ネパールの男にラフティングでいじめられた話
ラフティングをご存知でしょうか。
ゴムボートをパドルで操舵しながら川を下る、夏にピッタリのアクティビティです。
「濡れるかもしれない」という話だったので、水着(ラッシュガード)を着て、体験場所に向かいました。
波が強い時は、確かにパシャって掛かるだろうなぁというのが最初のイメージ。
そして、ネタばらしするとこの最初のイメージは全くもって誤っていました。
実は、我々の他にも3,4家族参加しており、スタッフさんはそれぞれの家族ごとに付いていました。
我々の担当スタッフさん(以後、担当)は、冒頭ゴムボートに乗る前に足を水につけて「ちべたー!」ってしてるところに容赦なく水を掛けてくる人でした😌
だいぶ容赦ないな!?
とは思いましたが、なんとか避けて顔は回避できましたし、水量も控えめ。
暑いので、これくらいは濡れてた方がいい!さすが!という気持ちでした。はい、過去形なのがポイントです。
少し下ったあと、深くて穏やかな場所で、「降りてもいいよー!」と言われます。実はこのラフティング、3回くらい「落ちたい人は落ちて流されていいよ」ポイントがあるのです。もちろん降りなくてもいい。
でも、せっかくだし!そんな気持ちで母とこぞって降ります。ゆらゆらと川の流れに沿っているのは、結構楽しかったです。
ここからでした。
多分、「あ、こいつ全身濡れてもええんや笑」という判断をされたんだと思います。
別のボードが近づいていて、あ、危ないなーとみているその時。
バシャっ!!
うぇへぇ!?!
はい、もろに、顔面に水を掛けられました。
その量、バケツをひっくり返された時レベル。全然鼻に入った。
そして、これは担当の仕業ではありません。
別のボードのネパール人スタッフ(以降、ネパールくん)です。
普通にびっくりしたし、え!?!ってなった。え!?なぜ!?なぜそんなことを!?
あとから聞くと、全ての船でやられ役がいたらしいです。そして、若く、全身ラッシュガードと濡れる気満々にみえる私は、しっかりとターゲットにされていたのでした。
まぁ、良かれと思ってのサービスでしょう。私も大人ですから、「何すんねんごら!」なんて言わずに、「もー、仕方ないな」位の表情を浮かべていました。正直マジでびっくりしてた。
そしてしばらく流されていると、担当に「お姉さん!紐を掴んで身体をボートから乗り出して!」と言われます。言われた通りにすると「もっと頭を下げて!」と言われます。
分かりやすく言えば、ボートから仰向けに身を乗り出して、川の水に頭をつける状態になってました。完全に顔バシャ案件。
もちろん、途中で「え?それ顔に水入らない?」とも思ったけど、でも、ネパールくんではなく、担当の言うことです。ネパールくんはヤバいけど、担当はきっと大丈夫。顔に水掛かる以外のなにか楽しいことがあるのだろうと思い、言われた通りにしました。
というか、嫌だ!なんて言えないよ。日本人だもの!体に通ったジャパニーズの血が、場の雰囲気を壊したくないと訴えてました。
ただ、言われた通りにしたはいいけど結構体勢辛くて、もういいかなって戻ろうとすると「あとちょっと!あとちょっと!」と言われる始末。おいおい、後ちょっとで何があるんだよ…と仕方なく頭を下げてから数秒後。
バシャ!!!!!
うぇぇ!!
案の定、ですよ。
水の波が立ってるポイントがあったんでしょうね。そこを狙ってたんでしょうね。はい、ガッツリ鼻に来ました。
言ってなかったですが、我々のボートの担当も、ネパール人です。
もういい、もう十分だ…
そんな気持ちに既になってました。
というか、私一人だけ狙われるパターンの時以外にも、ボート同士近づいたら水掛け合ったり、横になって流されてみたり、色々”遊び”が散りばめられているんです。それが結構楽しい。びしょひしょになるけど。
だから、単体いじめは要らんのよ!?
じゅうぶん楽しませて頂いてますから!?
しかし、そんな思いは届きません。というか、やめてと言えないので、終わるわけが無いのです。
前髪や化粧を気にする余裕はもちろんありません。途中、何度も写真を撮ってくださるのですが、下るごとにぐちゃぐちゃになっていく私の顔よ。
そうして、本当に終盤に近づき、すっかり安心して川のせせらぎを楽しんできた時。
隣から視線を感じます。
父親が、なんとも言えないニコニコ顔でこちらを見てる。
「ん、なに?」
と、声をかけようとしたその時。
ライフジャケットの紐がグイッと引っ張られました。
バジャン!!!!
うがァ!?!
はい、落とされました。背中から。なんなら頭から。
鼻はもちろん、耳にも来ました。なんてことだ!!
目の前にいたのは、別ボートに乗るネパールくん。
「どうして落ちたのー!」と笑いながら遠ざかっていきます。
コノヤロウ!!!!!バカヤロウ!!!
大人なので怒りません。怒りませんが。
バカ!!!このバカ!!!!
怪我はしてないです。でも、でもっ!
一方的にいじめられ、私の心はネパールくんに報復したい気持ちでいっぱいでした。しかしそんなことはラフティングスキルのない私には叶わないのでした。
体験終わり、バスの中でお喋り担当の母親が日本人スタッフに対して、「ネパールくんはすごかった」「うちの娘はうちの家でいちばん虚弱なのに(言わんでええ)ターゲットされてて可哀想だった」と冗談半分に話すと、「好みの女の子見つけると、ついやっちゃうんですよ。男の子なんで」、と。
そんなんで機嫌よくなると思うなよ!?💢
と、終始いじめられトークをしてはきたのですか、沢山遊ぶポイントがあり、スタッフさんたちもユーモアたっぷり。楽しめるラフティング体験でした。これは本当。
今後ラフティングをしようと思ってる皆さん。
いじめられたくなかったら、水着っぽくない水着を着ていくことをオススメします笑
激しいラフティングしたい方は、ラッシュガードを着て、スタッフさんにがんがん若さアピールしていってください😉
ここまで読んでくださり、ありがとうございます!
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