この世を離れて 川柳27句
鉱床の言葉遊びがはじまった
皿数の数のみふえてさらば 秋
欽一の卵の内に外宇宙
半球の近藤さんが北枕
乳牛の元素のごとく減っていた
詩としてのペプシマンらが代謝する
ゲル拾う九月の果ての檻の外
ちくわぶと具体を書いている念書
バンビ種のバンビが生えていて 晴れだ
ペンだこが劣化してゆく魔法陣
汎宇宙粉がここにあるきな粉もち
象も飼うパーコーメンも知らぬまま
豚テキも流線型の九月尽
精神の分析中にめりけん粉
ソビエトの認知をしない能楽師
てり焼いている人類が裏に居る
反り投げていたものたちのトキワ荘
症状でバンクーバーを忘れ去る
否定するあしたのジョーの弦楽器
ヨーグルト讃歌に鯊が出て来ない
カーボンの胎児の時代終わるなり
めりやすの救世主から三重の絵図
肉を喰う諸星と云う課題曲
アコギ持つ西太后を接写した
家庭機のマリオがずっと変声期
水の音パットン戦車軍の池
力場から文法のない文とどく
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