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【読書感想文】愛するということ 3/3 「愛は技術」
これまで、前々回の「分業はできない」ということ、そして前回の子育ての終盤に訪れる「巣立ちを望む我が子の背中を押してやる徹底した利他性の難しさ」というニュアンスの「母性愛の難しさ」を解説してきた。
3回目の今回は「愛は技術」について掘り下げていきたい。
愛は熱情に駆られた「運命的なもの」ではなく練習して身に着く「スキル」本書冒頭で「愛は技術である」と述べられている。
読了以前は私も世間同様例に
【読書感想文】愛するということ 2/3 「母性愛の難しさ」
前回記事で「精神的な態度は使い分けることはできない」という意味合いで「分業はできない」ということを紹介したが、今回は本書の特筆点の2つ目、「母性愛の難しさ」について述べていこうと思う。
母性愛の難しさこれだけ聞いてもさっぱりわからないかと思う。
「母親が子供に対して等しく最大限に無償で捧げるものであるだけに、そのどこに難しさがあるのか?」
文中の一文を見るまでは疑問符が残っていた。
母親は子
【読書感想文】愛するということ 1/3 「分業はできない」
昨年12月上旬に本書を購入し一通り読んで各種作業を終えるのに延べ一カ月半かかり、今しがたこの「読書感想文」を書くに至った。
著者のエーリッヒ・フロムという御仁については以前から名前は知っていた。
哲学をかじった身にしてはある程度なじみのある名前だったこともあってか、「愛とは何ぞや」という話題に関して真剣に論じられた数々の知見に基づく理論は比較的吸収がスムーズに行われ、かつて主観的に感じていた形
【読書感想文】残酷すぎる成功法則【当たり前ができてないから困る】
(未購入、未読了の方には下記に参考ページを記載しているので、本記事と合わせて、書店で参考ページ、加えて序章を読んだ上で購入、読了を検討してもらいたい。
読んで損のない、裏付けされた情報ばかりである。)
三種類に大別できる内容本書の内容は科学的根拠を多分に用いて、「自信」や「セルフ・コンパッション」等の成功へ向けた自分の心のありようを具体的に述べた「対自分」に関する項目と、主に「他者との信頼関係」