『小説』永遠に宇宙に~さよならは言わない~ 2章 第31話
ザッザッザッ
サラ「御免ね?サン、私虎次に嫌われたく無いから」
栗田「君も呼ばれたんだね?」
サラ「ん?┄┄あら?サンじゃなかったんだ」
栗田「へェ~ハーフなんだ、初めて見掛けたけど、何度か来てるの?」
サラ「まァ何度かは、私は理由があってここを離れられないから早く森へ向かったら?」
ザッザッ、トスッ
栗田「僕達白い戦士が戦う理由を知ってても、離れられない理由があるんだ」
サラ「まァね?でもあなたに話す義理は無いわよ?」
栗田「別にいいよ、プライベートな事だったら失礼だろ?」
サラ「あら、以外と紳士じゃない」
栗田「ありがと、じゃァ僕は消滅したくないから森へ行くよ」
サラ「ん?消滅したくないんだったら森へは入らないんじゃない?」
栗田「え?君は知らないのかい?全てを知る者って人が斃されてしまったら、僕達白い戦士は皆消滅してしまうんだよ?」
サラ「何それ、初耳なんだけど」
栗田「そォだったんだ、まァいいや、じゃァ僕は行くね?」
サラ「ねェ!!その人ってどんな人?」
栗田「知らない、その人の情報は何一つ無いから」
サラ「そんなんでどォやって探すのよ」
栗田「だよね?だから僕は根本を斃しに行くのさ」
サラ「無理だって、あの親玉相当強いよ?」
栗田「まるで怨皇に会った事がある様な言い方だね?」
サラ「実際あってるからさ」
栗田「そォなんだ、んじゃ僕も会いに行くかな?」
サラ「私の話し聞いてた?アナタは怨皇と戦うんじゃなくて、全てを知る者って人を探し出して、守る事ね?」
栗田「そんなにヤバいのかい?」
サラ「えェ、とォ~ってもね?」
栗田「単独じゃなくて複数でも?」
サラ「まァ1人よりかは2人、2人よりかは┄┄┄私は行かないわよ?」
栗田「アハハバレた?勘がいいんだね?」
サラ「だから私は今生きてるし、ここに居る選択も出来てる」
栗田「成る程、でもここで無駄に死を迎えるよりかは、やってみる価値はあると思うんだけどな?」
サラ「誘っても無~駄」
栗田「みたいだね?フフフ、じゃァね?」
ザッザッザッ
サラ「私は行かないんだから┄虎次と約束したんだもん」
栗田「あれ?来ないんじゃなかったの?」
サラ「煩いわね!!敵に囲まれてんの助けに入ったんだから感謝しなさいよ!!」
栗田「そォだね?ありがと┄えェと」
サラ「私はサラ」
栗田「そォか、僕は栗田剛、マロンでいいよ?」
サラ「はァ?┄┄栗だからマロンって、何て安易なネーミングセンス」
栗田「そォ言わないでよ、僕は結構気に入ってんだから」
サラ「表現の自由とは言っても、キャァ!!こっち来ないでよ!!アンタ達の目的はマロンでしょ!!あっち行きなさいよ!!」
栗田「うわァ┄助けに来たって言ってたのに」
サラ「キャァ~!!キャァ~!!キャァ~~!!あっち、あっち!!こっち来ないで!!」
バタバタバタバタ
栗田「クォ!!おりゃァ~!!」
サラ「マロン!!早く助けなさいよ!!」
栗田「そ、そんな事言ったって、君が敵をこっちに擦り付けるから」
サラ「キャァ~!!キャァ!!キャァ~~!!」
バタバタバタ
栗田「えェ~~!!そっち行っちゃったら助けられないじゃん」
ドタバタドタバタダダダダ
サラ「キャァ~!!キャァ~!!キャァ~!!┄┄キャァ~!!┄┄┄あれ?誰も居ない┄ん?おォ~~いマロンやァ~~い┄┄あらら1人になっちゃった┄┄┄えェ~と、若しかしてこれって凄くヤバいんじゃ」
ザッザッザッ
サラ「えェ~~、2人も来ちゃった」
怨皇「お前は」
サラ「あ!!怨皇じゃん!!」
怨皇「む?私を知っているのか?」
サラ「まァね?アナタ有名人だから」
怨皇「ハッハッハ面白い事を言う」
サラ「ねェ!!アンタって敵なの?味方なの?」
怨皇「ん?┄何故その様な事を聞くのだ?」
サラ「だって、アナタ白い戦士の敵なのに、死にそォになってた凰華ちゃんを助けてくれたじゃない」
怨皇「助けた?┄┄あァ、あの時の赤い戦士の事か、成る程あの時の鼠は貴様だったのか」
サラ「うん、私だったのよ、で、私の名前はサラ」
怨皇「ふむ、ではサラ、聞きたい事があるのだが」
サラ「え?彼氏は居ないけど、想っている人が居るから無理よ?」
怨皇「何を言っているのだ?」
サラ「何って、告白するつもりだったんじゃないの?」
怨皇「ハハハハハ本当に面白いヤツだ、私が聞きたいのは、あの赤い戦士は何だ?ヤツは兄を助けに来たと言っていたが?」
サラ「うん、それは本当、でも赤い戦士ってのは知らない」
怨皇「ん?知り合いなのだろ?」
サラ「うん、でも本当に知らない、抑凰華ちゃんもこっちに来れるってのも知らなかったんだもん」
怨皇「そォなのか」
サラ「あ!!」
怨皇「ん?何だ?」
サラ「あァ~┄┄ハハ何でもない」
怨皇「何だ、言える事なのか?」
サラ「出来れば」
怨皇「それは私に関する事なのか?」
サラ「凰華ちゃん的には無い」
怨皇「ふむ、なら話さなくて良い」
サラ「いいの?」
怨皇「話せぬのだろ?」
サラ「ありがと、優しいんだね?」
怨皇「┄┄優しいと、この私が┄┄サラ、お前の感じ┄以前どこかで会っていないか?」
サラ「え?凰華ちゃんの時じゃなくて?」
怨皇「うむそれ以前にだ」
サラ「それ以前って┄┄┄ん?あァ、会ってる会ってる、でも気配だけね?」
怨皇「気配?┄┄おォ!!矢張りあの時の氣はサラだったのか、ではサラが全てを知る者だったのか」
サラ「ううんそれ違うよ?私何も知らないから」
怨皇「ふむ、その様だな?だがお前には何か引っ掛かるものを感じてならない」
サラ「それ、新しい口説き文句?ちょっと今のは少し良かったけど」
怨皇「フフフ」
サラ「ねェ、もォ行ってもいい?」
怨皇「うむ、だがこれを付けて貰う」
ボワァ、ボワァ
サラ「あ、それ凰華ちゃんと同じやつだ」
怨皇「そォか、見ていたのだったな?」
サラ「それ付けたらどォなるの?」
怨皇「肉体を呼び寄せこの地に残って貰う」
サラ「私さァ、地球でやらなきゃいけない事あるし、虎次に会えなくなるのも嫌なんだけど?」
怨皇「ならばこォしよう、私の下に全てを知る者を連れて来たら、それを外し地球へ戻してやる」
サラ「えェ~~信用して平気なの?」
怨皇「出来ぬのか?」
サラ「だってェ┄┄確かに凰華ちゃんは助けてくれたけど、アナタってどォ見たって悪役顔じゃん」
怨皇「ハハハ悪役顔とは、この怨皇を前にしてその様な事を言えるとは、まァ好きにしろ、と言いたいが、矢張りこれは付けて貰う」
ガチャン!!カチャン!!
サラ「あ~あ付けられちゃった」
怨皇「フフ、呑気なヤツだ、私がこの地に生まれて200年、これ程楽しませてくれたのはサラだけだ」
サラ「そォ何だ、楽しかったんならそれでいいや」
え「お前ともっと早く出会っていれば私は┄┄フフ安心しろ、お前との約束は必ず守る」
サラ「そっか、守ってくれるんならそれでいいや、あ!!そォだ全てを知る者って人連れて来てどォすんの?」
怨皇「不思議な女だ、お前の問いには素直に答えたくなる」
サラ「何それ、若しかして惚れちゃったとか?」
怨皇「うむ、そォかもしれぬ」
サラ「嬉しいけど駄目だって、さっき言ったじゃん、想っている人居るって」
怨皇「そォだったな?残念だ」
サラ「それで?」
怨皇「私はその者と融合して大きな力を手に入れる」
サラ「融合ってfusionって事?」
怨皇「そォだ」
サラ「fusionしてどォするの?地球制覇とか?」
怨皇「間違いでは無い、だが制覇するのは地球では無い、この太陽系とは別にある星だ、私はそこで桃源郷を作る」
サラ「理想郷を作りたいんだ」
怨皇「私はそこの王になる為にここで力を得なくてはならないのだ」
サラ「って事は、その星には敵が居るんだ」
怨皇「抗争が行われていてな?もォ1000年も続いている」
サラ「1000年って┄良く飽きないね?」
怨皇「飽き┄┄ハハハそォだな?良くも飽きずに1000年も続けておる」
サラ「そっか、それでアナタがその争いを終わらせて、新しい国を作ろォとしているんだ」
怨皇「私の話を信じるのか?」
サラ「だって、嘘付く必要あるの?」
怨皇「いや、無いな?」
サラ「ユートピアかァ┄┄作れるといいね?」
怨皇「┄┄サラ」
サラ「そォだ!!私探さなきゃいけない人がいるのよ」
怨皇「凰華とか言う者か?」
サラ「凰華ちゃんもだけど、今言った人は別」
怨皇「急ぎなのか?」
サラ「ん~~まァ急ぎって言えば」
怨皇「そォか、見付かると良いな?」
サラ「うん、ありがと、じゃァ行くね?」
タタタタタタ
怨皇「ありがと┄┄か」
永遠に宇宙に ニーナ編 完