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斎藤真理子さんが「沈思黙読会」という読書会をはじめます。

「韓国文学の中心にあるもの」(イースト・プレス)に続き、「本の栞にぶら下がる」(岩波書店)を上梓された斎藤真理子さん。今度の本は「黄色い本」にはじまって、林芙美子、鶴見俊輔、永山則夫など、韓国文学に止まらない読書家としての斎藤さんの語りが素晴らしく、紹介されている本すべてが読みたくなること請け合いです。そして、斎藤さんが超読書家たるゆえんは、編み物しながら読書する、しかも時には煙草を吸って、子育てもしながら、という橋本治さんもびっくりとのスタイルを持っていることです。

さてその超読書家たる斎藤さんが、ちょっと変わった読書会を始めます。まずは、斎藤さんによるその紹介文を掲載します!

人間が本を読んでいるとき、動物はそれをどう見ているんだろう。
そんなことをときどき思う。
『韓国文学の中心にあるもの』という本を書くために、
韓国と日本の小説をたくさん読んだ。
小説とは何て変な、不思議なものだろうと改めて思った。
他の人が苦労して作り上げた文字の集積が
なぜ私の脳の中でも「物語」と呼ばれるものを構成しうるのか。
読んでいるとき、私たちはいったい何をしているのか。
それを知るために、読書の仕方を一度シャッフルしてみたい。
そんな気持ちで恐る恐る始めてみることになりました。
私のイメージは夕方に路地で見られる「猫の会議」です。
議題はわかりません。発見があるかないかわかりません。
そんな不定形の試み・実験に週末の大事な時間を投入してもかまわないという奇特な方がおられましたらご参加ください。                               (斎藤真理子)


読書会の詳細はこちらをご参照ください。


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