私のおもさ
嫌われる勇気 コラム:アドラー心理学と科学②
行為ではなく存在そのものに価値があることを認め、まずは、わたしからその理念を実践していく。さて、青年はできるのでしょうか…
青年にエールを送るためにも、今日は、自分の存在価値を認めることの重要性を科学的側面から考えてみます。
自己尊敬
またまた、タイミング良く昨日のメンタリストDaiGoさんの放送で、ピッタリの内容を取り上げていました。
今月のテーマが”アサーション”という流れでの放送。アサーションについては以前、ここでも取り上げましたね。
キール大学の2016年の研究によると、周りと同じくらい自分をみとめているという感覚である自己尊敬の数値とアサーションの度合いが相関していたそうです。
では、その自己尊敬とはどういう感覚か、
1.自分は、他者と同じ権利を持っている
2.自分は、他者と同等に価値がある
3.自分は、他者と同じ尊厳を持つ
この3つを持つ感覚なのだそうです。これらの感覚を含む自己尊敬を念を持つと、同時に、自分の気持ちや思いを怒ったり、抑えたりすることなく、他者に伝えられるようになる、つまり、アサーティブでいられるというのです。
個人心理学の神髄
これは、やはり、課題の分離であり共同体感覚。そして、その感覚を身に付けるための手段が勇気づけ。
その根底にあるのが、ひとの存在そのものに価値を置く姿勢。それは、どうしたらできる?というノウハウではなく、あり方。そのあり方であることは、自己尊敬の状態と言って良いでしょう。
結果、アサーティブなコミュニケーション、つまり、自分は自分、他者は他者と課題の分離をしつつ、その上で自分の思いや考えを素直に伝えることができる。横の関係を築くことができる。
同じではないけれど対等。
尊厳のレベルでわたしの重さもあなたの重さも変わらないのです。