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『小説』永遠に宇宙に 完結編 ~さよならからの始まり 絆は永遠に~ 二章 決行 第 3話

バル「デウス!!目を覚まして!!父にした事は許すから!!」
デウス「許す?バルよ、何か勘違いをしていないか?私はこの国を収める王として、王に相応しい者として、全ての民の思いを受け相応しく無い兄を抹消したまでだ」
バル「それは自身の意思じゃ無いじゃない!!良い加減目を覚ましてよ!!アナタは誰かに操られているのよ!!」
デウス「黙れ!!これは私の意思だ!!私は誰にも操られてなどおらぬわ!!」
バル「デウス······私は···確かに私も父よりもアナタの方が王に相応しいと思ってた!!でもそれは昔の優しいデウスだったから!!誰にでも優しいデウスだったから!!」
グラン(バル···何故ここに······今は出るべきでは···ん?)
ヤム「立ち去りなさいバル!!」
バル「ヤム!!」
ヤム「ここは敵の城、アナタの来る所ではありませんよ?」
バル「何故アナタがここに?···真逆デウスを狂わせたのってアナタだったのね!!」
ヤム「兵を呼びました、戦うのなら私も相手にする事になりますよ?」
バル(え?今までこんな強い氣なんて···誰?)
バル「デウス!!また来るから!!それまでに絶対目を覚ましていてよね!!」
タタタタタヒュ〜〜
バル「な、何なのよこの強い氣は···それも複数だなんて······全てアマリスから···そォ言えは少し前にも···嘘でしょ!!こっちに来ちゃったの!!···と、とにかく一度アマリスに行って確認しないと」
グラン(バルは何を言って···王は本当に操られていたと言うのか?)
ヤム「そォではありません、バルの言う事など信じてはなりませんよ?王は自らの意思で王になられたのですから」
グラン(成程な?ヤムが裏で糸を引いていたとは···だが変だ、ヤムがこんな事を···恐らく奴も操られている······黒幕は···豹牙の言う通りだったか)

虎牙「ここがアマリスか」
龍牙「思ったより普通だな?」
優司「えェ、何か地球に似てますね?」
香瑠羅「で?獅ニャンはどんな風にパーティーを分けるニャン?」
獅牙「まだ全員揃っていないから、もォ少しだけ待っていてくれ」
香瑠羅「分かったニャン」
優司「まだ柱に触れていないのてすかね?」
太陽「ったく有衣の奴何やってんだよ」
香瑠羅「有衣ニャンの所為じゃ無いよ、絶対キンタが迷惑掛けてるニャン」
亜利愛「同意」
虎牙「ハァ···アイツを入れたの失敗だったか?」
龍牙「まァそォ言うなよ、俺はアイツの隠れた才能を期待してるんだぜ?」
虎牙「んなもんアイツにあるんスかねェ」
香瑠羅「絶対無いニャン!!」
優司「俺もそォ思いますけど」
龍牙「いやいや、お前だけはそんな事言っちゃ拙いだろォが」
獅牙「ハハハまァまァ、仲間なんだから仲良く行こォじゃないの」
虎牙「何か色々悪いっスね?」
亜利愛「判官贔屓(ほうがんびいき)」
龍牙「弱い者への同情って···お前容赦ねェな?」
香瑠羅「そォ?私も亜利愛ニャンと同じ気持ちニャン」
太陽「それにしても遅いなァ···何やってんだ?あの2人は」
香瑠羅「役に立たないから爽に帰されたニャン」
優司「流石にそれはァ···キンタだけなら」
龍牙「だな?有衣ちゃんまでは無いだろ」
香瑠羅「だからキンタが足を引っ張ってるニャン」
亜利愛「多事多難(たじたなん)」
虎牙「すまない···迷惑を掛けた」
香瑠羅「別に虎ニャンが悪い訳じゃ無いから、アイツ、来たら一発ぶん殴ってやるニャン!!」
優司「そ、それは流石に」
亜利愛「気合」
香瑠羅「そォ言う事ニャン」
龍牙「気持ちは分かるがニャン子が殴るのは···ヤッパ止めとけ」
香瑠羅「龍ニャンがそォ言うなら止めるニャン」
虎牙「悪ィな?香瑠羅」
香瑠羅「別にいいニャン」
真「うォりゃァ〜〜〜!!え?おわァ!!」
香瑠羅「キャァ!!」
ドサッ!!
真「え!!な、何で猫娘が?」
香瑠羅「いつまで私の上に乗っかってんだよお前はァ!!」
ドバキャ!!
真「グァ〜〜〜」
ドサッ······ガクッ
香瑠羅「あ···やっちゃったニャン」
龍牙「お、おい···今のヤバくねェか?」
虎牙「完全に伸びちまった」
獅牙「参ったななァ、気が付くまで少し待つしかないか」
香瑠羅「あう···ゴメンニャン」
虎牙「仕方ねェとは思うけどよォ···何もマジで殴んなくても」
香瑠瑠「············ニャン」
優司「今のは仕方ないですって、急に現れてそれも馬乗りにされたら、女性なら当然の反応ですってば」
羅瑠羅「優ニャン」
亜利愛「高論卓説(こうろんたくせつ)」
優司「そんな事無いから、俺は当たり前の事を言っただけだよ?別に立派でも何でも無いから」
龍牙「謙遜するな、亜利愛の言う通り立派な意見だぞ?」
太陽「前から思ってたんだが、優司君はリーダーの素質がある様だね?」
優司「そ、そんな事」
獅牙「皆の心を纏める事が出来る、それは中々出来るものでは無いよ?だからもっと自信を持っていいからさ」
優司「獅牙さん···はい、ありがとォ御座います」
太陽「有衣!!何でこんなに遅れたんだよ!!」
有衣「御免なさい!!でも」
虎牙「悪ィな?キンタが迷惑掛けちまって」
有衣「ち、違うんです!!キンタさんが柱に触れる直前に大切な事に気付いてくれたんてす」
獅牙「大切な事?」
有衣「はい、爽と言う人が言い忘れていたのを思い出してくれたので、その話しを聞いていたから遅れてしまったんです」
香瑠羅「大切って何ニャン?」
有衣「もォ1体の難敵の事です」
虎牙「そォ言ゃァ聞いてなかったな?」
香瑠羅「うん、忘れてたニャン」
龍牙「コイツがそれに気付くとはな?意外だったぜ」
亜利愛「破天荒」
太陽「それは言い過ぎだよ亜利愛ちゃん」
有衣「破天荒って?」
太陽「前代未聞の快挙って事だ」
有衣「そ、それはちょっと···それじゃキンタさんが可愛そうかも」
龍牙「な?俺の言った通りだったろ?真は何かやる奴だと思ってたぜ」
虎牙「いや、偶然っス」
香瑠羅「そォニャン」
獅牙「まァいいじゃないか、キンタ君のファインプレーには間違いないんだから、それより聞いて来た事を話してくれないか?」
有衣「分かりました」

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