『小説』永遠に宇宙に 完結編 ~さよならからの始まり 絆は永遠に~ 二章 決行 第 4話
香瑠羅「ヤバいニャン!!そんな奴に操られたく無いニャン!!」
亜利愛「同意」
獅牙「参ったなァ···そんな奴まで居たとは、味方が操られてしまうのも拙いが、若し怨皇が操られてしまって片っ端からレベルアップされたら」
太陽「もォ誰も相手は出来なくなるな?」
龍牙「ヤベェっスね?マジで」
有衣「え!!」
優司「ん?どォした?大手町」
有衣「あ、あの···良く分からないのですけど」
香瑠羅「ニャン?思った事言えばいいニャン」
有衣「うん···さっきから変な感じがしてて、あのエメラルドグリーンの星から沢山の···何て言うか」
獅牙「それは氣だよ」
有衣「氣?良く分かんないですけど、それが沢山こっちに向かって来ている様な」
龍牙「沢山って···どんくらいだ?」
有衣「100とか200じゃ無いです」
虎牙「そりゃ凄ェな」
有衣「先頭に居る人は凄く大きな氣が···それにこの星のあっちからも2人の強い氣が向かって来ています」
獅牙「恐らくだが、この星に向かって来ている先頭の強い氣は恐らく怨皇だ、後ろの集団はそれを追って来ているんだろォな?こっちに向かって来ている2体の氣、これは恐らく味方じゃないか?」
虎牙「何で味方って思うんスか?」
獅牙「俺達がここに来てから暫く経つが、怨皇達とタイミングが同時だ、俺達に協力する為だと思ってもいいだろう」
龍牙「この星のパラサイターか、どんな奴が来るんだろォな?」
虎牙「生意気だったらぶっ飛ばしてやる」
優司「いやァ···一応味方なんだし、それは止めときませんか?」
香瑠羅「味方になるかどォかは相手の態度次第ニャン」
優司「そォなんだけど···でも俺達のミッションにそれは」
香瑠羅「うん、ここの奴らは全く必要ないニャン」
龍牙「まァそォだな?俺達の遣る事にここの奴らと組むシナリオは入ってねェ」
虎牙「だな?どォせ奴らも俺達を部外者扱いして来るって、感じの悪ィ態度で話して来るのがオチだな?」
香瑠羅「私もそォ思うニャン、地球人だからって絶対に馬鹿にして気取って来るニャン」
太陽「ハハハそォでないといいがな?とにかく相手の出方を窺ってから判断すればいいんじゃないか?」
香瑠羅「有衣ニャンは可愛いから絶対ナンパされるニャン」
有衣「そんな、香瑠羅ちゃんや亜利愛ちゃんの方が全然可愛いから」
亜利愛「熟慮断行(じゅくりょだんこう)」
有衣「え?」
優司「亜利愛ちゃんの言う通りだね?十分に考えた上で行動しないと、俺達の為になるかもしれないですから」
香瑠羅「優ニャンがそこまで言うんだったら一応様子を見てみるニャン」
有衣「この星の方が先に来ました!!」
龍牙「ん?······2人共女か?」
香瑠羅「うげ!!2人共可愛い···ど、どォせ性格はブスニャン」
シュタタタタ、スタタッ
アシュリー「ハァハァハァ···あ、あの···ミーナの知り合いの方でしょォか」
香瑠羅「ぜ、前言撤回···メッチャ確りしてたニャン······ん?ミーナって誰?」
優司「俺の母さんの愛称だよ」
アカシア「母さん···アナタはミーナの息子さんなのですね?私はアカシア、そして従兄妹のアシュリーです」
アシュリー「あ!!そ、そんな!!」
アカシア「どォしたの!!アシュリー」
アシュリー「既に1体斃されてる」
アカシア「ま、間に合いませんでしたか」
香瑠羅「あ······これはちょっと訳ありニャン」
アシュリー「ニャン?」
香瑠羅「これは私の口癖ニャン、だから気にしなくていいから」
アシュリー「そ、そォなのてすね?てっきり」
獅牙「皆がそォ言う訳じゃないよ?美奈さんは普通だったろ?それとこちらの紹介をしたい所だが時間が足りなくてね?」
太陽「これからここは大きな戦場になるんだよ」
アカシア「気付いていたのですね?」
獅牙「彼女がね?君達と同じで氣を感知する事が出来るんだよ」
有衣「あ、大手町有衣です、有衣って呼んで下さい」
アシュリー「あの死体はどォするのですか?」
龍牙「悪ィ、実はあれ気絶してるだけなんだ、ニャン子の一撃を食らってな?若しかしたらもォ駄目かもしんねェけど」
香瑠羅「あう!!······ゴメンニャン」
亜利愛「白河夜船(しらかわよふね)」
アシュリー「え?し、しら···何ですか?」
龍牙「あァ、彼女はこの馬鹿が熟睡しているって言ったんだよ」
香瑠羅「名前は亜利愛ニャン」
アシュリー「ありあニャンさん?」
香瑠羅「ニャンは要らないニャン!!可愛い顔してる子ってひ•と•でも面倒臭いニャン!!」
アシュリー「す、すみません」
アカシア「許して下さい、アシュリーは姉のバルとは違い教養不足でして、戦いにこと掛けて勉学を疎かにしてばかりで」
アシュリー「アカシアってば!!」
アカシア「違うの?」
アシュリー「······違わないけど···何もここで言わなくたって」
香瑠羅「アカシアニャンは美人だし賢そォニャン」
アカシア「そんな事はありませんよ、私だってアシュリーと変わりありませんから」
亜利愛「質実剛健(しつじつごうけん)」
アカシア「え?」
太陽「フフフ、今のは君が真面目ですこやかなひ•と•だって言ったんだよ?」
アカシア「ありがとォ御座います」
亜利愛「否!!」
香瑠羅「だね?私達はもォ友達なんだから、敬語なんて要らないニャン」
アカシア「敬語?」
獅牙「丁寧な言葉は使わないでもっとラフで良いって事だ」
香瑠羅「そ、普通でいいニャン」
アシュリー「うん、宜しくね?······えェ〜と」
香瑠羅「私は香瑠羅ニャン」
アシュリー「そっか、宜しくね?香瑠羅ちゃん」
香瑠羅「ニャン♫」
有衣「皆さん来ました!!」
優司「1人···あれが怨皇なのか?」
アシュリー「はい、バルはあれを怨皇だと言っていました」
怨皇「·········何者なんだこの者達は」
龍牙「あ?何かブツブツ言い出したぞ?」
怨皇「あの時の戦士では無い?可笑しい···サラや美奈の氣が···だが美奈は確かエアリスに、一体どォなっているんだ···まァサラが来ていなかったのは良かったが」
虎牙「おい!!怨皇とやら、俺達がおめェをぶっ殺してさっさとこの戦争を終わらせてやっから覚悟しやがれ!!」
怨皇「················」
虎牙「あ?アイツビビってねェか?」
太陽「有り得るな?これだけの人数だ、幾ら怨皇と言えど簡単には行かないだろう」
怨皇「おい貴様!!何故お前からは美奈と同じ氣を感じるのだ!!」
優司「俺が?母さんと同じ?」
怨皇「母さ···そォか美奈の息子だったのか、どォりで同じ感覚がする訳だ、それにアイツからはサラの···他にもあの時の戦士の、成程コイツらはあの時の戦士の子供の達か」
虎牙「またブツブツ言い出したぞ?」
怨皇「お前達の目的は私か?違うだろ?美奈を連れ戻しに来たのだろ?美奈ならエアリスに居る、私に取って邪魔な存在だ······む?この感じはバル、今奴と対峙している場合では···クソ!!どこに隠れているんだ」
龍牙「またかよ、言いたい事途中で独り言に入りやがった」
虎牙「何なんだよアイツは」
香瑠瑠「戦う気が無さそォだニャン」
亜利愛「意気消沈(いきしょうちん)」
獅牙「そォ言うなよ亜利愛ちゃん、アレは決して弱くはない、油断していると寝首を掻かれるぞ?」
亜利愛「油断大敵?」
獅牙「そォ言う事だ」
亜利愛「了承」
怨皇「む!!この氣は!!」
ヒュ〜〜