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アマテラスの誕生 古代王権の源流を探る 学び・感想
こんにちは、八番です。
2/8にタイトルの本を読み終わりましたので思ったことなど書いていきます。
結構衝撃的な本でした。
これまで知っている日本神話の内容が覆る本でした。
タイトル・出版年月日
タイトル:アマテラスの誕生 古代王権の源流を探る
出版年月日:2009年1月20日
読んだ媒体・読書時間
図書館で借りました。
amazonでは902円で販売されていました。(2/8現在)
読み終わりまで2時間かかりました。
昨日のギリシア神話よりは多少下地があったので早く読めました。
全体のテーマ:アマテラスはなぜ生まれたのか
本のタイトルにもなっているアマテラスと聞いて一番最初に浮かんだのは天の岩戸でした。
一番有名なお話だと思うのですが、ざっくりと書くとスサノオノミコトに恐怖して天の岩戸に大きな岩を置いて隠れたら、世界から光が消えて闇に覆われます。
それでは困るのでアメノウズメが外で踊りを行い、気になったアマテラスが岩を開くという話です。
これが編纂されている内容なのかわかりませんが、昔はこれだけの話しかなかったようです。
あくまで土着神だったことから、これより後に生まれた作品では名前の違う同一人物として性格や行動が変わっていたようです。
これから話が盛られて、日本における最高神となりました。
そこまで日本神話を知らない私でも知っているネタでしたが、これ以上の情報は何もなかったのでなんとなくえらい神様だなと思っていたわけですが、この本でとんでもない学びがありました。
学び
ほぼすべての本に何かしらの学びがあるのでこの章は何かしら書きます。テーマの内容とは何も関係ないときもありますし、普通にテーマについて書いてある中で学びを見つけられることもあります。
今回の学びは時代の流れにより消えたタカミムスヒです。
古事記や日本書紀が生まれた時代である8世紀より少し前は日本の土着信仰と現在の中国や韓国など大陸周辺から来る文化が日本に流れてきて、それにより作られた2種類の神秘があったようで、それぞれ別の神を崇めていました。
土着信仰側がアマテラス、古代中国から来たものがタカミムスヒでした。
ただ日本国内の内乱などによって信仰を一元化するようになった結果、土着神であるアマテラスの内容を強化して、より偉い神様に変え、最高神となったようです。
政治不安から国家修復のため、改めて天皇家はこのように生まれたとするために作り直された内容と根拠を補強するように伊勢神宮の祭神を変更したようです。
そんな簡単に変えていいんだと率直に思いました。
神話が政治利用された結果、タカミムスヒは忘れられ、アマテラスが現代でも名前が知られる有名な神様になった。
他の神話でもなかなか無いような内容だったので面白かったです。
感想
無知の知を現実で行ったみたいな内容でした。
日本神話自体そこまで深く知っていたわけでもないですが、なんとなく知っている内容程度では10%もしれていないんだなと感じました。
日本神話を疑ったことがないのでこんなバックボーンがあったとは驚きです。
せめて住んでいる日本の神話は知っておいた方が良いなと改めて勉強する理由ができました。
本の内容としては、ゲームでもタカミムスヒは聞いたことがないので初めて見る内容でした。
過去違う神を信仰していて変えることもできたり、神が変わったことも過去の資料から知ることもできたり、昔の資料にはロマンを感じます。
子供のころは資料館や博物館に行ったときにアニメーションやゲームのように動きのあるものしか興味がありませんでしたが、今行くと資料などを読めるところで足を止めて読むと思います。
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次回もまたよろしくお願いいたします。
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