされてきた課題とは 大学ギャップの原因、「主体的な学び」にも影響
「普通」という言葉が、社会のあり方をかなり難しくさせているなと思います。普通科が一般的で、それ以外は普通でない学科とも取られてしまいます(法律でそう決まっているのかもしれないけども)。別に気にしなくてもいいかもしれないが、例えば、普通科に合格できなかった人たちにとってはどうでしょうか。
この「普通」という言葉について、私は2つのことを思い出します。
1つ目は、工業高校に部活で練習試合に行った際に、そこの先生に「工業科が良いって入学してくる生徒ってどのくらいいますか?」と聞いたところ、「全然いませんよ。みんな普通科に入れなかったから、来ているんですよ。」と答えていたことです。
実際には工業科志望もいるとは思いますが、何か普通科に入れないコンプレックスを産んでしまっているような雰囲気を感じていたのでしょう。中学生から進路選択は難しいかもしれないですが、普通科という言葉にはやはり違和感を感じます。
2つ目は、高校生がよく答える「私、普通の人間なので、進路の希望とかありません」という言葉です。めっちゃ多いです。
人間はそもそも生まれた家庭・地域・学校も違うのに、普通であると蓋をしてしまっています。(私も自分のことはなんの取り柄もないと思っていたので、今でも必死に争っている感じがしますが、前よりも考え方は変わってきたと思います。)
何かすごい人と自分を比べてしまい(高校生で言うと、〇〇一筋とか、〇〇博士みたいな存在)、自分の特徴を矮小化し、培ってきたものに蓋をしてしまいます。
例えば、高校生のイチローくんがどういう存在かと考えてみると次のようになります。
その人にとっての普通は他の人とは明らかに違います。母や父の職業、兄弟の
有無、所属している部活など全ての環境はそれぞれです。
なんの変哲もない普通が、実はとても個性的な存在でしかありません。このような視点で、生徒たちが自分の生活を振り返ることができたら、もっと生きやすい人たちが増えていくのではと思っています。(という私は全然できていなかったので、早く気づくべきだったなと後悔をしています。。)
記事に戻りますが、普通科は学校の特色を今後も考えていくことが大事なのだろうと思います。ですが、突飛な学校改革ではなく、きちんと生徒や地域の実情から生み出されて進めてほしいなと思います。
■2:生徒指導ニュース
10/30 東京新聞
「指導死」生徒の遺族らが国に要望「調査と説明を」 自殺遺族の4割は調査の要望も聞かれず
悲しいニュースです。
生徒指導は、ボタンを掛け違うと、本当に生徒を追い詰めます。よく「そんなんじゃつけあがる」とか「締めないといかん」などの言葉を耳にします。現場は、理想論だけでは回らないので、厳しく指導することは必要ですが、対話をベースに進めないと、結局別の問題を生むことに繋がります。問題行動は、対話のチャンスにもなります。指導はしつつも、しっかりと対話(説諭とは質の違うもの)があると良いと感じます。
ちなみに説諭と対話は全く別のものなのですが、混同されている感じがします。説諭は答えがありますが、対話には答えはありません。また説諭は教員サイド、対話は生徒サイドに答えがあります。
大事なのは指導と説諭と対話を全て行うことです。(私も試行錯誤しながら、今のところはこの辺りが大事なのだと気づいてきました。)やっている人は普通にやっています(マジですごいなと思います)。忙しくてもやらないと別の問題に繋がるんですよね。
■3:探究ニュース
10/30 東洋経済online
「将来のために勉強しなさい」では子供は動かない
地域や社会とのつながりが子供の学びを変える
中島 晴美さん : 埼玉県上尾市立平方北小学校校長
妹尾 昌俊さん : 教育研究家、一般社団法人ライフ&ワーク代表理事
いつからか、学校は社会のために作られていたのに、授業のため、テストのためにへと変わってきてしまいました。もちろん授業やテストは大事です。しかし、そこだけが目的では子どもたちには届かなくなってきました。
実社会と繋ぐために、有効なのは探究的な取り組みです。急に「高校3年生なったのだから、進路のことを考えなさい!」とか、「3年生まではとにかく勉強しなさい」とか言うことは限界が来ています。何か社会とつながった経験や、何かアクションをしたことなどは、その人の学びに対する感覚を研ぎ澄まします。血肉となる学びになります。
そんな経験が学校でも増えていったらいいなと思います。(そして私も頑張らねば。)
■4:キャリア教育ニュース
10/31 教育新聞
体験格差の解消にプラットフォーム構築 経済同友会が協力
ふるさと納税などを用いて体験格差をなくすための取り組みがフローレンスやサントリーと共に進められています。こちらもとても面白い取り組みだと思います。キャリア教育において、豊かな経験はとても大きな意義を持ちます。先日、長野市でもチャンスフォーチルドレンと連携して進められていますが、自治体レベルで進んでいくことはとても大事なことだと思います。
こういった活動を展開できる団体には敬意を払いたいなと思います。学校をサポートしてくれる企業や団体など、マジでありがとう!
■5:働き方改革関連ニュース
11/2 教育新聞
「40分授業午前5時間制」の成果 東京・目黒区教委が研究発表会
目黒区が文科省の指定を受けて、授業を40分授業にして、空いた時間を研修や学校の裁量権に委ねるというシステムを進めています。文科省もナイスな取り組みをしていますね。文科省は叩かれがちだが、ナイスな取り組みもやっているので、そういうことを他のメディアもどんどん発信して欲しいなと思います。その点、教育新聞は素晴らしい。
近年、教員のブラックな現状を報道するメディアが後を絶ちません。そろそろ、それを改善している方法だったり、良い方向に進めている取り組みを報道すべきだと思います。もうブラックな面の認知は進みました。だが、それは一面的でしかなく、改善が進んでいる側面などが全国でも至る所にあります。そういう面を報道することで、教育現場が改善するのに、「ブラックだ!問題だ!」と言い続けるのは、解決まで届きにくいし、誤解も与えかねません。
目黒区の取り組みなんかはかなり素晴らしいと思うので、ぜひ各メディアで取り上げて欲しいなと思います。メディアの皆さん、よろしくお願いしやっす!
第2弾:インタビュー・イベント紹介はこちらです!
第3弾:NPO法人School Voice Project の活動紹介はこちらです!
またお時間があればご覧ください〜!