豊かな食生活はフィクションのなか 2025/1/24

長い正月休みが明けてからは、朝早くから会社へ行って、夜遅くに帰宅するという日が続いた。夜ご飯は、ほとんど毎日、帰宅後に作るゆで卵2個だった。帰宅してから何をするよりも先に鍋に水を張り、そこに卵を入れて火にかけた。ゆで終わるまでの間に寝巻きに着替えた。ゆで加減は毎日違った。ゆで卵を2個食べて、歯を磨いたら、すぐに就寝した。

きょうは久しぶりに休みだった。正月に受けたアレルギーの検査結果を受け取りに行った。ダニとハウスダスト、イネ、スギあたりに陽性が出ていた。小さい頃には卵アレルギーだと言われていたが、食べ物はほとんど陰性だった。先生は、舌下なんとかという治療法があるということを言うだけで、あとは検査結果の紙を見ればわかることしか言わなかった。

帰り道にミスタードーナツへ行って、麻布競馬場の『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』を少し読んだ。東京の屈折した若者のリアル、といった風情だが、東京に住んだことがない私にとってはどのくらいリアリティのある話なのか判断がつかない。たぶん「あるある」の部類なのだろうと思う。若い女性が当たり前のように高級寿司を奢ってもらったりしていた。

午後は映画館で『サンセット・サンライズ』を観た。震災で被害を受けた漁村が舞台で、海の幸を美味しそうに食べるシーンがこれでもかというほど登場した。クライマックスは、川原で開かれた「芋煮会」で募る思いをぶちまけるというところだった。「本音」みたいなものは酒を飲まないと言えないのだろうか?

帰ってからはNHKドラマ『東京サラダボウル』を観た。こちらにも独特な中華料理がたくさん出てきて美味しそうだった。宣伝では、主人公の奈緒と松田龍平が「胃袋で共鳴したバディ」みたいなことを言っていた気がするが、ただ一緒にご飯を食べるシーンがあるだけで、「胃袋で共鳴」しているとは思えなかった。

夜はCoCo壱番屋へ行って、期間限定のカレーを食べた。このメニューを注文するとくじが引けて、当たるとスプーンがもらえる。今回は外れた。この数年間の創業祭のイベントで、これまで3回くらいスプーンを当てたことがあるが、今年も当てたい。カレーを食べながら、ちくまプリマー新書の『ルールはそもそもなんのためにあるのか』を少し読んだ。

寝る前に見ていたYouTubeのショート動画では、東出昌大が鹿の心臓をさばいて、刺身で食べている映像が流れてきた。この動画では「美味しい」と普通に言っていたが、ずっと前に見たクマ肉か何かを食べているときには「野趣に富む」としきりに言っていたのが印象に残っている。きっと「野趣に富む」という言葉を覚えたてだったんだろうと思う。

きょう聴いた曲
Creepy Nuts - doppelgänger


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