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ダンスパーティの夜9~Aのストーリー
3日後にマルグリットの家に呼ばれているという話はあくる日には友人連中の耳に広まりさっそく賭けの対象となりこんな服がいい。あんな服にしろと盛り上がっている。
デザイナー志望の友人にパリまではるばる連れていかれ、ブティックであれこれ物色しなんやかんやと買いそろえた。
「これだな。うん。これだとキミは印象がいい」
選んでくれたシャツはブルー、白のシャツ、ホワイトリネン、薄いピンク、ストライプ、それと
ダンスパーティの夜8~Aのストーリー
その日の夜もいつもと同じように過ごした
たわいない話。うるさい音楽と酒と話かけてくる女の子たち。
どうでもよかった。いろんな事が。
生きてても死んでも代わり映えしないんじゃないかと思うくらい。
いつまでこんな生き方していくんだろう
時間をこんなにもて余してる。
朝になる。日が昇る時間に寝る。
日が陰る時間に起きる。
考えないように考えないようにただ生きてる
退屈な毎日。
悪友が家に
ダンスパーティの夜7~Aのストーリー
マーガレットの家庭教師の話を軽く聞いていたように
みせていたが内心いろいろ考えていた
まずはマーガレットの年齢。
僕より8才くらい離れてる。
8つも下の子を気にかけるなんてどうかしてる。
8才年が離れた年上の女性なら大歓迎なんだけどね
年上の女性は面倒くさくなくていい。ちゃんとわきまえてるし。同年代の女のこみたいにうるさくないし
それから家庭教師(素性調査されたら一発アウト。下手したらこの村
ダンスパーティの夜6(Aのストーリー
花束とメッセージカードを花屋のムッシューに届けにいってもらい別にすることもないからカフェのテラス席でコーヒーをのんでいたら友人がやってきた
「おまえにうってつけの仕事があるぞ。」
「仕事?別に困ってないけど」
「そんな事くらい知ってるよこの放蕩野郎。
ぶらぶらしてられるのは遺産とパトロン」
ボクには両親がいない。小さな頃に両親と妹を亡くなった。祖父母が引き取ってくれたけど、祖父も亡くなり
ダンスパーティの夜⑤(Aのストーリー)
花屋にいくとほとんど売り切れ状態となっていた。
店の主人に聞くとパーティの翌日はだいたい男たちが花を買って目当ての女性のところに花を持っていくか届けるかして
午後にはほとんど売り切れになるらしい。
「なんか残ってるのある?」ときくと
薔薇はあるが種類バラバラ。だがアレンジしたらそれはそれで見ごたえがあるはずだという。
たぶん彼女の家にもたくさんの花がとどけられているだろう。だいたいの奴らは同じ
ダンスパーティの夜④
ボクは女の子にあんな風にいわれたことも
蹴られた事もないし
大勢の人がいるなかで「クズ」呼ばわりされたこともなかった。
彼女は言うだけいうと彼女の友達に「帰るわ」と言い残し
一人さっさと帰っていった。
壁にもたれてぼんやりしていた
音楽と酒とたくさんの人の浮かれた様子と彼女の対比が激しくて。
「どうだった?やっぱり冷たくあしらわれただろ?」
と悪友どもがニヤニヤしてる。
「あー、そうだな
ダンスパーティの夜 ③(Aのストーリー)
ダンスホールに音楽が流れだしあちこちで男女ペアになって踊ってる。
えらくスローテンポの曲が流れてきた。
悪友たちのイタズラらしい。
ボクは構わないけど、みたかんじ彼女は潔癖ぽいから
こういうのに怒って踵を返して帰るかもしれない。
あいつらめと思っていたら
なんの迷いもなく彼女はワルツのポーズをとった。
手を握りニの腕のところに手を添えて。
ワルツはからだを離すとポーズがくずれて踊れないから
ダンスパーティの夜②(Aのストーリー)
ボクは女の子にいまだかつて邪険にされたこともないし
あんな風にハッキリと「拒否」をされたこともなかったので逆に新鮮だった。
ボクの知ってる女の子たちはみなボクに熱をあげていてなんだかんだと世話してくれた上に遊ばせてもくれる。
現に彼女以外のダンスパーティに来てる女の子たちは
ほぼ全員がボクに何かしらアプローチしてきていた。
「相変わらず女には困らないようだな」と
呆然とつったっているボクに友
ダンスパーティの夜 (Aのストーリー)
はじめてあったのはダンスパーティ
ボクはスペインからフランスの片田舎の知り合いの所にきていた
知り合いが主催するというパーティに顔を出してくれといわれて
断る理由もなかったからパーティに顔をだした
彼女は友人に連れられてしぶしぶ付いてきていた
最初からなんだか目を惹く子だった。
勝ち気そうで綺麗な艶のある髪で背筋がのびていて
場馴れしてないのに堂々としていて
ボクが知っているどんな女の子