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たぶんクリエイターの人生はゲリラ戦なんだよ
昨日はスーツを着込んでコンサートを楽しんできました。いやもう、最高でした。名手によるフィンジのクラリネット協奏曲などではもう涙がにじんだよ。ホールの中空に天国や楽園を幻視したよ。見えたんですよ、草原とそこに差す陽光と本当の平和というものが。その場所の穏やかさ、幸福感。よろしいですか。音楽にはこういう力がある。こうなったらもうね、考えるな、感じろと。
帰り道、持病のせいか音楽のせいか、聴覚その他神経の感覚が鋭敏になり、格好をあちこちで笑われたりしていたような気分。いやあたくしこれでも病識は持ってるので、これが聴覚過敏と被害妄想だとはわかってはいるんだけど、なんかこう、ちょっとかぶいた格好をしただけで笑われてしまうような気分になったら考え込んでしまったのだった。オレハコノヨデヒトリキリなのだと思い詰めた。
もちろんだいじょうぶ、気の迷いに過ぎないから心配はいらない。寝れば元気になるくらいのもの。ただここに刻み込まれた浅い浅い傷のようなものが教えることには、どうやったってつくる人、クリエイターですか、そいつはたったひとりでゲリラ戦をやっていく運命、宿命、定め、そのようなことになってるんじゃないですかってことをね、帰り道で考えてたのだった。我が身の過去のことも併せて考えてみても、明らかに正規軍じゃないもん。なれないもん普通のルートの人に。じゃあゲリラ兵ですよこれ、こんなに人と違うんだったら。
でも人と違うからいいんですよっていうのがアートやクリエイティヴの世界でしょう。つくったものが他人の作品と違うならば、つくってる当人の佇まいや内容も他人とは違ったものでしょう。逆も然りで、当人の佇まいや内容が他人と違っていれば、当人の作品も他人の作品とは違うんじゃないか。それを、個性的とか特殊とかイレギュラーとかといわれるその人生をやればいいじゃんって話だと思うね。あたくしはやるけど。そこはあたくしみたいなもんが引き受けるけど。クリエイターはゲリラ戦をがんばりましょう。などと、昨日の自分の格好というネタひとつから考えたのだったが。なにか変なこといってますか。
チェ・ゲバラの戦術では、奇襲を活用せよ、攻撃して撤退を繰り返せ、などなどあるらしいが著作は未だ積ん読。がんばれなどとアジってないであたくしも勉強してがんばろう。
しかし攻撃して撤退を繰り返せって、これは公募に送り続けるみたいなことよね。ああ。とっくにゲリラ戦やってました。
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