娘とふたりで台湾へ〜出発〜
中部国際空港セントレアで、搭乗を待っている。出発予定時刻は、9時50分だ。チャイナエアラインで、台湾へ行く。
小心者で、緊張しやすいわたしとは対照的に、娘は落ち着き払っている。この肝の座り具合がうらやましい。こういうところも、娘は夫によく似ている。
わたしは飛行機に乗るのだけでも、6年ぶりぐらいで、正直言うと、とても怖い。鉄の塊が空を飛ぶ…どうして飛べるのか、体感では理解できない。だから、恐る恐る、飛行機に乗り込んだ。
飛行機が走り出し、娘が手をつないでくれた。それでも、ハラハラしたが、そんなに揺れもせず、気づいたら飛んでいた。すごいなぁと感動したすぐ後、窓から見える、空や海の美しさに息を呑んだ。この景色を見られただけで、旅に出た甲斐がある。
見渡す限り、広がる空に、空と海の境の一筆の淡いブルー、七色に光る海面。光る、光る、光る。地球はこんなに美しいのだなぁ。怖さは、どこかへ去っていった。
しばらくしたら、機内食タイム。わたしは牛丼、娘はエビカレーを選ぶ。フルーツもあるし、マドレーヌもある。ライチソーダを飲み、ご飯をおいしくいただいた。
途中、日本らしき上空を横切る。どこかわからないけれど、海があり、集落があり、山々が連なる。九州あたりだろう。日本って、島だった。
食後のコーヒーを、マドレーヌとともにいただき、それからも、窓の外をずっと眺めていた。見飽きることがない。ただただ、美しい。
気づいたら、娘はこてんと寝ていた。こういうところがすごい。わたしは、気が昂って、眠れない。いつもこうだ。
ずっと、窓の外を見続けていたら、台湾に着いた。出発から4時間。現地時間は、12時50分。時差は1時間で、日本より遅くなる。お天気は曇り。気温は14度。この時期の台湾にしては、寒い日だった。
追記 2月末に3泊4日で、台湾に行ってきました。振り返りながら、旅のことを書いてゆきます。よろしくお願いします。
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