テトラポッドにこびりつく　　川柳25句

ナウシカの餅をイメージした社務所

京風のテトラポッドにこびりつく

円卓のすべてを倒す牛乳課

無意識の紫すべて宍戸開

解錠後鹿苑寺から出すチーズ

バス停と佐佐木信綱語で話す

メルカリにドン荒川が無かった日

かもしかに連想される眼鏡拭き

終盤の連想ゲーム盤を悔い

笛吹きのほうへ電機がひび割れる

牛乳のポスターを撮る航海士

パチモンが無呼吸のまま歩み来る

煎餅の記念日さがしただけの日

月が出る溶連菌を念ずれば

後半の獅子がなるとをただ素揚げ

自動詞かどうかわからずきょうしする

無しか無い団地へ春の雪に雪

正統なごぼうと換える金枝篇

スクショ後の春の共感魔術解く

猿丸が金歯銀歯で砕くいも

パトカーを谷川雁に言い換えた

噺家の九百九十九人投げ

隣県にサブリミナルで視た千秋

活劇にポリエステルの麦の国

帯刀の同窓会が切る振り子

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