『小説』永遠に宇宙に~さよならは言わない 2章 第29話
ニーナ「サラァ!!朝食が出来たわよ?」
バン!!
サラ「ニーナ大変!!」
ニーナ「な、何よ」
サラ「どォしよォ!!早く知らせなきゃ!!」
ニーナ「ちょっと落ち着いてよ、何があったの?」
サラ「ニーナ昨日あっち行った?」
ニーナ「あっちって……まさか」
サラ「うん、私行って来た」
ニーナ「約束、守ったわよね?」
サラ「あ………ゴメン」
ニーナ「ハァ~?何の為の約束だったのよ!!」
サラ「そォなんだけど聞いて!!凰華ちゃんが大変なのよ!!」
ニーナ「凰華って、あの凰華?」
サラ「そォ!!あのね?凰華ちゃんが敵の親玉に捕まって、命を助けられたのよ」
ニーナ「えェ~と………助けられたんならそれって、大変とは言わないわよね?」
サラ「ん?…………そォだね?」
ニーナ「そっか、凰華って子も白い戦士だったのか」
サラ「ちょっと、この間の龍次の事で腹立ててるのは分かるけど、冗談だったんだし、まだ子供なんだからさァ…好い加減許してあげたら?」
ニーナ「別に私は怒ってなんかいないわよ?ただ生意気だとは思っているけどね?」
サラ「全く、嘘ばっか…そォだ、あのね?凰華ちゃんのローブなんだけど、白じゃなくて赤だったよ?」
ニーナ「赤?」
サラ「ほら、前にニーナが見たって言ってたじゃん」
ニーナ「赤い柱はあった?」
サラ「私が見たのって敵の親玉の所だよ?……ねェニーナ?親玉って悪い人なんだよね?」
ニーナ「サンはそォ言ってたけど……まァ仕方ないか、信じて貰えるか解らないけど、一応説明がてら話しとくか」
龍次「と、言う訳なんだ、本当にすまない…俺達が目を離した隙に」
虎次「悪かったよ、まさかあれ程忠告しといたのに、一人で突っ走っちまうとは」
龍「それで?凰華はどォなったんだ?」
龍次「…………すまない」
龍「リミットが過ぎたらどォなるのか?と聞いているんだよ俺は!!」
龍次「……すまない、察してくれ」
龍「巫山戯るな!!」
ガシッ!!ドン!!
龍「龍次!!お前は俺に何と言った!!俺とどんな約束をしたんだよ!!」
龍次「すまない」
輪「命を掛けてでも守ると言ったよな!!」
虎次「落ち着け龍」
龍「黙れ虎次!!お前もだ!!何故お前も凰華を残して帰って来た!!」
虎次「ちょっと待てよ!!確かに目を離しちまった俺達にも落ち度はあるぜ?だがよ、忠告を無視して暴走したのは凰華だぞ?」
龍次「よせ虎次、約束を守らなかったのは事実だ、責任は俺にある、言い訳はしたくない、謝罪だけで済むとは思っていないよ、俺に出来る事があるなら何でも言ってくれ」
龍「ほォ、何でもだな?」
龍次「あァ、俺にはそれしか出来ない」
龍「俺は最愛の人を失った、ならお前にも俺と同じ苦しみを味わって貰う」
龍次「彼女は関係ない」
龍「凰華も関係なかった筈だ」
虎次「そんな事ねェだろォが!!あっちには孔が居るんだ、関係あんじゃねェか!!」
龍「お前らはそこで孔を見たのか?」
虎次「俺達ァ見てねェが、住職が会ってんだよ!!」
龍「信じるのか?自身では見ていないのに」
虎次「お前!!住職が嘘を」
龍次「よせ虎次!!龍が言うのは正しい、確かに俺達はま•だ•見ていない」
龍「成程な?だが実際見ていないのならそれは真実では無い、女を差し出せ」
龍次「それだけは出来ない」
龍「ならサラで手を打ってやる」
虎次「巫山戯んな!!サラこそ関係ねェじゃねェか!!」
龍「そォだな?だがサラ一人の命でどれ程の人が悲しむ?苦しむ?辛い思いをする?それならば俺の気も少しは紛れると言うものだ」
虎次「コイツ…イカれてやがる」
龍「俺は至って正常だぜ?タ•イ•ガ•さんよ?」
虎次「話しになんねェ!!龍次帰るぞ!!今回の件に俺達に非はねェんだ、詫びも入れた、ケジメは付けたんだ行くぞ!!」
龍次「虎次は先に帰っててくれ」
虎次「龍次!!」
龍次「俺はまだ龍との話しは終わってないんだ、確りと筋を通さなければ」
虎次「それでニーナやサラを!!」
ピロリ∼ン
龍「メールたぞ?見ないのか?」
龍次「あァ、後で良い」
虎次「俺が見といてやる、寄越せ」
龍「それで?お前はどォやって俺を納得させるつもりなんだ?」
龍次「それは……誰かを犠牲にする事は出来ない」
龍「誰かをか、ならお前はどォなんだ?」
龍次「それでお前が納得するのなら」
虎次「待てよお前ら、誰も犠牲にしなくても良さそォだぜ?それにお前の怒りも収まる」
龍「何を言っている、俺の怒りが収まるだと?」
虎次「ほれ、自分の目で確かめてみろ」
ヒュッ……パシッ
忙しい所ごめんなさい、ちょっと変な話しをするけど、ドラゴなら信じてくれると思っています。
実は昨日サラがとても不思議な場所にいって、そこで凰華ちゃんを見たらしいのよ、その事で詳しく話しをしたいから会いに来てくれる?
サラの話しだと、死にそうになった凰華ちゃんを助けてくれた人が居たんだって、だけど会いに来る時は、21時から0時までは来ないでね?
二人共その不思議な場所に行ってるかもしれないから
龍「虎次、すまないが俺にはサッパリ内容が分からない」
虎次「良いぜ?先ず不思議な場所ってのがグラン•バルを意味している、その証拠が21時か
ら0時だこれはグラン•バルでの活動時間を意味している」
龍「凰華が助けられたと」
虎次「ハッキリ言う、その意味は全く分からねェ、恐らく住職もだ」
龍次「そォだね?俺達には、あそこで生き残る術を知らない」
龍「それじゃァ!!」
虎次「だが、ニーナとサラはこんな大事な事で嘘を付くヤツじゃァねェ、それはお前も分かっている筈だ」
龍「…………そォだな?」
龍次「恐らくだが、凰華は大吾郎君達と同じ事になってしまったんだろう、どォして怨皇がそんな事をしたのかは分からないが」
龍「何にせよ凰華は無事なんだな?」
龍次「戻り方が分からないんだ、それを無事と言えるのか」
龍「生きている、今はそれだけで十分だ」
虎次「んじゃ早ェ所話しを聞きに行くか、二人が白い戦士だったって事でも焦ってんだ」
龍次「そォだね?どォする?龍も共に行くかい?」
龍「お、俺は……知らなかったとは言え、感情に任せて2人の命を差し出せと」
虎次「あァ?龍次、龍はそんな事言ったか?」
龍次「さァ?凰華の心配はしていたが?」
龍「お前ら」
虎次「ほら、さっさと行くぞ?」
怨凰「やっと3人目か、思ったより難しいじゃないか」
『…………ゃ…………ずや………おい!!怨皇!!聞いているのか!!』
怨皇「何だよ…煩いなァ」
『お前は一体何を考えているんだ!!今はまだ戦士は必要無いと言った筈だ!!不要な戦士は混乱を招くと』
怨皇「黙っててよ!!今は僕が怨皇なんたから、僕の自由………」
『ん?どォした?』
怨皇「僕って何代目?」
『…………………』
怨皇「何代目なの!!」
『…………………』
怨皇「何代目!!」
『……7代目だ』
怨皇「そォ!!僕は今7代目怨皇、だから僕のやりたい様にやるから文句言わないで!!」
『文句では無い……分かったよ、だが目的は忘れていやいよな?』
怨皇「大丈夫、全てを知る者とは必ず吸収融合してみせる、そしてエアリスとアマリスの王様になる」
『それだけでは無い、私の願い…必ず奴を』
「私の命をもですか?6代目」
怨皇「ん?誰コイツ」
『…………………』
「私の事は話していないのてすか?」
怨皇「ねェ誰なの?コイツは」
『黙れ』
怨皇「ねェ!!誰なの!!]
『黙れと言っているのだ』
怨皇「何だよ!!僕はただコイツが何者かって」
「アナタを生んだ者ですよ?7代目?」
皇「僕を?……ん?あァ怨皇をって事か」
「6代目、何故この様な者を7代目にしたのてすか?」
怨皇「何だよコイツ、ムカつく……殺しちゃおっかなァ」
『死にたくないのなら止めておけ、私達など一瞬で消されてしまう』
怨皇「そォ?そんな風には見えないけど?」
『消えたく無いのなら大人しく指示に従うんだ』
「フフフ、代を譲って少しは賢くなったみたいてすね?」
『恐縮です』
怨皇「あのさァ、こォ見えても今の僕って凄く強いんだよ?」
「その様てすね?6代目の時よりも数倍力を感じます」
怨皇「だろ?だからお前なんか直ぐ殺っちゃえるんだから」
「試してみますか?」
『よせ!!止めろ!!』
怨皇「大丈夫だって、まァ見てなよ」
「私はいつでも良いですよ?」
怨皇「ふん!!澄ました顔をしていられるのも今の内さ……ふヌん!!」
ゴ…ゴゴゴ……ゴゴゴコォ
怨皇「ハアハア…どォだい?これが僕の全力だよ、凄く高揚しているから、上手く手加減出来ないよ?」
「遠慮なんか入りません、本気で殺しに来て下さい」
怨皇「…………ムカツク」
シュサッ………スカッ
怨皇「あれ?」
ブォン!!スカッ、スカッ
怨皇「可笑しいなァ……当たんない」
「どォしました?私はまだピンピンしていますよ?」
『もォ十分だろ?あの方の本気を見せて貰ってから、もォ一度判断しろ』
怨皇「本気って……まだ上があるって言うの?」
「そォてすね?ては折角の6代目のリクエストですから」
ゴ…ゴゴゴゴゴ……ゴワァ!!ビリビリビリ!!
怨皇「え?」
『分ったか、私達とは次元が違い過ぎるんだ』
怨皇「ゴメン6代目」
「ふゥ……まだまだ回復はしていませんが、それでもここまで回復しましたか」
怨皇「な、何者なの?この人」
「言った筈ですよ?アナタを生んだ者ですと、まァ良いでしょう、今回の事は大目に見ます┄それより7代目、アナタはいつ6代目を吸収するのですか?」
怨皇「僕は吸収なんかしない!!」
「今よりももっと力が上がると言うのにですか?」
『何度も説明したのですが』
怨皇「僕は6代目が大好きなんだ!!初めて出来た友達を吸収なんかしてたまるか!!」
『┄┄┄┄┄┄┄』
「おやおや、随分好かれましたね?」
怨皇「吸収しなくたって、目的さえ果たせば文句ないだろ!!」
「そォですね?ですが」
怨皇「目的は必ず果たす!!それに6代目が居なければ!!僕1人じゃ多分無理だ!!」
『お前』
怨皇「お前じゃない!!僕は7代目だ」
『あァ、すまなかった7代目』
「フフフ、力は7代目、頭脳は6代目と言った所ですか」
怨皇「そォ言う事」
「では、何故増兵を?それもこんな大して戦力にもならない者などを」
『そ、それは』
怨皇「僕が悪いんだ、僕は増兵をするのが凄く苦手なんだ、だから肝心な時に出来なかったら6代目に悪いだろ?だから練習していたんだ」
「成る程、分かりました、ですがこんな役にも立たない者などいりません、今まで以上の強い戦士を徹底的に増やしなさい」
怨皇「え?┄┄増やして良いの?」
『も、若しかして』
「はい、時が近付いています、気を引き締めてすぎて下さい」
『畏まりました』
怨皇「ねェ、僕はアナタを何と呼べば良いの?また会うんでしょ?」
「また┄┄分かりました、それは6代目から聞いて下さい、では私は」
スタスタスタ┄┄┄┄
怨皇「ったく、名前言うだけなんだから、勿体ぶらなくたって良いじゃんか」
『あの方にも色々事情があるんだ』
怨皇「事情ねェ┄┄で?」
『あの方の名前は┄┄┄サンだ』