新美南吉さまへ
「愛されなかったので
愛することができない」
ねぇ
だったら
どうして
ごんぎつねの
おはなしを
あなたは
生み出すことが
できたのでしょう
あなたの中の
あふれる愛情
それは
どこから
来たのでしょう
あなたの
悲しみが
なだれ込んで
胸が痛い
母に
もっともっと
愛されたかった
悲鳴のような
その想い
わたしの奥底
かき混ぜる
もっともっと
愛されたかったね
届かぬ想いを
つぶやいて
あぁ
川べりには
彼岸花が咲き続く
その絨毯が
美しすぎて
わたしは
また
悲しくなるのです
新美南吉記念館
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