〔詩〕2日目
朝露に濡れたスギナを
横目に歩く
風に舞う木の葉を
見上げる人ふたり
電信柱のてっぺんの川鵜は
羽を広げて
わたしはその真下を
通り過ぎた
さぁ
走るか
マスクを外し
アキレス腱伸ばし
屈伸もして
走り始める
歩くぐらいのスピードで
呼吸に気を取られると
途端に苦しくなってくるから
空を見上げて
川をのぞいて
景色を楽しみながらゆく
川には大きな鯉がうねる
道にはどんぐりがころころ
ハナミズキの葉は深い赤
田んぼの稲穂は黄金色
雲間からのぞく
朝の光は柔らかい
今日は少し体が軽いな
明日はもっと軽いといいな
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