見出し画像

ヘルメット治療記録(頭蓋矯正)2023年5月終了

※ 最近、周りから聞かれることが多くなりシェア用にまとめました。もしかしたら聞き間違いや最新ではない情報もあるかもしれません。雑談で聞くレベルの個人の体験談としてぐらいの参考にどうぞ。

うちの赤ちゃん、右の後頭部が凹んでる…らしい。私自身はあまり気付かず、でも夫がたまに言ってたので生後5ヶ月のときに小児科医に聞いてみた。


5ヶ月検診の医師


「頭の歪みはあるけれど、治すほどではないと思います。最近流行っているヘルメット治療というのもあるけど、今まではなかったから…」

予防接種の医師
「軽度ではないけれど、治療となるとお金がかかるのでぜひ治療を!とは言いにくいですね。専門医に診てもらうのがいいと思います。」

これに対して、

my mother
「私も絶壁だ。治療は必要ない」


「治療やってみよう!」

見事に意見が割れる。
私の決断は、専門医に判断してもらい少しでも治療を勧められたらやろうと決め、情報収集&病院予約。

ヘルメット治療について

  • できる病院が限られてて、都内でも数件しかないので予約から初診まで時間がかかる

  • 海外製のヘルメット(スターバンド)日本製のヘルメット(アイメット、クルム)がある。

  • 推奨は早めのスタートで遅くても6ヶ月がタイムリミット。

さっそく、愛育の頭のかたち外来を予約。

専門医に見てもらったら歪んでた(MAXのLv.4)

見た目はピンクのザル

専門医予約(2022年10月はじめ)
生後5ヶ月

愛育に電話の予約。最短で初診は2週間後だった。

初診/レベル判定(2022年10月中旬)
生後5ヶ月半

初診。小児科の頭のかたち専門医に見てもらう。ストッキングみたいな帽子をかぶせて目視でレベル判定。

・レベルは1から4まで。
・治療の推進はレベル2以上。

レベル目視は左右と前後のズレで、耳の位置のズレがあるとレベル3以上と判定される。

あたまの歪みがあると、見た目の問題のほか、メガネやマスクがずれる。その他考えられるリスクでは、噛み合わせ問題、頭痛、斜視など。このリスクは必ずではなく可能性。

目視でのレベル判定は3だった。
けっこう重度ではあるが、医師はヘルメット治療を勧める感じではなく、両親の意向を尊重する姿勢だった。

ヘルメットの治療代が自費診療で高額、装着で泣いたりして両親の負担がかかることもあり強く推奨し難いのだと思う。
※ヘルメット治療とは別に、頭のゆがみは他の病気が隠れてることがあるので、レントゲンで病気でないことを確認はあり。レントゲンがCTが選択できる(精度と被曝量の違いあり)

あたまの矯正は開始が早いほど良いこと、愛育病院では、毎週木曜日が3Dスキャンで測定日でヘルメット完成まで2週間かかることから、やるなら次の日の昼までに連絡して欲しいと言われた。

その場で「やります!」と伝え、ヘルメット治療は決定した。だって、レベルを知ってしまったのだもの。あの時やっておけば…を増やしたくないのだもの。

使用するのは、クルムという日本製のヘルメット。よく街で見かける白に青や緑のスポンジのアイメットの後発品。2022年の秋ぐらいから導入されたのかな?診察日に会うメッ友(メット友達)はほとんどアイメットでクルムの赤ちゃんは少ない。

アイメットとのちがいは、
・丸洗いできる
・たぶん軽い
・ピンク、ブルー、ホワイトから好きな色が選べる

クルムは、アイメットより通気性がいいのか、スポンジの替えや洗う作業はせずに済んでいる。ヘルメット治療が11月〜という涼しい季節だったのも影響しているのかも。

待合室で世間話をしたメッ友は、夏から始めて(アイメット)、部屋の中でも滝汗だったので、部屋の温度を18℃設定にして過ごしてたらしい。母親がヘルメット治療やりたくない、父親がやりたいと両親間で意見割れていて、専門医レベル判定は3だったので、医師の前でジャンケンで治療するしないを決めたとか。

ヘルメットつけたままお出かけしていると、たまに治療について質問されることがある。他の病院の小児科医も聞いてくる。気になるけれどまだまだ未知のヘルメット治療。

あたまの歪みを気にしてるならネット検索したりするより、専門医に診てもらった方がいいと思う。

ヘルメット治療開始する前の専門医の目視レベル判定までは保険適用内で無料だし(東京都)

でも、レベル判定で数字を出すと、治療したくなる。レベル聞いてから治療しない選択をするのは精神的にしんどいのでは?とも思うので、レベル3と言われたらやろう!4ならやろう!と決めて臨んだ方がいい。

説明書を読む限り、ヘルメット治療のデメリットや副作用は、特になく、肌荒れなど。やはり、金額がネックになってるのだと思う。

・アイメット費用は、55万円(税込)ぐらい
・毎月1回のヘルメット調整&診療
・1,3,6ヶ月目に3Dスキャンによる改善度の測定あり。
※ 55万には毎月の定期診断費用(3Dスキャン込み)とヘルメットのベルトやクッション費用も込み込みなので、追加料金はなし。

オーダーメイドなので決めたらキャンセル不可。たまにヘルメットかぶることができない子もいるらしい(発狂して)。
そんな場合は治療中止で、費用は戻ってこないので、お金払ってもできない可能性があるのもデメリット。

でも一生のことだもの。給料〇か月分、よい使い方だよね。

はじめるよ、ヘルメット生活!(2022年秋から)

ヘルメット作成/3Dスキャン1回目(2022年10月中旬)
生後5ヶ月半

アイメットの会社の担当者が3Dスキャンをとってくれる。前抱き抱っこで、頭にレインボーのストッキング帽子かぶせて、いろんな角度から光を当てて撮影。

ヘルメット完成/フィッティング(2022年11月初旬)
生後6ヶ月

前回の3Dスキャン結果はこちら。


後頭部左右はゆがみ75%でレベル4だった!
前頭部左右は94.8%でレベル1の問題なし。
短頭率(いわゆる絶壁)113.3%も問題なし。

左右対称率は100%がパーフェクトで、
90%以上がレベル1、80-85%でレベル2,3なので、75%ってけっこうな左右差。
※ 短頭率は110%前後が平均範囲だったはず。

ヘルメット治療決めてよかった。

6ヶ月スタートで1歳までに90%以上を目指す計画。6ヶ月なので、ギリギリスタート。

母子手帳の頭囲グラフをみると、3ヶ月前後までの成長曲線が急で6ヶ月ぐらいから緩やかになっている。そして1歳からは特に緩やかに。これが、3ヶ月頃にはじめたら効果が早いという理由。

専門医初診までに2週間〜、ヘルメット制作で2週間なので、実質は生後5ヶ月までに治療検討しないと間に合わない。

メッ友に聞くと、5,6ヶ月スタートの赤ちゃんが多い。まぁ、やるかやらないかなんて、なかなか決めれないからギリギリになるんだなと。医師から「やったほうがいい!」と紹介状もらうレベルの歪みで早めにスタートしてる子もいた。

愛育病院では月に1回の調整前に、毎回斜視のスクリーニングあり。

これはヘルメット治療してるから斜視になることがあるわけではなく、頭の歪みがあると斜視傾向があるかららしい。

ヘルメット治療開始2日目(11月初旬)※大きさ調整

ヘルメットが目にかかり、目が小さくなった。朝起きて、あなた誰?みたいな顔。
病院に電話したら、ヘルメット調整してくれた。

親切対応。

ちなみに毎回、オレンジ紙袋に代えのスポンジ、ベルトと指示書を入れてくれます。

治療開始1ヶ月目/3Dスキャン2回目(2022年12月初旬)
生後7ヶ月


斜視スクリーニングをしたあとに、15分ほど待って3Dスキャンとヘルメット調整。ヘルメット調整は、中のスポンジの厚さ調整で、医師と業者の確認で調整する。

貼り替えで30分ほど待った後にフィッティングして終了。

3Dスキャン結果は次回。

後頭部の左右差はまだあるけれど、凹んでた側の丸みが出てきて頭のかたちが綺麗になった気はしてる。

治療開始2ヶ月目/3Dスキャン2回目結果(2022年12月下旬)
生後8ヶ月

こちらが前回の結果です。


75%→76.6%
なんと、あまり変わってないという…
1日20時間以上つけてたのになぁ。

医師の見解は、全体的に頭が成長してないので、改善率が小さかったのかな?ということでした。

今回のサイズ調整も初回のスポンジの厚さと変わってないので、生後6ヶ月〜8ヶ月間であまり頭が成長してないというのは間違いなさそう。うちの子は成長が早い(大きい子)なので、頭の矯正ゴールでタイムはもう過ぎているのかもしれない。

黄色部分が前回から成長した箇所。わずかだけれど、右側の凹んでる部分が成長してる。

ただし、この1ヶ月で頭の形は綺麗になったように見える。医師も、70%台には見えないと言い、まだまだこれからです!と。

レベル4のあたま。
どう?レベルと見た目はちがうのかも。

治療開始3ヶ月目/3Dスキャン3回目撮影(2023年2月上旬)
生後9ヶ月

頭にレインボー帽子かぶせてスキャン。結果は3月はじめ。斜視スクリーニング&3D撮影&ヘルメットの調整で1時間弱。

治療して3ヶ月。

特に自宅でスポンジ張り替えやヘルメット洗ったりしてない。季節がいいのか、クルムがいいのか、思ったよりも管理が楽チン。

自分でヘルメット外せるようになっているが、特に外そうとしない。おもちゃがないときは暇で外したりしてる。外してたから、あっ!と言うとカポって自分でかぶり直して可愛かった。

可愛くないことは、ヘルメットによる頭突きの痛さ。

あと、大根おろし器のようにジョリジョリ攻撃してくる。抱っこしてる時と寝てるとき、口元に頭突きされて2,3回口内切った。

ヘルメットと首で手首を挟んでくる技も痛い。

このヘルメットによる親側の負傷は盲点だった。

あとは、夜知らない間に外してて、ヘルメットだけ転がってると首がもげた!?と焦る。

治療開始4ヶ月目/3Dスキャン3回目結果&ヘルメット調整(2023年3月上旬)
生後10ヶ月

こちら、前回の結果です。

75%→76.6%→80.2%で、
レベル4→レベル3に改善。クルムは後半から改善が見られるケースが多いらしい。

あと2カ月!90%台を目指しています。
でも、もう見た目的には満足してる。

治療開始5ヶ月目/ヘルメット調整(2023年3月下旬)生後11ヶ月

ヘルメットの調整のみなので特に改善率はわからず。来月から、頭のかたち外来が週に2日になるらしい。それだけ治療始めてる人が増えてるということだろう。

保育園がはじまり、0歳児クラス9人中、2人がヘルメットだもの。

ちなみに、保育園のヘルメット対応は園による。メッ友に聞くと、お昼寝の時以外は対応できませんや、医師からの指示書が必要など。

うちは特に何も言われず、対応してくれる。ヘルメット治療は特に何も必要なく、食事前にワセリン塗ってもらう方が投薬指示書が必要だったり大変だった。

治療開始6ヶ月目/3Dスキャン4回目/ヘルメット調整(2023年4月下旬)1歳ちょい前

卒業前3Dスキャンという名の最後のスキャン。
撮影時のレインボー帽子姿も最後かと思うと名残惜しい。

頭のサイズは変化がなかったようで、調整は特になし。張り替えだけやってもらった。

医師と話したことは、治療継続について。
どんな結果でも、もうヘルメット治療は終了すると思うと伝えた。

理由は、3つ。

・もう寝てる間に取ってしまうから。
・あまり頭が成長しない時期になってるいま24時間装着して数パーセントの改善だけなら、QOLを優先したいと思ったから。
・暑い季節が始まって頭汗が出てきた。

私のQOLも頭突きがなくなれば上がるし、ご本人も寝やすくなるだろう。

4月は初の発熱であまり装着できない1週間があった。この時期の快適だったこと!抱っこも痛くないし。距離が近く感じた。

何にせよ、もうほとんど卒業したようなもんだ。おつかれ!

【治療結果はLv.4→Lv.2】

治療開始6ヶ月目/3Dスキャン4回目の結果を聞きに行った(2023年5月下旬)1歳

75%→76.6%→80.2%→85.2%で、
レベル4→レベル3→レベル2に改善。
もともと数値が良かった前頭部もさらに左右差がなくなってた。

満足。

5月は装着時間ほぼゼロでした。もう1歳まで!と決めてたことや3Dスキャン後だったので、今つけてもその数値って反映されないんだよなぁ…と考えるとモチベーションがあがりません。

6ヶ月間やってみた感想です。あくまで個人的な感想です!

聞いてたより大変ではなかった。

汗かかないシーズン(11月から4月)だったのでスポンジの自宅張り替えは1回もせずに済んだ。まったく装着を嫌がらない我が子の鈍感力のおかげで、助かった。

敢えて言うなら、抱っこする時の手首の痛さ(ヘルメットでゴ圧迫)、大根おろしのように擦られる痛さ(ヘルメットでゴリゴリ)、頭突き(母流血する)や、寝てる時の添い寝がやりにくいことは大変。

これは副作用?と思うのは、同じ月齢に比べて髪の毛の伸びるスピードが遅いように感じること。

ともあれ、おつかれさまでした。我が子。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集