Jump!
僕の姪は、僕にメロメロだ。
それはそうだ。
何故なら姪をメロメロにさせるために、普通の人ならしないような、涙ぐましい努力があるからだ。
筋トレをした成果について、一番わかりやすく人からの反応が良くなったのが、もう少しで4歳になる姪だった。
過去に書いた内容を参考までにどうぞ。
https://note.com/1811037amigo/n/nf4f31a03b5b3
年末に姪と実家で再会した。
定期的にLINE電話や動画でお話していたが、最後に対面で話したのはGWだったので、半年ぶりの再会だ。
僕が年末に実家に帰る日は、お泊まりしていた妹夫婦が、仕事の関係で実家から岡山へ帰る日だった。なので、姪とは夕食だけ一緒になる。
姪と再会する直前に、僕はちゃんとジムで体を仕上げて実家に帰ってきていた。肉体的には、最高の状態だった。
もちろん清潔感のある服装に、髪もスタイリングして最高の清潔感に仕上げた。
芸能人とデートするのではないかと錯覚しそうなほど、念入りな準備をした。
姪は清潔感に大変厳しいからだ。本能的に清潔感を基準にし、大人の男のありなしを判断しているのだろう。
僕の親戚で太り上げた人たちは、無惨にも姪の視界に入るだけで泣く。
特に彼女が苦手なぽっちゃりな親戚のおじさんたちは、その人の車を見かけただけで泣く。
清潔感のない大人の哀れさに同情する。
過去に太りあげてた僕も、前は姪にギャン泣きされる側の人間だったからだ。
久しぶりに姪と再会した瞬間、母親(僕の妹)の影に隠れて姪はモジモジし始める。
僕はすぐに、ボディービルダーのような「キレてます」と言われそうなポーズをすると、彼女はすぐに食いつき、僕に寄ってきてハグをしてくる。
彼女はよくしゃべるが、発音できない言葉があるようで、「腕がかちゃいー♪」とか「胸がかちゃいー♪」といいながら大変喜んだので、大満足だった。
(ボディービルダーのみなさんすみません、そこまで筋肉はありません。あくまでも姪用です。)
年末までに、妹の旦那の親戚筋、僕の親戚筋と姪は会ったが、ここまで懐いた成人男性はいなかったらしい。
大変、嬉しい情報だった。
ただ、こちらからいわせれば、「(姪に気に入られるために)やることをやった上での結果なので当然!」
ここまでは最高の再会だったが、この後が大変だった。
姪が「わたちジャンプが得意!」とジャンプしたので、「俺、もっと高くジャンプできるよ!」と彼女の頭を超えるジャンプをかました。
彼女の大変な衝撃と喜びがその表情から察することができた。
姪の中で、自分の頭を超えるジャンプをする人間なんてみたことがないだろう。
そして、35歳の大の男が何かを捨てて、実家で大ジャンプする光景もみたことがなかっただろう。
見たことがないはしゃぎように大満足だったが、ここからが魔のループだった。
「もっとやって♪」というおねだりが始まったのだ。
ジャンプする→喜ぶ→もう一回やって→ジャンプする→喜ぶ→もう一回やって→ジャンプする
彼女は、暇を与えずジャンプをねだる。
少なくとも10回以上は、確実に家でジャンプをした。
だんだん、乳酸がたまり、体の色々なところが悲鳴をあげていた。
最後にジャンプした頃には、「一体、俺は何と戦っているのか」という謎の気持ちが浮かびあがる。
そうやって姪と戯れている内に、お別れがやってきた。
別れはいつだって寂しいものだ。
次の再会に向けて、トレーニングのメニューにジャンプを追加し、姪と再会の前には、筋トレ+念入りなストレッチをしようと思う。
僕にとってジャンプは、姪との大切なコミュニケーションのひとつになった。
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