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『小説』永遠に宇宙に~さよならは言わない~ 2章 第24話

ニーナ「ん~┄┄またあの夢だ┄夢なんだよねェ┄┄今回は宙に浮いてはいないんだけど、何でこんなにハッキリ感触があるの?」
ザッ
ニーナ「誰!!」
サン「待っていました」
ニーナ「┄┄┄誰よアンタ」
スタスタ
ニーナ「Hey stop!!」
ピタッ
ニーナ「それ以上近付かないで!!用があるのならそこで話して?でないと私はここから飛び降りる」
サン「まァ、別に死ぬことは無いですから構いませんが」
ニーナ「何言ってんのよ!!これだけの高さから落ちれば十分死ねるわよ!!アンタ私が飛ばないとでも思ってるんでしょ!!」
サン「いえいえ、アナタなら必ず飛ぶと思いますよ?まァ聞いてください、アナタは白い戦士です、白い戦士はリミットが来てもこの地にのこっているか、黒い戦士が持つ漆黒の剣でなければ死ぬことはありませんから」
ニーナ「何の話しをしているの?」
サン「では詳しく説明します」

ニーナ「それを信じろって言うの?」
サン「はい、でなければこの地でなくとも、近い内に死ぬ事となるでしょう」
ニーナ「戦わなくても生き残る方法は?」
サン「ありません、アナタはこの戦いを終わらせる為の重要人物なのですから」
ニーナ「何で私が選ばれたのかは分からないけど、遠慮させて貰うわ?私にはやらなければならない事があるのよ、だからこんな事に首を突っ込んでいる暇は無いの、悪いけどリミットが来るまでここに居させて貰うわわね?」
サン「戦って経験を積まなければ何れ死ぬと言うのに┄┄姉妹なのに随分性格は異なるのですね?
ニーナ「そりゃそォよ、姉妹って言ったってサラとは血が┄┄何でアンタがサラを知ってんのよ」
サン「サラもまた重要人物の1人ですから」
ニーナ「私達2人が重要人物?」
サン「いいえ、もォ1人┄アナタ達以上に重要な人物が居ます、3人で怨皇を斃しこのグラン・バルに再び光を取り戻すのです、そォしなければ」
ニーナ「白い戦士が死ぬ」
サン「そォ言う事です」
ニーナ「ちょっと┄┄物凄く嫌な予感がするんだけど、まさか今サラって」
サン「えェ、少し前に」
スチャッ
サン「この光の剣を手にし、黒い戦士の居る森へと向かいました」
ニーナ「何でそれを早く言わないのよ!!」
サン「聞かれていませんし、それに説明をしなければ」
ニーナ「そォだけど!!もォ!!面倒な人ね!!」
ダダダダダ
サン「待って下さい!!この剣を」
ニーナ「そんなの要らないわよ!!」
サン「持たずに森へ入ると死にますよ!!」
ニーナ「アンタが持ってれば良いでしょ!!」
サン「私は森へは入れないのです!!」
ピタッ┄┄クルッ
ニーナ「アンタ┄┄使えないわね?」
サン「す、すみません」
ニーナ「アンタ森まで道案内しなさい」
サン「わ、分かりました」
ニーナ「急ぐわよ?」
サン「あ」
ニーナ「何?」
サン「走るのは苦手でして」
ニーナ「なら、今克服しなさい」
サン「┄┄┄はい」

サラ「あれェ~┄┄確かこの辺だと思ったの┄お?あったあった!!」
タタタタタ┄┄┄
サラ「うん、前に見たのと同じ場所だ、ここに居れば光っちと┄チラッとしか見えなかったけど、あの人┄┄絶対あの人だよなァ」
グラン「来たのか」
サラ「ん?┄┄あ!!ヤッパ間違いない!!アンタ孔だよね?何でここに居るの?」
グラン「コウ?」
サラ「へ?若しかして別人?ソックリなだけ?」
グラン「だろォな?俺はグランだ」
サラ「あらそォなんだ、ゴメンなさいね?余りにも似てたもんだから、で?」
グラン「あァ、俺はサンと同じ星から来た、当初の目的が果たせなくなってな?それを狂わせた奴が居る、そこでお前達に奴を斃して貰いたい」
サラ「うん、お断りするわね?」
グラン「お前に拒否権は無い」
サラ「何でェ?」
グラン「サラ、ニーナ、美菜の3人でなければ斃せないからだ」
サラ「ニーナも?」
グランそォだ」
サラ「他の人に頼めば良いじゃん」
グラン「面倒だが┄┄お前達3人は怨皇を斃す為に生み出された、他の者では斃す事は出来ない、そしてお前達が斃さなかった場合、お前達白い戦士は何もしなくても死ぬ」
サラ「あ、それサンから聞いた、ヤッパ本当だったんだ、で?アンタ┄グランだったっけ?サンは死んだって言ってたけど?」
グラン「┄┄俺達は3人で来た、もォ1人の名前はバル、俺とバルは計画が崩れたのはサンの所為だと思っている」
サラ「サンはそんな事言ってなかったよ?」
グラン「だろォな?怨皇を作り出したのはサンだからだ」
サン「それ本当なの?」
グラン「俺達はそォ思っている」
サラ「なんだァ、確かめた訳じゃないんだ」
グラン「まァな?だが安心するな、先程話した白い戦士の行く末は事実だ、これはサンが話していた事だからな?」
サラ「そ、そォなんだ┄┄ヤバいじゃん」
グラン「あァ、だから俺の事は話さないでくれ」
サラ「何で?」
グラン「分からないのか?俺達は疑っていると言っただろ?」
サラ「あ、そっか、で?グランはここで何してんの?」
グラン「俺は決戦の時の為に道を作っている」
サラ「道?」
グラン「見ていろ」
スタスタスタ┄┄ピタッ┄┄┄ポワァ~
サラ「あ、薄暗かった木が光った」
グラン「これが浄化だ、俺は奴の居る祭壇まで浄化しながら道を作っている」
サラ「何の為に?」
グラン「戦えないお前を怨皇の所まで安全に行かす為だ」
サラ「ん?戦えないのに怨皇と戦うの?」
グラン「詳しい話しは┄┄まァ、別の奴が説明しにくる」
サラ「あ、面倒臭がった」
グラン「┄┄┄┄┄┄」
サラ「ま、いいや、そんな事よりさ、グランってこんな事1人でずっとやってるんでしょ?」
グラン「あァ」
サラ「寂しくないの?」
グラン「寂しい?┄可笑しな事を言うヤツだ」
サラ「だって、ただでさえ面倒臭がりなのに、こんなチマチマした事やってるんだよ?」
グラン「あ┄┄┄フッ、面白いヤツだ、サラ、決戦の時までは決して森に入るなよ?」
サラ「絶対?」
グラン「絶対だ」
サラ「約束出来るか分かんないよ?」
グラン「破れば死の確率が上がるだけだ」
サラ「うん、それ嫌だ」
グラン「それに若しお前に何かあって閉しまったら┄┄タイガ┄┄いや、妹が悲しむだろ?」
サラ(あれ?今タイガって)
サラ「でも私が死んじゃったら、ニーナだって終わりでしょ?」
グラン「そォならない為に森に入るなと言っているんだ」
サラ「あ、そォか┄成る程」
グラン「何ィ~!!」
サラ「な、何よ急に」
グラン「何故ニーナまで森に入れたんだ!!」
サラ「わ、私じゃないよって、ニーナも来てんの!!」
グラン「アイツめ!!┄サラ!!時間が来るまでこの中に居るんだ!!俺はニーナを連れて来る」
サラ「わ、分かった」
グラン「こんな事バルが知ったら┄絶対に出るんじゃないぞ!!」
サラ「う、うん」

ニーナ「ん~┄白い戦士の手助けをって思ったけど┄┄何でこォなっちゃうのかなァ」
怨皇「行くぞ!!」
ブワワァ~~~
「な、何だ!!奴が黒い霧に!!」
ニーナ「えェ!!┄┄あんなのどォやって斃せって言うのよ!!」
「ど、とこ行った!!」
サワァ~~~
「グボァ!!グボボホバポエボバババ」
バシュゥッ!!┄┄┄
ニーナ(う、嘘でしょ!!黒い霧が身体の中に入って┄┄破裂しちゃった)
ニーナ「に、逃げなきゃ」
タタタタタ┄┄┄┄
ニーナ「あんなのどォすれば良いってのよ!!第一霧に┄┄え?あれって」
ササッ
ニーナ「白い戦士が黒い戦士を連れてる┄┄捕まえたの?」
ニーナ(違う、あれは同行している┄┄何で?黒い戦士って問答無用に攻撃して来るってサンが、違うって言うの?)
ニーナ「と、とにかく様子をみないと」
タタタタタ┄┄┄
ニーナ「何あの場所┄┄あの辺一体赤く光って」
大吾郎「さ、俺を信じて?この光の中なら安全だからさ」
ニーナ「安全?黒い戦士を保護してるって言うの?┄┄何の為に┄サンはそんな事┄┄若しかしてサンはこの事知らないんじゃ」
「本当にこの中なら怨皇の支配から逃れられるのですね?」
大吾郎「そォだよ?だから俺を信じてね?」
「分かりました、アナタを信じます」
スタスタボワァッスタスタスタ
「ローブが赤く」
大吾郎「これで安心だ、後はこの中でゆっくりしていてよ」
ニーナ「あれは結界か何かだ┄あの赤いクリスタル、私が見たやっと同じ」
カシッ!!ググッ
ニーナ「!!ん!!んんん!!」
グラン「シッ黙るんだ、動くなよ?それに声も出すな、俺は味方だ、それにこの辺り一体に黒い戦士が彷徨いている」
ニーナ「グ┄┄」
グラン「喋るなと言ったろ?辺りの黒い戦士と戦っても、お前を庇ってでは戦えん、分かるか?」
┄┄┄┄コクッ
グラン「よし、賢くて助かった、これからお前をサラの所へ連れていく」
ニーナ「サラ!!」
グラン「馬鹿者!!喋るなと言ったろォが!!」
ニーナ「ご、ゴメンなさい┄サラは?サラは無事なの?」
グラン「あァ、この地で1番安全な所に居る、だから大人しく着いて来い」
ニーナ「で、でも」
グラン「信じる信じないなんて話している暇は無い、サラの所にお前は黙って着いて来る、それだけだ」
ニーナ「分かった」
グラン「よし、では行くか」
パッ
ニーナ「え!!アナタ孔じゃない!!何でこんな所に居るの?」
グラン「姉妹だな?サラにも同じ事を言われた」
ニーナ「え?」
グラン「俺の名はグラン、サンとバルの3体でこの銀河に来た」
ニーナ「宇宙人?」
グラン「行くぞ?」
ニーナ「あ、うん」
ニーナ(孔ソックリだけど、違うんだ)

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