仕事における「無理」と「無茶」の見極め方
それは「要望や期待」という顔をしてやってくる
「仕事をする」、あるいは「生きる」に付きものなのは「無理」と「無茶」です。とくに仕事の場面では、この二つが「要望や期待」という顔をして現れてきます。だから、区別がつきにくいときがあるのです。
「無理な要望」も「無茶な要望」は同じように感じるかもしれませんが、僕は根本的に違うと思っています。だから、「無理な要望は工夫してやってみる」、しかし、「無茶な要望は断固として拒否する」と決めています。
無理はお互いの期待感であり、実力を伸ばすチャンスになります。しかし、無茶は利己的な期待感であり、取り組んでも気持ちが荒むだけです。無茶の前提は「こちらが金を払っている」という意識です。
無茶な要望ばかりをいう相手とは距離を置く
仕事はいっしょに作り上げるもので、どちらが上とか下とかではありません。ましてや金銭が上下を決めるわけでもありません。もちろん、無茶を拒否する際には、自分勝手になっていないかを念入りに精査してのことです。
厄介なのは、無理と無茶を区別する意識を持っていない相手です。こうなると話し合いになりません。誤解を恐れずにいうと同じ土俵に立ったらダメですね。お互いに傷つくだけですから、距離を置くしかありません。
「無茶な要望をいってくるところはないから大丈夫」と安心してはいけない。無理な要望もいってこなくなるとしたら、「最初からあてにしていませんよ」というサインかもしれません。無理と無茶に敏感になりましょう。