詩)ちぐはぐ
頭と心と体がちぐはぐで
飼いならせよ
その感情を自覚して
それからが本番だ
気持ちを無視してたら
簡単に爆破される
考えすぎて
脳に支配されるな
人と人がいたら
頭を何のために使うのか
笑顔を見せて
滑らかに着地せよ
智に働きたい
だってせっかく得た智だから
身振りとその声で
相手の内耳を震わせろ
運動を愛せよ
私の体は私のものだ
やりたいことが山ほど
ホルモンよ味方になれ
理性で首吊るな
どうしてそんなに極端なんだ
南の島にでも留学しておいで
それまで鍵は預かっておくよ
頭が痛いのね
もうすぐ台風がくるから
仕事にならなくて
泣きたくなって雨が始まる
物語はいつも寄り添うよ
大きな犬がお尻をつけてきた
傷口は小さくて
内臓は大きくえぐれてた
体中が悲鳴あげるほど
心をみくびるな
俺あの時まいっちゃってさ
三ヶ月休んだんだよね
恥じることなく
音にできたなら
彼女の衝動をホームドアが
はじき返せたか
お腹の音を聴いている
昨日食べた肉が
リズムを刻む様を想う
お墓の前でキスするように
頭と心と体がちぐはぐで
自分の機嫌がとれない
この暴れ馬を乗りこなす
教習所はどこだ
新しい枕を買った
寝ることに命賭けてる
冷蔵庫を開けて閉めて
なぜかトイレに行きたくなった
頭と心と体がちぐはぐで
本心を試されている
己が道を期せよ
誰にも犯せない世界を創れ
なんてむず痒いな
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