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絡まりをほぐすと ふわりと あったかくなる

気づいたら、重かった足どりが 少しずつ軽くなる。
いつのまにか。
日差しのあたたかさに 表情がやわらぐ。

そんなふうに ひとは すこしずつ 元気になって行く。

辛いことがあっても、いったん そこから思い切って離れると 優しくなれる場合がある。
そして また そっと そばに寄ってみることも できるようになることもある。

でも、決して、決してあせらないで。
何ヶ月も、いいえ 何年も、かかるときがあるから。
ゆっくり見極めて。
焦って ささっと行っちゃうと また やり直し、になってしまうこともある。

一度絡まったものは ほぐす時も優しく そっと。
ほぐした後も あたたかいところで ゆっくり休ませてあげたい。


これまでの自分自身の経験や 身近で見たことを振り返ると、
物事が ぐちゃぐちゃになった時ほど ついつい焦って なんとかしようとしてしまう。


でも、日にち薬、というのがある。
タイミングというものがある。
巡り合わせというものがある。


強い繋がりのものは また いつか どこかで出会う。「いつ」「どこで」を決めるのは 自分じゃない。

でも、その時が来たら、分かるのだ。
「今だ」「もう大丈夫」という 静かな、自分にしか分からない確信を、自分だけで感じることができる。

それは カチッと何かが 見事に かみあう感じでもあるし、人間と人間の関係であれば、視線と視線の交わりで 「よし」「いけるね」というのがわかる。

でも、こういう時のサインの受信って、緊張状態のみでは受け取れない。ふわっと 力がいい具合に抜けていて、あたたかさを心身のどこかで 確認している状態じゃないとサインはやって来ない。

絡まって 動きが滞っている時は そこに 意識できない「冷え」も生じている。そういう時には 心の入った判断は できない。


こんがらがったままで 焦らず、ゆっくりと ゆっくりと。

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