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シン桃太郎〜桃太郎立志編2〜

↓前回のお話


村の砦の上から進撃の巨人のエレンのモノマネを披露した桃太郎は、

鬼退治に向かうための荷造りをしに家に戻りました

桃太郎「お婆さん。僕は今から鬼退治に行ってきます。必ずお爺さんの仇を取ってきます」


お婆さん「桃太郎や、、、必ず無事に帰ってくるんだよ、、、」


お婆さんは涙ぐみながら桃太郎の手を握りました


婆「もしものことがあるかもしれないから保険には多目に入れといたけど、絶対に無事に帰ってくるんだよ!」


桃「無事じゃない方に期待してる感が透けて見えてるけど、絶対無事に帰ってくるね!」


婆「あっ、そうだ!あんたにこれを渡しておくよ!」

そう言うと、お婆さんは桃太郎に長方形の木の箱を渡しました

桃「なんだい?これは?」

婆「それにはお爺さんが最後に使っていた武器が入ってるのじゃ、、、お前が使いなさい、、、」

箱を開けると、

そこには刀の様なものが入っており、

刀の周りを水が渦巻いていました


桃「お婆さん、これは、、、?」


婆「DX日輪刀じゃ」

形見


桃「正気か?」

困惑する桃太郎

困惑しながらも、桃太郎は先ほどのお婆さんの言葉を思い出しました

桃「あのジジイこれで鬼と戦ってたの?」

婆「そうじゃ」

桃「正気か?」


婆「でもこのDX日輪刀から出た魔法でお前は守られたんだぞ」

桃「正気じゃない守られ方しとる」

17年間これに守られてたのか、、、

桃太郎は複雑な思いでしたが、

お爺さんの形見でもあるので一応受け取りました

婆「一応替えの刃も渡しておくのじゃ」

桃「替えの刃?」

婆「そうじゃ」

そう言うとお婆さんは、

折れた刀に火がついてるような見た目の短い刃を渡してきました

婆「これに付け替えるとボイスが変わるのじゃ」


桃「、、、」

カチッ

DX日輪刀「ヒノカミ神楽ぁ!!!炎舞!!!」


婆「いつ聞いても花江夏樹の声はええのぉ〜」

桃「そうだね(棒)」

婆さんはガチガチの声優オタでもありました


桃「ちなみに他に刃物とかはない?もしものために武装は多めに欲しいんだよね」

正直今のところ武器はまだ1つもないと心の中で思いながらお婆さんに聞きました


婆「そうか、、、」

お婆さんは少し考えてから言いました

婆「それなら斬月を持って行きな」


桃「BLEACHの!?」


婆「大事に使うんだよ、、、」

婆さんは手に持った刃物を渡しながら言いました

婆「斬月って名前をつけただけのナタだよ」


桃「ナタかぁ〜形少しだけ似てるかもね〜」

桃太郎はツッコむのをやめた

桃「現状物理攻撃はこれに頼るしかないね」

婆「早めに返すんじゃぞ。山行く時にたくさん使うんだから。壊すんじゃないよ」

桃「鬼とこれから戦う息子に無茶言うな」

桃太郎はさらに言いました

桃「なんか食糧が欲しい」

婆「じゃーこれをやろう」

桃「何これ?豆?」

婆「仙豆じゃ」

桃「ドラゴンボールの!?」

桃太郎はさすがにツッコみました

桃「ここに来てめちゃくちゃ使えるアイテムもらえた」

婆「1粒食えば10日は何もいらないよ」

桃「イカれたカロリーしてんだろうな」

婆「ダイエッターの敵だね」

お婆さんは熟年ダイエッターでもあった

桃「じゃー、そろそろ行くよ」

婆「暗くなる前に帰ってくるんだよ〜」

桃「いや、こちとら泊まりがけで鬼退治なんよ」


婆「あと、そんなナタじゃ鬼退治なんてできないから気をつけるんじゃぞ」

桃「言うの遅くない?知らないまま鬼と戦うとこだったよ?」

お婆さんは無視して言いました

婆「狭霧山の麓に住んでいる鱗滝左近次という老人を訪ねるといい。きっと何か武器をくれるだろう」


桃「わかった。ついでに水の呼吸教えてもらってくるね」


婆「桃太郎、、、手を出しな」

桃「?」

桃太郎が手を出すと、その手を掴みお婆さんは叫び出しました

婆「我等!今こそ 決戦の地へ!
信じろ 我等の刃は砕けぬ
信じろ 我等の心は折れぬ!
たとえ歩みは離れても 
鉄の志は共に在る!!
誓え!我等地が裂けようとも
再び 生きて この場所へ!!!」

お婆さんは桃太郎の手を離すと、

涙ぐみながら、

婆「必ず生きて帰ってくるんだよ、、、」

と言いました

桃太郎は無言で頷き、走り出しました

しばらくして、上を向きながら、

桃「最後のセリフBLEACHのやつだったなぁ、、、」

と、つぶやく桃太郎の左手には、
DX日輪刀(ヒノカミ神楽ver)、
右手には斬月(ナタ)

彼の旅が始まる

〜続く〜

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