『小説』永遠に宇宙に~さよならは言わない~ 2章 第19話(中休め編)
正「ヘイらっしゃい、おォ!!やっと来たな?会いたかったぜ?麗美ちゃん」
蘭「何よ、私は?」
正「私は?って、蘭ちゃん先週来てくれたじゃねェか」
蘭「そォだけどさァ、何か私の時と麗美の反応が違うんだもん」
正「ハハハ気の所為だって」
麗美「久し振り正さん、ゴメンね?ちょっと色々忙しくてさァ」
正「なァに、忙しいってのは良い事だよ」
麗美「ウフフ、そォね?」
正「さァお連れさんも中に┄┄え?」
スタスタスタ┄┄トスットスッ、ガガットスットスッ
正(うォ!!こ、こっち見てる┄┄何でジョディーさんが)
正「そ、そォ言ゃァちょっと前に虎坊が、アメリカのダチん子を連れて来たぞ?」
蘭「あァティムね?」
正「そんな名前だったなァ、それがな?凄ェ喰いっぷりでよォ!!久し振りに気持ちの良いお客だったぜ」
サラ「ったく!!ティムったらァ」
ニーナ「本~当馬鹿」
正(ぎィえ~~!!しゃ、喋った┄蘭ちゃんも麗美ちゃんも気付いてねェのか?ど、どっちに取り憑いてんだよ┄┄それともこの子か?)
麗美「どォしたの?正さん」
正「い、いやな、何でもねェよ?」
蘭「あ、そォだった、紹介するわね?この子がサラ、聞いたらビックリするわよ?あのね?サラの母親は菜智なのよ」
正「へェ~~┄よく見りゃ菜智ちゃんの面影が残ってんな?」
蘭「でしょ?ハーフだから寄り美人になってるでしょ?」
正「あァ、菜智ちゃんには悪ィが凄ェ別嬪さんだよ、2人と一緒って事ァヤッパ」
蘭「うん、今日から、でね?こっちの子が」
正「え?」
蘭「ん?なァに?知ってたの?」
正「し、知ってるも何もって┄┄蘭ちゃんも見えてんのか?」
蘭「はァ?見えてるって何を?」
麗美「クスクスクスそォ言う事か、フフフえェ私にも見えてるわよ?久し振りだから連れて来ちゃった」
正「えェ!!な、何でそんな事」
麗美「ジョディー?挨拶したら?」
ニーナ「そォね?久し振り正さん、会いたかったわよ?」
正「ひェ~~~~!!」
ガタガタガシャ~~ン!!
正「なんまいだぶなんまいだぶ」
蘭「ん?」
麗美「ウフフ」
蘭「あ┄┄そォ言う事か、もォ麗美もニーナも!!正さん本気でビビっちゃってんじゃないのよ!!」
麗美「あら、ゴメンなさい?だって来た時から正さんずっと気にしてたんですもの」
蘭「もォ┄┄にしてもニーナもやり過ぎよ?」
ニーナ「エヘヘゴメンなさい」
蘭「ゴメン正さんあのね?この子ジョディーの娘なのよ」
ガタン!!
正「若しかして!!あの時のちびっ子か?」
麗美「そ、日本を離れる前に連れて来たでしょ?」
正「な、何だいこりゃァ┄┄面影とか似てるって話しじゃねェぞ?仕草や声までソックリじゃねェかよ┄┄丸で生き写しだ、こんな事って」
麗美「あるみたいね?私達だって驚いたんですもの」
蘭「さ、自己紹介しなさい?それと悪ふざけしたお詫びも」
ニーナ「はい、ジョディーの娘のニーナです、ゴメンなさいイタズラしちゃいました」
正「い、いやそれは良いんだけど┄┄本当にそっくりだわ、心臓が止まるかと思ったぜ」
ニーナ「そんなにそっくりなのですか?」
麗美「えェ、こォして隣に居るのを見てるとね?昔を思い出す位よ?」
蘭「だよねェ、愛や雅美も居たら完璧じゃん」
ニーナ「そォなんですね?」
正「ハア┄┄にしても進一(しんいち)が居なくて良かったぜ」
蘭「進ちゃんが?何で?」
正「あの馬鹿がアメリカ行ったの知ってんだろ?」
麗美「えェ、随分成功しているみたいだけど」
蘭「息子の拓也(たくや)君と一緒に行ったんだよね?」
正「あァ、あの馬鹿嫁に逃げられてからな?ジョディーさんに一目惚れしちまったんだよ、そんでアメリカに行きゃァ、ジョディーさんみたいな別嬪が沢山居るってなだけで店止めて、息子を無理矢理連れて行っち待ったんだよ」
蘭「ジョディーに一目惚れって、マジで?」
正「あァ大マジだ!!本気過ぎて写真を見ながら毎回トイレで」
麗美「正さん?若いレディーが居るのよ?」
正「あ、すまねェ┄まァそんくれェ本気だった、人妻じゃなかったらありゃ絶対アタックしてたな?」
ニーナ「そこまで愛されてて、母も幸せ者でした」
正「クォ~~!!何て素晴らしい子だよ、あんなに早く母親を亡くしたってのに、こりゃダニエルさんの育て方が良かったんだな?」
ニーナ「ありがとォ御座います」
麗美「フフフ、じゃ正さん適当に握って?」
正「サラちゃんとニーナちゃん、生物は平気なのかい?」
蘭「でなきゃ連れて来ないって」
正「そ、そォか、そォ言ャァ虎防にも同じ事言われたっけか」
ニーナ「あ、私山葵駄目です」
サラ「私は平気です」
正「OK、任せときな?最高に美味ェ寿司を喰わしてやるから」
麗美「フフフ、そォ言えば進ちゃんってアメリカでもここと同じ名前のお店でやってるんでしょ?」
正「そォなんだよ、勝手に暖簾分けしやがって」
サラ「あ┄大江戸寿司・鮮」
蘭「うん、前に菜智から写真送って来たの見たけど、確か大江戸寿司・鮮、アメリカ支店2号店とか訳分からない名前だったよね?」
正「あァ、本当に馬鹿だアイツは、大体2号店だけで良いじゃねェか、アメリカ支店まで付けちまったら、アメリカにもォ1店舗あるって思われるの分かんねェのかなァ」
麗美「進ちゃんらしいけどね?」
蘭「ってか、進ちゃんジョディーにゾッコンだったなんて気付かなかった」
麗美「私は気付いてたわよ?」
蘭「マジで!!何で教えてくれなかったのよォ」
麗美「蘭に教えたら絶対イジるでしょ?」
蘭「当たり前じゃん、こんな面白いネタがあったらイジり倒さなきゃ」
麗美「だからよ?進ちゃん可哀想じゃない」
ニーナ「あ、あのォ」
麗美「ん?どォしたの?」
ニーナ「私┄アメリカでそのお店行きました」
蘭「え!!」
麗美「そォだったんだ」
正「いやァ、それはすまない事したね?あんなぼったくりの店に、変な事それなかったかい?」
蘭「ぼったくりって」
ニーナ「全然!!とても親切にしてくれて、お寿司もとても美味しかったです、それにやっと分かりました」
蘭「ん?」
ニーナ「ずっと不思議に思ってたんです、あんなに高いお寿司だったのに、私達のお金はいらないって」
正「ハハハハハそォだったのか、何だ進の奴えれェ粋な事すんじゃねェか」
蘭「だね?じゃァ正さんも進ちゃん見習って」
正「馬鹿言ってんじゃねェよ蘭ちゃん、んな事しちまったら店潰れちまうわ、そんな事出来んのは進みてェに全部の客からぼったくってねェと出来ねェ事なんだよ」
蘭「なァんだァ、残念」
正「それにしても┄良く進の奴ニーナちゃんみて理性保てたなァ」
ニーナ「凄く優しかったです、沢山親切に、気も使ってくれて、でもその意味が分かりました」
麗美「きっとジョディーの事を思ってたのね?大好きだった人の子供なんですから」
ニーナ「はい、そんなに愛されて母は幸せ者です」
正「おいおい、どこまで良い子なんだよこの子は、聖女様か?」
蘭「そォよ?ニーナは聖女様なの、だから今日は正さんの奢りで食べ放題ね?」
正「ったく、蘭ちゃんには叶わねェな?分かったよ好きなだけ喰ってけ」
蘭「やったァ!!正さん大好き!!」
正「あァ俺も大好きだよ」
蘭「じゃァ私と再婚する?」
正「ば、馬鹿言ってんじゃねェよ!!お前ェは娘としてでしか」
蘭「冗談だって」
正「あ┄┄┄┄┄」
麗美「蘭?やり過ぎよ?」
蘭「エヘヘゴメンなさい」
「マスター、俺達も今日はタダかい?」
正「馬鹿言ってんじゃねェよ!!お前ェらは割増だ!!」
「えェ!!」
正「えじゃねェ!!今日のネタはいつもより上等なのが手に入ったんだ、倍貰っても悪くねェ位だ」
蘭「へェ~、今日のネタ最高なんだって、良かったね?2人共」
サラ「はい」
ニーナ「ありがとォ御座います正さん」
正「おゥ、待ってろよな?直ぐに出してやるから」