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ちらちら光れ小い星と感想

声 Kobayashi mu
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『ちらちら光れ小い星』
ジェーン・テーラー  新美南吉訳  青空文庫より

ちらちら光れ小い星、
あなたは何だろ小い星。
金剛石だおほ空の、
遠くて高いおほ空の。

真赤に燃えた陽が落ちて
光がみんな失くなると
あなたは小さく光り出す、
そしてちらちら夜明けまで。

暗い闇ゆく旅びとは
あなたの光に礼をいふ。
もしもあなたが光らねば、
道に迷つて困るもの。

あなたは暗いお空から
カアテンの隙のぞいてる。
そしてよつぴて眠らない、
明日の朝が来るまでは、

あなたの光はちらちらと
夜の旅びと照すけど
あなたは何だろ、わからない。
ちらちら光れよ小い星。




この詩を見つけ、まるで人生みたいだなと思いました。誰しも、「旅びと」であり、「小い星」なのではないかな、と。

わたしは、誰でも自分の中に、ほんのり光るものがあると、思っています。けれど、しんどい時など、その身の内の光を感じにくくなるようです。そういう時でも、この詩のように、探したら、わたしの「小い星」は、どこかに、必ずあります。

遠くかもしれないし、意外と近くかもしれない。それは、見守ってくれているような、導いてくれているような、心配してくれてるような…わたしが感じるように、あります。その星は、わたしだから、光って見える。人によって、光って見える星は違うのでしょう。

誰のところにも光っていると思います。ちらちらと光っている星があると、まずは信じられますように。それに気がつき、そのひとつを見つけられますように。

ひとつ見つかれば、次々と見つかるように思います。それが、小さなきっかけにつながり、その光を頼りに、あなたの旅が続けられますように。

地震に遭われた方々のご無事を強く祈ります。
読んでくださり、聴いてくださり、ありがとうございました。

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