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『小説』永遠に宇宙に 完結編 ~さよならからの始まり 絆は永遠に~二章ノ3 選ばれた戦士4

グラン「フゥ·········これは凄い、何だこの力は···漲る、溢れ続ける······一気に上がり過ぎて苦しいくらいだ、流石怨皇と言った所か」
生命※玄庵·····私の所為で吸収されてしまった···お前に討たれるのを望んでいたが······許せ、私はもォ過去の私では無いがお前の敵は必ず私が···必ずお前を金神へと導いてやる※
ゴ···ゴゴゴゴゴゴ!!パラパラパラ
サザン「な!!何ですかこの強い氣は!!」
ヨキ「アナタ!!北からも大きな氣が!!」
バル「に、西からも!!で、でもこれって···え!!ミーナ?!」
ヨキ「アナタ!!山が砕けて」
サザン「な!!何だあれは!!」
バサッバサッバササッ
バル「あれが生命なんじゃないの?」
サザン「いえ···私達の知る生命とはかけ離れています」
バル「まァそォだろォね?あれって怪物じゃん、にしても何この禍々しい氣は···ジストーの比じゃないよ?」
ヨキ「北へ向っている······アナタ、この先どォなってしまうのでしょォか」
バル「大丈夫よ?ミーナが居るから」
サザン「どォでしょォかね?」
バル「だってミーナは目醒めたじゃない!!それでも駄目だって言うの!!」
サザン「ミーナは目醒めたのではなく、パラサイターとして力が上がっただけですから」
バル「はァ〜?何それ!!いつの間に···何でそんな事しちゃったのよ!!」
サザン「あの性格を理解しろと言うのが無理だとは思いますが?」
バル「ま、まァ···そォだよね?じゃ、じゃァ今のミーナじゃ勝てないの?」
サザン「そォですね?私達の核を渡せば何とかなると思いますが」
バル「そ、それで何とかって」
ヨキ「とにかく私達も向かいましょう」
サザン「ですが決して北の者達には気付かれずにですよ?」
バル「そっか、敵に吸収されちゃったらミーナの邪魔所じゃないもんね?」
サザン「そォ言う事です」

グラン「何か来る······だが俺はまだ満ちていない···現状では俺よりも···上か、それに同等なのが西にも現れた······これって···美奈か?と言う事は向かって来るのはサザン···違うな、ではバル···でもない、奴らではこんな禍々しい氣は出せない···誰だ?」
美奈「さてと、確かに大きな力を得たんだけど、参ったなァ···合流しそォな2つの氣がまだ上かも······生命ってのとォ···ヤッパグランか、ハハハ怨皇の奴吸収されてんじゃん」
生命「む?西にも大きな氣が現れおった···だが私の方が上か、相手にする程でもないな?待っていろよ?玄庵、私が必ず」
バサッバサッバサッ
グラン「おォ!!きたきたきたァ!!満ちた!!······何だこの力は!!···不思議だ、もォ直ぐ大きな敵が来ると言うのに···力が上り過ぎて頭が可笑しくなったのか?···だが気分は最高だ、自分では無いみたいだ」
バサッバサッバササッ
グラン(来たか······何だあの化け物は)
玄庵『清明様···その姿は、妖かしに』
グラン「ん?妖かし?···今の声は怨皇か?······何だ?妖かしとは」
バサッバサッバサッ
生命「貴様が玄庵を···許せぬ」
シュサッ···ザシュ!!
グラン「グァ!!···は、速い」
シュサッ···ガキィ!!
グラン「答えろ!!貴様は何者だ!!妖かしとは何なんだ!!」
生命「貴様に答える言葉など何も無い!!良くも玄庵を!!」
シュサッ···キキン!!キンキン!!ザシュ!!
グラン「グハッ!!···クソッ手足に鋭い爪、それに尾までも···一撃一撃が重く鋭い、核に触れてもいないのにダメージを受ける···生身で戦っている様だ」
生命「ガァ〜〜!!」
ザシュザシュザシュ!!
グラン「グバァ!!···ク、クソが···勝てるのか?あんな奴に」
グラン(俺は力を得た筈なのに)
ヒュ~~~ピタッ
美奈「ウゲ!!な、何あの化け物!!···うわァ鋭い爪、あんなんで裂かれたら痛そォ」
生命「······グルル」
グラン「美奈!!」
美奈「何よ!!彼氏でも夫でも無いんだから気安く呼ばないでくれる?」
グラン「おい!!共に協力してこの化け物を斃すぞ!!」
美奈「ハァ~?何寝惚けた事言ってんの?馬鹿じゃない?何で私がアンタなんかに協力しなきゃなんないのよ、ってかさ、私に命令しないでくれる?人に命令されるのって好きじゃ」
グラン「わ、悪かったよ、頼むから協力してくれ···いや、協力して下さい」
生命「グルル·····ガフガフガフ」
美奈「嫌よ!!何でそんな化け物を相手にしなくちゃなんないの?見なさいよあの鋭い爪···あんなんで切り裂かれたら血がでちゃうじゃない」
グラン「な、何を言って」
美奈「それにアンタに用があるみたいじゃん、見てたげるから頑張ってね?一応応援してあげるから、ほら頑張れ〜」
グラン「ば、馬鹿にしやがって···仕方ない、出し惜しみをしている場合いじゃないな?」
生命「グガ?」
グラン「うおォ〜〜〜〜!!·········おりャァ〜〜〜!!」
ビリビリビリ
生命「ガ···グガガガガ〜〜!!」
シュパ、ガキィ〜ン!!
グラン「調子に乗るなよ?化け物、今までの俺だと思っていたら一瞬で消すぞ!!俺を落胆させるなよ?」
ザシュザシュ斬!!
生命「グガァ〜〜!!······グルルルル」
美奈「ヤッパ思った通りだったわ、アイツ私と戦う為に力を温存していたわ」
バル「······居た!!ミーナだ、ちょっとミーナっば!!」
美奈「ん?······誰か呼んだ?」
バル「こっちよミーナ!!」
美奈「へ?······あ、加奈だ」
バル「シィ〜!!」
美奈「あ、ゴメ」
ヒュ〜〜、シュタッ
美奈「どォしたの?」
バル「ちょっと!!どォ言う事なのよ!!」
美奈「何が?」
バル「何がって···アンタ何でパラサイターになんかなっちゃったのよ!!」
サザン「バル、今はその話しをする時では無いですよ?」
バル「そっか、ねェミーナ本当にあの化け物達と戦う気なの?」
美奈「まァそのつもりでは居るけど?」
バル「あんなのに勝つ気で居るの?」
美奈「そォねェ〜···勝つ気ってか、勝てればいいかなァ〜って感じ?」
バル「呆れた···ヤッパ思ってた通りだったわ」
美奈「で?教えてくれるんでしょ?あの化け物の斃し方を」
バル「わ、私は···私だってあんなの初めて見たもん、斃し方なら健太が」
サザン「私も知りませんよ?若しあれが生命だとしたら私が知る姿とは異なりますので」
ヨキ「私もあの姿は初めてです」
美奈「だと思った、で?若しアイツが生命だとしたらよ?アイツにも核があるって事だよね?」
サザン「そォですね?何故その様な事を?」
美奈「分かんないの?」
サザン「も、若しかして···核が見当たらない」
美奈「そ、アレは動物や人間と同じ心臓がある」
サザン「それは本当てすか?」
美奈「まァね?私にははっきりと見えているけど?」
バル「そんな力まで身に付けたんだ」
美奈「だね?多分沢山融合したからじゃない?」
バル「た、沢山って」
美奈「ポプラとソルとアシュリー···あァ、アシュリーに恋してたジストーもだったわ」
サザン「ガイムまで」
バル「兄さんとアシュリーが」
美奈「あ、加奈の兄妹だったっけ、ゴメンね?でも」
バル「分かってる、皆自分の意思ででしょ?」
美奈「うん、それに悲しんでる場合じゃないわよ?」
バル「分かってる、でも今の儘じゃ勝てないんだよね?」
美奈「そォね?」
バル「だったら私達の」
美奈「要らないわよ?」
バル「ミーナ!!」
サザン「それでは勝てませんよ?」
美奈「そォ?」
サザン「勝てると言うのですか?」
美奈「はっきりとは言わないけどね?」
サザン「何か策があるのですね?」
美奈「そんなの無いって、ただなんとなく行けんじゃね?って感じ」
バル「な、何を考えてんのよ!!あのね!!私だって決して弱くはないのよ?だけど相手の力量くらいは分かるって!!」
美奈「そんなの知ってるって、でも本当に大丈夫な気がするんだよ、何となくだけどね?」
ヨキ「アナタ!!今この場で一番必要無いのは私です、それに美奈さんはアナタとバルとは古い付き合いから吸収を躊躇っています」
サザン「え?そォなのですか?」
美奈「エヘヘ」
バル「ちょっとミーナってば!!」
美奈「あのさァ少しは分かってよね?サザンは元健太だよ?それに加奈とはずっと一緒に居るって約束したじゃん」
バル「それは崎谷加奈との約束てしょ!!私は」
サザン「本当にアナタって人はしょうがない人ですね?」
ヨキ「素敵な方ですね?では私の核を」
美奈「ううん、要らないありがとね?でも本当に何となくだけどこの儘でいい気がしてんのよ、後は切っ掛けがあればって所かな?」
ヨキ「切っ掛けと申しますと?」
バル「うん、どんな?」
美奈「さァ?」
バル「何それ」
美奈「アハハハハまァいいじゃん、とにかく皆はもっと離れた所に居て?出来ればエアリスに戻ってて結果を待ってて欲しいんだけど」
バル「嫌よ!!私もミーナと」
サザン「分かりました、ですがなにかあった時に直ぐに私達が駆け付けれる様に、距離を開けて待機しています」
バル「ちょっと健太!!」
ヨキ「行きますよ?バル」
バル「ヨキ様まで」
美奈「加奈?本当に大丈夫だから」
バル「·············分かった」
美奈「じゃァ後でね?」
シュパッ



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