ダンスパーティの夜8~Aのストーリー
その日の夜もいつもと同じように過ごした
たわいない話。うるさい音楽と酒と話かけてくる女の子たち。
どうでもよかった。いろんな事が。
生きてても死んでも代わり映えしないんじゃないかと思うくらい。
いつまでこんな生き方していくんだろう
時間をこんなにもて余してる。
朝になる。日が昇る時間に寝る。
日が陰る時間に起きる。
考えないように考えないようにただ生きてる
退屈な毎日。
悪友が家にやってきた
夏だけ借りている家。誰もいないから部屋も散らかっている
寝起きでぐしゃぐしゃの頭のままのボクに一方的に言いまくる
「3日後だ。バリっとめかし込め。15時だぞ。
あの丘の家にいけ。マーガレットの親父さんがおまえと話をしたいそうだ。」
「いきなりだな」
「おまえと話したあとに俺が親父に言って、
俺の親父がマーガレットの家にその話をしにいったんだよスペイン帰りの毎日退屈している男前に興味もったらしいぞ。うまく言いくるめたんだろうな」
友人は笑いながら話をしてクローゼットを開けて物色してる
「うーん。悪くはないがあの家に行く服じゃないのは確かだ。買いに行くかなんかしないとな」
「おまえ、だってチャンスだぞ?
あの家に出入りできるようになるってことはおまえのためになるはずだ。ハクもつくしな」
「ハクがつくとかそんなのどうでもよくて
単にあの子とチャンスがあればもう一回話がしてみたかっただけだよ」
「おまえさ落ちたんじゃねえの?」
「は?」
「それはないだろ」
「おまえ他人に関心持たないのにあの子には何回も話かけてたよな」
「賭けの対象だったしな」
「俺は二人が踊ってるのをみて思ったね。落ちたな。って」
「勝手にいってろ」
「楽しみだ。。ネタができたぞ」
「それよりまずは服だな!久しぶりにパリに行こうぜ。おー、パリよ。花の都!俺もなんか買い物したいぜ」
「パリかよ」
「デカい遊びだと思えばいいだろ?おまえ金持ってるし服位買うのたいした事じゃないだろ」