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ダイニングテーブルで教科書を開こう!~家庭学習が身につきます~
こどもが勉強する時、
自分の部屋の自分のデスクでするよりも
家族共用スペースであるダイニングテーブルでする方がよい
…とは、よく聞く話。
ダイニングテーブルは家族の集う場所です。
団らんもできるし、勉強もできます。
こどもは小学生になったら
家で勉強をします。
最初のうちは
“勉強”は簡単なものです。
漢字の書き取りや
簡単な計算など。
大人である親からしてみれば、
小学一年生の問題など、取るに足らぬもの。
もし、何か間違っていれば、親はチラリと見ただけで気づき、
すぐにその場で指摘することができます。
こどもが困っていたら、やり方を教えてあげることができます。
そして、“ちょっとしたツマヅキ”になることもなく
スイスイ進んでいくことができるのです。
親が夕飯の支度をしているすぐそばで宿題に取り組んでいれば、
我が子がいつも間違う漢字に気づいたり、
まだ九九を覚えていないことを知ったりするのです。
ひとりぼっちで勉強するより効率がよいのです。
そうしてダイニングで勉強することが習慣になると、特に見ることや教えてあげることがなくても、こどもは、ダイニングで宿題を広げるようになります。
“勉強するクセ”がつくのです。
そばで食器の洗い物をしていても平気。邪魔にはなりません。
「ああ、コレ、難しい」などとつぶやきながら、なんとかこなしていきます。
もう助けなくても平気になっています。
ただ、たまには、寄り添ってあげることはよいことかもしれません。
「へー、難しそうだねー」
「えー、こんな問題が解けるようになったんだ」
・・・などの言葉掛けは、とてもプラスになります。
兄弟がいたら、揃ってダイニングで勉強するようになります。
これは、図書館や自習室で勉強するのと同じ効用があります。
なんだかはかどるのです。
親は親で、家事が終わったら、読書タイムにしてもいいかもしれません。
かなり落ち着いた“いい時間”を過ごせるかと思います。
こどもが中学生になったら、中間や期末といった定期テストが始まります。
小学生の頃から、“ダイニングで宿題”をやってきている子は、
普段そんなに勉強しなくても、テスト前・テスト中はしっかり勉強するクセがついているのです。
中学生・高校生くらいになれば、もう自分なりの勉強法も身に付き、自分の部屋で黙々と勉強するようにもなるでしょう。
そんな子でも、たまにダイニングに出てきて勉強を始めたりもします。
気分転換にもなるようです。
しっかりと自分なりの勉強法を持つ子は、当然のことながら、成績も良いということです。
ひとりの時は自分の部屋で勉強している大学受験生と、大学院受験生の兄弟。
そんな年齢になっても、同じ時間に家にいると、どちらからともなくダイニングに出てきていつの間にやら一緒に勉強をしているそうです。
“三つ子の魂百まで”
仲良く勉強して、揃って合格をつかみ取ってほしいものだと、
親はほのぼの見守っている…ということです。