明日からパート始めます!
「少し前、こんな募集があったの。この募集を見たとき、真っ先に、muちゃんが目に浮かんだんだよ。」
7月頭、親友から、もらった言葉がきっかけだった。
小学校の低学年さんたちを、放課後の数時間、学校内の教室で見守る仕事だ。週1日から3日ほどの勤務になる。夏休みだと、午前中の半日ほどを、見守る日もあるらしい。
また、子どもに関わる仕事をやりたい。少し前から、漠然と、そう思うようになった。息子も落ち着いてきたし、このペースでなら、今のわたしでも、無理せずできそうだ。
この仕事、ぜひ、やってみたい!
喜び勇んで、すぐに電話で問い合わせ、履歴書を持って、面接を受けてきた。わたしは、緊張すると、余計なことを話し過ぎるタイプだ。今回は、過不足なく話せたような気がする。両耳に補聴器を使用しているのことも、なめらかに伝えられた。
ただ、少し前に採用された方がいて、今は空きはないそう。空きができたとき、採用ならば、また連絡をいただけることになった。
その後、あっという間に、月日は流れ、7月が終わり、8月も半分過ぎた。もう採用はないだろうと、思ってしまった。そもそも、そんなに空きがある仕事じゃないだろうし、難聴だからかもしれない。しゅんとなったが、息子の夏休みが終わったら、また別の仕事を探そうと、気を持ち直した。
そんな矢先の、8月末のある日。
「A小学校に、とりあえず週1で、9月から、お願いできませんか?」
そう、電話をいただく。
終わったはなしと、勝手に思っていたから、びっくりし過ぎて、それからの受け答えが、少しあいまいだ。「やらせてください」と答えたら、「詳しいことは後日」となり、ほわほわ気分で、電話を切った、と思う。
うれしくてうれしくて、すぐに、家族ときっかけをくれた親友、妹たち、友達たちにも知らせたけれど、いまいち、現実味がないままだった。
けれど、9月に入り、働き始めの日が決まると、そわそわして、不安になりだした。やってみたい仕事だけれど、よくよく考えたら、働くのは、20年ぶりのこと。なんとなく心配で、落ち着かない。こういうときこそ、具体的に動きたいのに、空回りしている気がする。
働くときの心構えって、なんだっけ。あぁ、とりあえず、できることからやっていこうか。どんな服装で行こう。あっ、忘れやすいから、メモ帳は必須。できたら、首から下げておきたいくらいだけれど、とりあえず、ポケットに入れとこう。様子を見ながら、そのつど、やってくしかないよね。持ちもの、そう、それだけは忘れちゃいけない…
頭の中が混乱中。新しいことが、とても苦手なのだ。週1とはいえ、慣れないうちは、いつも通りには、いろいろができないと思う。もう、すでに緊張していて、今夜は眠れないかもしれない。
我ながら、ほんと小心者だなぁと、ため息が出てしまう。