壊される宿命の私たち|土偶のおはなし
「これもあれも壊れている」
博物館で縄文時代の土偶を見ていると、そう思うことが多いですよね。
縄文時代の祈りの道具として作られた土偶、その多くが壊れた状態で発見されます。
顔面を大きく割られたり、脚や腕、胸部、臀部といったように部分ごとになってしまったり、破砕されて元は何であったか分からないものなど、その状態は様々です。
それは何千年もの間、土の中に埋まっていたから?それとも、掘り起こす時に壊れてしまった?あるいは何かほかに理由があるの…?
今回はそんなバラバラになった土偶