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娘とふたりで台湾へ〜お留守番の息子〜


 2月末、娘とふたりで、3泊4日の台湾へ。4日間のうち、夫が前半の2日間は休みを取ってくれた。前半は夫が、後半は息子が、主に家事をやってくれたようだ。夫は、一人暮らしが長く、いつもはわたしが家事をほぼやっているが、なんでも一通りはできる。

 息子も家事に慣れてきている。いろいろがひと段落したタイミングだったから、体調も落ち着いていた。隣にはわたしの両親がいるが、特に何も頼まなかった。ただ、息子には、何かあったらおばあちゃんおじいちゃんに、とは伝えた。安心感が違うだろうから。一度、父が夕飯に焼き鳥を買ってきてくれたようだ。ありがたい。

 息子は、通信制高校の1年生。旅の2日目、息子が高校へ行く日が来た。休んだ時のために、夫へ高校への連絡方法などを伝える。息子は、高校へ行ったらしく、それで、高校一年生の後期の単位は、すべて無事に取れ、英検も受かったことがわかった。よかったなぁ。LINEのやり取りだけでも、息子の弾むようなうれしい気持ちが伝わってくる。

 わたしたちが、家に帰ったその日。名鉄電車の遅延で、待ち時間が多く、旅の疲れもあり、また先に娘がダウンしかけたので、わたしはいっぱいいっぱいだった。夫に駅まで迎えにきてもらい、ようやく家に着き、娘を寝かせ、わたしもはやく寝ようと思っていたら、息子が怒涛のように話し始めた。

 そうか。話したい気持ちを、うんと我慢してくれていたのだろうな。小一時間、息子の話を楽しくきいた。いきいきと話す息子。高校の試験結果、英検合格のこと、この春休みにしたいこと…うんうんと相槌を打ちながら、まじまじと顔を見てしまう。数日ぶりに会った息子、こんな顔してたっけ。夫は、変わりなく感じたけれど。

 後で、夫からも留守中の息子の様子をきいた。仕事がある日は、どうがんばっても、夕飯時には帰れないから、息子が夕飯を作ってくれていて、本当に助かったと。洗濯物も取り込んだり、畳んだりもしてくれたし、これなら一人暮らしもできそうだと安心したと。大学受験に向けて、息子のペースで勉強を続けているし、たいしたもんだと。息子の成長を感じ、わたしもとてもとてもうれしくなった。旅に行けたのは、夫と息子のおかげだ。本当にありがとう!

 翌日、洗濯物を干しながら、「あぁ、普段通りだ」とうれしくなった。旅はいい。でも、穏やかな日常の暮らしがあるから、そう思えるんだろうな。


※写真は息子作のオムライスです♪


「娘とふたりで台湾へ」これで終わります♪
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!



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