作品紹介：聖敢戦隊リヴィドール

【作品概要】

ある日、宇宙から〈謎の因子〉が地球全土に降り注いだ。
だが、その事実を知る者は誰一人としていない……。

その忌むべきイレギュラー要素は〈邪淫子じゃいんし〉──人間の潜在欲望を異常活性化させ、理性喪失に欲望の権化へと化しまう未知因子。
その影響に変貌した〈淫怪人〉は、殊更〝破壊衝動〟と〝性欲〟に溺れた野卑異形である。

しかし、この邪なる淫猥怪人に対抗しうる存在がいた。
それは〈邪淫子じゃいんし〉に対して絶対的な浄化抗力を秘めた神秘の女性器〈聖膣ディヴァギナ〉を持つ少女達である。
彼女達への射精により異様衝動を吐き出す事で〈邪淫子じゃいんし〉は鎮静浄化され、淫怪人は〝人間〟へと戻れるのである。

無論、彼女達にしても、みすみす貞操を玩ばれる気は無い！
実戦にて〝破壊衝動〟を折る事でも〝人間〟へと戻す事は可能！
斯くして〈聖膣ディヴァギナ〉に秘められた神秘力を戦闘力転化する超強化服〈リヴィドレス〉を纏いスーパーヒロインとなった少女達は〈聖敢戦隊リヴィドール〉を結成。
そして、彼女達は戦い続ける──世界秩序と〝自らの貞操〟を守るために……。

だが、はたして、今宵聞こえる喘ぎ声は〝誰〟のものであろうか？

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【解説】
最も異端にして一般公開不可な〈美少女戦隊〉です。
今回のコンセプトは『性：Ｒ創作』なので。
ちなみに『エロイラスト』を描くというワケではありません。
あくまでも『Ｒ創作美少女戦隊』というコンセプトだけであり、公表スタンスとしてはこれまで通りと同じく『設定プロット』のみで世界観拡張していく創作像になります（まぁ現在、彼女達の誕生プラットフォームに当たる〈FANBOX〉では微々と描いてはいますがw）。

誕生経緯は少々複雑な背景から……。
私は創作支援サイト〈FANBOX〉をやっており、此処は『18Ｒレーティング』としています。ですが、コレは別に「ついにエロ描くぞ！」という趣旨断言ではなく『創作幅』を広く構えるため定義したに過ぎません（バイオレンス等も含めて）。
ですが、せっかく『18Ｒ有』を指定しておいて何も活かさないのは些いささか勿体ないかな……と（唯一とも呼べる18Ｒ創作フィールドですし）。
でも、ダイレクトに『エロ』を描く踏ん切りもつかないんですよね……羞恥心とかもありますが、踏み込めば『それ』ばかりを求められて沼化しそうで。
これまで凰太郎創作を見てきた人は理解していると思いますが、私の創作スタンスは〝そっち〟じゃない。
根は『物語創作／世界観創作／キャラクター創造』であり、いずれにしても〝自己表現の可能性に対する挑戦意向〟だと構えているんです（未熟ではありますけど）。
で「従来通り真っ向から『デザインや作品像のコンセプト』として向き合う性表現創作もアリぢゃね？」と閃いた。
つまり〈亡郷の生殖戦士マラーマ〉でやった方向性ですね。
それの美少女版。
これまでの〈凰太郎ヒーロー〉が「今回は●●がコンセプト！（『妖怪』とか『マシーン』とか）」としたように『性をコンセプトとした凰太郎ヒーローWORLD／凰太郎ヒーローシャドウサイド』というか。
そうした『キャラクター設定』による世界観拡張もアリかな……と。
要するに、私は従来通り〝キャラクターをアプローチするだけ〟で、肝心のトコは各人の妄想に御任せするというある意味『エロ界の新機軸』……何だそれwww（注：好き勝手に二次創作していいという意味ではございません。著作権放棄したワケじゃないから、それはやめてね？w）
というワケで〝それ専用〟に生まれた新ヒロインが彼女達なのです。

ネーミング〈聖敢戦隊せいかんせんたい〉は言うまでもなく『聖＋敢然』と同時に『性感』とを掛けています。
一方で〈リヴィドール〉は『リビドー：心底に潜む強烈な衝動や欲求／ただし主に俗世に流布している傾向としては〝強い性欲〟を指している』と『ドール：可愛らしさのイメージ優先で付けましたが〝愛玩少女〟という意も込めています』ですね。
また、後々調べてみると『ドール』には『可愛い娘』『親切な人／いい子』という善性な意味もあるらしく、これまた彼女達に相応しい……のですが、同時に『美しいが愚かな女』という悪印象な意味もあるようで、ともすれば、これもまた〝清純印象の美少女戦士でありながら、謀らずも性凌辱の餌食と堕とされる〟というコンセプトに沿っています。

どうしても卑猥印象を先入観に抱かせますが、タイトルとしては『18Ｒ』を要約しつつも〈スーパーヒロイン〉として相当キマっていると思います（韻的にも抜群…と自画自賛www）。
こうした先入観による違和は常態的に触れていると希薄化しますしね……『可憐かれん戦隊せんたいオトメイザー』『姫麗きれい戦隊せんたいアイレジナー』も相当ダジャレ要素が強い（ともすればバカっぽくも映る）ですが、現在では自然体に受け入れられていますから。
実は、この〈リヴィドール〉という名前は工程最初期に浮かんだものなんですが「チト露骨にイヤらしさが前面過ぎるかな……」と一端は没になったんです。
で、その次の仮名が『聖敢戦隊せいかんせんたいアルエーティ』でした。
このネーミングは『Ｒ18：アールエイティーン』からですね。
ただ韻の尻止めが〈美少女戦隊〉としての可憐さに欠けたので〈アルエーティ〉とアレンジ──これだと『Ｒ80：アールエイティ』になってしまうんですが「あくまでもネーミングソースはソースに過ぎないし、肝心のタイトルが締まればいいかな」と利己的御都合主義に通しました。
で、この〈アルエーティ〉でしばらく水面下進行していたのですが、やはりしっくりと来ない。
そこで再模索に入りましたが、これまた〈18Ｒ美少女戦隊〉を象徴したナイスネーミングが浮かばない。
堂に入った語感と〈美少女戦隊〉ならではの可憐さが求められますからね。
しかも（私的欲求として）〈可憐かれん戦隊せんたいオトメイザー〉〈姫麗きれい戦隊せんたいアイレジナー〉と並べて遜色のない〝可憐なカッコよさ〟が映えなければならない。
幾度も頭に過ぎるのは没にした〈リヴィドール〉で「ここまで気になるなら、やはり〈リヴィドール〉がベターなのかな？」と再命名した形になります。
また字面優先に『リビ』ではなく『リヴィ』としています。
うん『B』ではなく『V』。
つまり『LIVI＋DOLL』というスペルで、ふと思いついたのが『LIVING』の略もアリだな……と（これは結果論的な後付けですが）。
そうなると『LIVING：生きている存在』＋『DOLL：人形のように愛らしい』という意にもなりますし、ついでに言えば韻的にも意訳的にも『ラブドール：性処理人形』と重なりますから『生の愛玩人形扱い：性処理少女』とも拡張意訳できる。
そう考えると、やはり〈18Ｒコンセプト美少女戦隊〉として堂に入ったナイスネーミングだと思えます。
ちなみに没名には〈凛敢戦隊りんかんせんたいヴァギナイザー〉というのもありましたが……コレはさすがに……ねぇ？www

で、彼女達の誕生経緯。
実はふたつの起因から誕生しています。
各要因別々でしたが融合して生まれた形。

ひとつめは〈亡郷の生殖戦士マラーマ〉誕生直後に「じゃあ相手は、どんなスーパーヒロインだろう？」と一考した時期があった事。
まぁ、オトメイザーや雪原さんがヤられてもいいんでしょうが（たぶん望まれてるし）、生みの親としては抵抗もありますよね……彼女達は『健全世界観』の住人で、ともすれば〝夢とカタルシスを与える存在〟ですから（各人の妄想は構いませんけどね？）。
そこで〝それ専用スーパーヒロイン〟も、実はこの頃から「……作ろうかな？」と構想していた。
ただ、まぁ……私自身が踏み込めなかった事から、この構想のポジションはガラ空きになって宙ぶらりんでした。

ふたつめの理由。
別意向で着手していた〈ニチアサ系美少女戦士〉が頓挫したからです。
で、キャラクターが勿体ないので再活用を模索したんですよね。
主役娘は『凡庸娘』で〈美少女戦士娘〉と流用する構想（未定）ですが、仲間が勿体ない（私的にも気に入った萌えでしたし）。
そうした中で「特に重きを置いて作成したキャラクターじゃないから、この構想に流用してもよくないか？　むしろ有意義じゃないか？」となったのです。

ただ、やるとなると方向性で悩みましたね。
つまり〈美少女戦士：プリキュアやセーラームーンなどのアニメ系統〉か〈スーパーヒロイン：特撮ヒロイン系統〉か……で。
根本的に違うんですよね。
キャラクターデザインや世界観演出もそうですが、何よりも『求められるエロシチュエーション』が。
結果として「凰太郎に求められてるのは〈エロ版オトメイザー〉じゃないか？」と思い当たり、従来通りの〈スーパーヒロイン〉として踏襲しました。

ですが、デザインに関しては〝普通なら低俗ジョーク域から脱却できないアホ臭いモチーフをガチ熱でカッコよく昇華させる〟というコンセプトで真っ向から望みました。
これは〈亡郷の生殖戦士マラーマ〉もですが『性モチーフ』というのを感受しなければ〝そういうマトモなスーパーヒロイン〟にも映る（と思う）。
こういうアプローチ展開物もアリかな？
十中八九、みんな『18Ｒ』となれば『エロ画』を求めますからね……当たり前だけどw
その期待の中で、こんな方向性で『18Ｒ』唱ったら「詐欺だ！」と非難轟々は目に見えている。
だけど、コンセプトという側面からすれば『性モチーフ』なんだから『18Ｒ』には違いない……実際〈マラーマ〉なんかは〈Facebook〉とかの一般投稿を自主規制に控えてますしね？
現状、私的には〝ここまで〟が妥協ラインなんですよね。

ただ『凰太郎らしい性表現』だとは感受できると思います。
具体的な『性行為描写』ではないものの、設定を汲めば『性モチーフ』というコンセプトに正面から向き合って練り込んだのは分かると思う。
つまり、これまで
『妖滅戦隊ようめつせんたいカルマージャ』➡『妖怪』
『幻装戦隊げんそうせんたいエルファンサー』➡『異世界ファンタジー』
『超機戦隊ちょうきせんたいギアテクザー』➡『兵器アンドロイド』
『可憐かれん戦隊せんたいオトメイザー』➡『美少女萌え＆家族』
『姫麗きれい戦隊せんたいアイレジナー』➡『宇宙プリンセス』
『魔戒まかい戦隊せんたいエクスロア』➡『西洋妖怪』
『逆転戦隊ぎゃくてんせんたいゲコクジャー』➡『戦闘員』
とやったのと、まるで同じで、彼女達は『性』がモチーフコンセプトというだけの差。
そして、これも過去戦隊と同じく「そのモチーフならではの独自性設定」には徹底している（というか〝その練り込み〟が〈凰太郎戦隊〉の魅力だと考えてますから）。
この路線でアリならば、世界観拡張をしていっても面白いとは思いますが……。

ともあれ従来と同じ〝表現挑戦姿勢〟を感受して評価を貰えたら嬉しいです。
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