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『小説』永遠に宇宙に 完結編 ∼さよならからの始まり 絆は永遠に∼ 一章 決断 第 7話

サラ「成程ね?まァミーナの気持ちは分かった、優也君の事もね?それで?優司君はどォするつもりなの?この儘彼に預けているつもり?」
美菜「私だって······本当は一緒に居たいよ?今までだってずっとそォ思って来てたから」
サラ「だったら何で!!」
美菜「駄目なんだよ、ヤッパ優司には幸せになって貰いたいから···私と来たら絶対不幸しか無いもん、だからせめて経済面でもってさ」
サラ「ハァ···一つ聞いてもいい?加奈さんの問題が解決したら、ちゃんと優司君を迎えに来るって約束できる?」
美菜「···············」
サラ「もォ···引っ叩くわよ?流石に鈍い私だって気付くってェの!!いい事?加奈さんの問題が解決したらちゃんと戻って来て今度こそ優司君と幸せに暮らす事、でなかったら私は一生アナタを許さない、いいわね?」
美菜「···············」
サラ「返事はYES!!」
美菜「·········まァ」
サラ「返事はYES!!」
美菜「OK、YESよ?約束する」
サラ「なら行ってらっしゃい、そしてちゃっちゃと片付けて来て直ぐに戻って来る事、約束よ?今度こそ優司君に母親の愛をあげなさいよね?」
美菜「ウフフありがと」
サラ「ったく···男の事で揉めるのは私だけで十分よ」
美菜「あ、ゴメ···テイムの事か」
サラ「そォよ!!アイツったらさ、何がサラが戻って来るまでに店を大きくして、虎次に負けないくらい稼いでセレブにしてやるよ」
美菜「大きくなってなかったから別れちゃったって事?」
サラ「違うわよ!!アイツ私が戻るまでに何人も女作ってて、その内の一人と結婚してたんだから」
美菜「そ、それは流石に酷いわね?」
サラ「マジありえないってェの!!」
美菜「それでサラは虎兄に乗り替えたんだ」
サラ「乗り替えって······そォだね?結果的にはそォなるか」
美菜「ん?」
サラ「虎次がね?一回アメリカに来てくれたんだ、その時にティムに腹立てた虎次が俺がサラを一生守ってやるって、日本に連れて行くけど文句言わせねェってさ、パパとママは虎次とは面識あったから一発OK」
美菜「アハハ虎兄らしいや、久し振りに笑った、でも気持ちが届いてて良かったね?」
サラ「うん、今本当に幸せだよ」
美菜「所で虎牙君は元気なの?」
サラ「元気過ぎて困っちゃうのよ、ヤンチャばっかで19でまだ高校生しているんだよ?気が短い所は虎次そっくり」
美菜「虎兄だけ?」
サラ「わ、私は虎次程······でもないかも」
美菜「でも19でまだ高校生って、流石にそれはヤバいわね?うちの子大丈夫かしら」
サラ「優司君言ってたよ?俺は母さんを守れる男になったんだって」
美菜「優司······ん?あァ弥生さんからの子龍さんって事か、やっと理解したわ」
サラ「遅!!ってかいいなァミーナそんなに若くて」
美菜「あァこの指輪ね?でもサラ達はどォして外しちゃったの?」
サラ「外したんじゃなくて壊れたの、私もニーナも子供を産んだ途端に壊れちゃったのよ、でもそれまでは指輪の効果で歳は取らなかったんだけどね?」
美菜「歳を取らない訳じゃないんだけど、実際は7年に一度歳を取るの、だから今の私はまだ20歳」
サラ「実年齢45なのにまだ20歳だなんでズルい!!」
美菜「でも···何で私のは優司を産んだ時に壊れなかったんだろう」
サラ「サンは初めからミーナを連れて行く気だったんじゃない?」
美菜「成程ね?あの時から計画してたって事か」
サラ「あ!!もォこんな時間だ、ねェまだ暫くこっちに居るんでしょ?」
美菜「そォだね?やり残しが全部終わるまでは」
サラ「その言い方嫌だ、もォ戻って来ないみたいじゃん」
美奈「ウフフ約束だっけ?」
サラ「そ、だから行く前にもォ一度会ってね?」
美菜「うん、じゃァ連絡する」


摩紗斗「よォミーナ久し振りだな?」
美菜「うん、元気そォだね?摩紗斗(まさと)」
摩紗斗「ミーナは元気なさそォだな?」
美菜「見える?」
摩紗斗「そォだなァ、元気には見えねェかな?」
美菜「そっか、まァ色々あってさ」
摩紗斗「で?優也のヤツは元気か?」
美菜「ん〜〜それ答えなきゃ駄目?」
摩紗斗「ハァ······アイツは今凄ェ落ち込んでんぞ?」
美菜「え?」
摩紗斗「別れんのか?」
美菜「······うん、そォ言って出て来たから」
摩紗斗「アイツの言った通りだったか」
美菜「他に何て言ってたの?」
摩紗斗「気になるか?」
美菜「·········一応」
摩紗斗「まだ好きなのか?」
美菜「嫌い······ではない」
摩紗斗「ったく、素直じゃねェ所は見た目と同じで全っ然変わってねェじゃねェかよ」
美菜「ゴメ」
摩紗斗「アイツは今でも···まァいいや、で?息子はどォすんだよ」
美菜「あの子は···優司はあの人と一緒に居た方がいいの、生活面でも将来の事も···私と一緒に居るよりかは」
摩紗斗「それでいいのか?」
美菜「だってェ」
摩紗斗「息子はお前の愛情に飢えてんぞ?」 
美菜「そォ·····なんだ」
摩紗斗「あのよォ、一回ぐらい会ってやれよ、もォガキじゃねェんだぞ?素直に話せば納得すんだろ?」
美菜「納得しなかったら?」
摩紗斗「まァしねェだろォな?」
美菜「でしょ?」
摩紗斗「ミーナもだよ」
美菜「私も?」
摩紗斗「やり直す気はねェし、これからやろォとしてる事も諦める気もねェんだもんな?」
美菜「これからって······知ってたの?」
摩紗斗「何をだ?」
美菜「私がやろォとしている事」
摩紗斗「さァな?でもミーナの事だ重要な事だとは分かる」
美菜「そっか···うん、諦めるつもりは無い」
摩紗斗「分かった、じゃァ俺から一言···死ぬな!!必ず連れて戻って来い!!」
美菜「え!!」
摩紗斗「さよならは言わねェかんな?」
美菜「·········摩紗斗まで······他の皆も、ねェ

摩紗斗「嫁さんも待ってるって言ってたぞ?」
美菜「春美(はる)も?」
摩紗斗「あァ、んじゃ行くわ······ま•た•な•?」
美菜「グスッ···うん、また」

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