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作品紹介:未確認戦隊ユーフォリナー


【作品概要】
宇宙からの侵略連合軍〈インヴェリアン〉襲来!
彼等は地球征服の手始めとして、世界各地の〈国際地球防衛軍基地〉を強襲!
円盤編隊と内部破壊工作──そして、宇宙怪人部隊による侵攻という三面戦略で壊滅状態へと陥れる。
圧倒的な科学力差と未知の性質による翻弄に〈国際地球防衛軍〉も為す術が無いままに蹂躙された。

その窮地に突如として謎の戦士〈未確認みかくにん戦隊せんたいユーフォリナー〉が飛来!
彼等は〈インヴェリアン〉と互角以上の超科学力を以て侵攻軍を退けると光矢の如く去り、そしてまた新たな襲撃地へと現れる!
まさに神出鬼没にして疾風迅雷の如し!
斯くして予想外の敵に徹底妨害をされた〈インヴェリアン〉は一時撤退を余儀なく強いられた……。

だが、彼等は侵略を諦めたわけでは無かった!
衛星軌道上に潜伏した彼等は〈未確認みかくにん戦隊せんたい〉の介入を警戒して尖兵を偽装に送り込み、人知れず暗躍に徹する搦め手へと作戦を方向転換したのである。

一方、件の襲撃現場に居合わせていた女性ジャーナリスト〝星河ひかり〟は〈インヴェリアン〉が撤退していない事を確信──率先して『怪事件』へと首を突っ込んで行く。
彼女の推測は毎回的中し、絶体絶命のピンチに!
しかし、必ず現れるのだ!
正体不明の〈未確認みかくにん戦隊せんたい〉は!

光速と出現して、光速と去る──はたして彼等は〝何者〟なのか?

ひかりの〝謎〟を追う物語は波乱に続いていく……。

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【解説】
凰太郎戦隊第九代目は〈UFO/宇宙人/UMA〉といった〈宇宙オカルト/未確認系オカルト〉がコンセプトになります。
過去戦隊にて『妖怪』『怪物/西洋妖怪』『ファンタジー/幻獣』『ロボット/マシン』と概ね〝異形コンセプト〟はやりましたからね……そうなると、次は『UFO&宇宙怪物』になるのは当然かと(私自身の嗜好としても)。

ネーミング『フォリナー:フォーリナー』とは『異邦人』の事(『ストレンジャー』とか『エトランゼ』とかと同じ意味)。
これに『ユーフォー』を組み合わせた造語になります。
つまりは〝宇宙からの来訪者〟という意味ですね。
実は、今回はイラスト工程着手よりも前の段階──脳内構想時点で戦隊名は決まっていました。

UFO題材で『戦隊』といえば東宝の亜流作品『円盤戦争バンキッド』が最も有名で代名詞的な存在です。
しかしながら意外にも本家東映戦隊には存在せず、どちらかといえば『(UFO等の)宇宙人オカルト』よりも『スペースオペラ』や『コズミックファンタジー』の方向性になる傾向が顕著ですね(先述『バンキッド』の方向性はガッツリ『宇宙人オカルト』)。
例えば『宇宙戦隊キュウレンジャー』とか『星獣戦隊ギンガマン』とか『地球戦隊ファイブマン』とか『電子戦隊デンジマン』とか……。
最もコンセプト的に『宇宙人オカルト』と似通った方向性なのは『超新星フラッシュマン』になるでしょう(『フラッシュ星人のアブダクション設定』とか『敵怪人に〈モスマン〉等の〈UMA〉モチーフがいたり』とか)……が、コチラはどちらかといえば〈UFO〉というよりは〈UMA〉の方が近しい(この辺が『バンキッド』とは微妙に違う雰囲気に機能している)。
やはり〈東映戦隊〉の方は〝根〟の部分が『オカルト』よりも『コズミックファンタジー』のような気がします。
で、本作品『未確認みかくにん戦隊せんたいユーフォリナー』にてやりたいのは『宇宙人オカルト』の方です。
つまり『バンキッド』寄りですね。
昭和には児童向けサブカルに横行していた〈宇宙妖怪〉とでも称した方が相応しい怪しげな方。
そうなると〈UMA〉よりも〈UFO〉の方がモチーフとして相応しい。
『宇宙人オカルト』の代名詞にして象徴的存在ですから。 

着手自体は2022後期~末期には(手始めとなるレッドの)線画等をチマチマ始めていて、2023年始めから創作支援ブログ〈FANBOX〉にて進捗を随時先行公開──同年中頃には主役勢があらかた固まり、SNSでの一般公開解禁と。
ですが、一般公開ではシルエットで小出しに焦らしていたんですよね。
本格的展開は翌年2024年4月意向と予定して。
そうしたら、事もあろうか着手翌年スタートの『仮面ライダーガッチャード』で〈ダイレクトなUFOモチーフ〉をやられてしまうというw
この年は『王様戦隊キングオージャー』で〈異世界ファンタジー世界観比重の戦隊〉もやられていて『幻装戦隊エルファンサー』のコンセプトもやられてしまうという〝凰太郎あるある〟に苦しめられた年でしたね。
『妖怪学園Y』の最終回でも唐突に「妖滅合体だ!」とかやられてひっくり返ったし……まさか業界、オイラの創作発表とか見てないよね?www
ま、結果として〝別物〟にさえ仕上がっていればいいか……と構えてはいますけど(そう割り切るしかないもの)。

さて『作品像:世界観』について……。
最大の特色は、彼等〈未確認みかくにん戦隊せんたいユーフォリナー〉の視点ではなく人間主人公〝星河ひかり〟が主導権に在る構成です。
つまり従来の「いくぞ! みんな変身だ!」ではなく『人間主人公が宇宙オカルト事件に首を突っ込み、絶体絶命の危険に晒されると何処からともなく現れて解決に去っていく〈正体不明の戦隊:未確認みかくにん戦隊せんたい〉』という感じ。
事件介入も物語展開主観も〝星河ひかり〟に置かれていて〈ユーフォリナー〉側ではない。
だから〝誰〟かも〝出自〟も〝背景〟も、全部〈不明:未確認〉──と。

何故このような一風変わった変則作風になったかというと、まず〈未確認みかくにん戦隊せんたい〉という肩書は活かしたかった。
で、単に「〈UFO:未確認飛行物体〉モチーフ戦隊だから」ではなく『劇中に於ける意味合い』として機能させたかった。
そこで「文字通り〝戦隊自体〟が〈未確認存在〉ってのも面白いな?」と。

このパターンは稀有ながらも商業作品では既に在ります。
ひとつは川内広範大先生(『月光仮面』原作者)による『ダイヤモンド・アイ』──詳しくない人に軽く説明すると『レインボーマン』の後番組で、本作品の後番組『コンドールマン』と合わせて『川内ヒーロー三部作』とか呼ばれています。
物語主観となる主人公は熱血青年記者〝雷甲太郎〟で、彼が怪事件(というか政治汚職とか)を追って首を突っ込みすぎると黒幕は〈(人間化けした)前世魔人〉でドス黒い毒牙により絶体絶命──神秘の契約指輪〈アラビアの王〉に「アイよー!」と縋ると宿るブルーダイヤモンドの神〈ダイヤモンド・アイ〉が颯爽と登場!
「外道照身霊波光線! 汝の正体見たり! 前世魔人●●!」
「ぶぅわぁれ~た~かぁ~!」
という正体暴きのルーティン演出が見所名物となりましたw
で、つまり〈ダイヤモンド・アイ〉は〝人間が変身したヒーロー〟ではなく〝非変身型異形ヒーロー〟という珍しいキャラクターになります。

このパターンの代名詞が『ダイヤモンド・アイ』で、ともすれば唯一無二とも捉えられていますが……実はもう一作品在る事は意外に失念されています。
特撮ヲタには知られた東京12チャンネル(現・テレビ東京)の低予算カルトヒーロー『UFO戦争 戦え!レッドタイガー』です(あれ? 奇しくもまた『UFO戦争/円盤戦争』コンセプトだね?www)。
コチラの〈レッドタイガー〉もまた〝見せ場にのみ登場する正体不明のヒーロー〟で、事件介入の主観はキーパーソンの〝天野ファミリー〟になります(もっとも『レッドタイガー』の場合は「彼は何者?」という謎の推測が根幹に敷かれていますが)。

このように在るには在るのですが作品数は全然少ない……という事は視点を逆転させれば手薄で『面白味の穴』とも言える(知っている層も時代経過で激減していますし)。
それ・・を『戦隊』という像にてやろうとしたワケです。
ましてや『戦隊』では在りませんからね……異色と機能します。

また、理由としては、もうひとつ。
コンセプトが『宇宙人オカルト』ですから『おどろおどろしい怪奇性/ハラハラする不安感助長』は醍醐味だと思うのですよ。
そうなると〈変身者〉が怪事件に介入してもピンチには「変身だ!」で予定調和の安心感は拭えない。
それよりも〈凡人〉にした方が危機感を強調演出できる気がするのですよね。

ま、そんな計算もあって異質作風となった本作品『未確認みかくにん戦隊せんたいユーフォリナー』ですが、ともあれ〝未体験の世界観〟として支持を頂ければと思っています。
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