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通級教室って・・何?

通級・・・

その言葉に戸惑いがあるものの

興味もあり

紹介してくれた友達に

どこに連れていかれるのかと思ったら

ただの小学校の1室でした。

先生も、小学校の先生が1人。


通級教室のクラス担任として

毎日、通級教室に在籍し、

そこに通級の子供達は週に1回(あるいは2回)通ってきます。

同じ学校の場合は、クラスの授業を抜けて、行き

別の学校の場合、保護者が通級のある小学校に送ります。

どちらの場合も、保護者は付き添い通級の授業を見守る形になります。

それぞれ個別で指導し、うちの地域の場合

担任と、もう一人支援員が付いていました。

声のかけ方にしろ、見るからに、子供目線で見てくれそうな、

優しいが、ビシッと言う事は言う、

まさに発達のプロではないかというような先生でした。

通級は、普通学級に通う子供で、学習に苦手さが多い、

ルールが守れない、友達とのコミュニケーションが苦手、

不登校気味などのお子さんが、

学習面、社会的スキルを学び、息抜きにもなる教室です。

担任の先生と、通級教室の担任と保護者が

情報交換をファイルにて毎週連絡を取り、コメントを入れて廻します。

子供の課題があれば、保護者から要望を伝え、担任には言いにくい事も

通級の先生を通して言ってもらえたり、アドバイスをもらって

過ごしやすくなるように支援してもらえます。


その当時は、通級がある所も少なく、

通うにも、保護者の意思や、送り迎えが必要です。

少しずつクラスが増えてきてはいるものの、

希望者も、年々増えていて、

今は診断名などが必要になってきたり、

入るのを待っているお子さんもいます。


幼稚園の視察に教育委員会が来て、

その必要性がある場合などに勧められます。


うちの息子の場合、どういった方向に行けばいいのかわからないまま、

春の幼稚園の視察では、できれば、

通級に通った方がいいが、入れない可能性があり、

半年後の秋に、また幼稚園での様子を見て、

「普通学級で良い」という判断であれば、

また連絡が来るという事でした。

連絡が来るまでは気が気ではありませんでした。


幼稚園の先生の話では、たくさんの人が見学に来たために、

テンションが上がり、お友達の顔に

落書きをしたそうです!!

本番でやってくれるタイプ😢


それまで、落ち着いていた時も増えていたのですが、

よりによって・・という結果でした💦

そして、しばらくして連絡がありました。

「春とそれほど様子は変わらず、普通学級でも良いが、

通級教室へ入れたら、また連絡します。」という事でした。

友達に落書きして、春と変わらないのか・・・

でも、普通級に行けるのであれば、と私は考えていたのと

息子も今の友達と一緒のクラスになりたいと考えていました。

少し安心した気持ちと、普通級で本当に大丈夫かという気持ちで

揺れていましたが、どちらが正解という事はないのかもしれません。

10年が経ち、あの時支援学級に行っていたらどうだったのか?

と思いますが、私も息子も同じ選択をして今があります。


そして、入学の1ヶ月くらい前だったでしょうか、

たまたま、通級教室が1クラス増えることになり、

入る事ができました。

なんとラッキーな・・・

学習面の算数だったり、運動面のなわとびだったり、

苦手な楽器などもやってくれます。

視覚機能のために、間違い探しや、指先を使うゲーム

工作、行事によっては、七夕やクリスマスググッズ作り

発表ができるように指導してもらったり、

言葉の発音をやったり、好きなキャラクターのカード作りもしました。


プールのシャワーを嫌がると、担任と話をして、

うまく入れるようにしてもらったりと

本当に、その子その子で様々な授業です。


高学年になると、中学への橋渡しのための訓練もしていきました。

うちの息子の場合は、1,2年生は学習が多かったように思います。

先生が変わり、こちらの希望で、社会的ルールのスキルや、

視覚機能の問題が多くなりましたが、

最後にお楽しみで先生達とするゲームなどを楽しみにしていました。

中学の通級は、先生がそれぞれの中学を廻って来て、

そこで授業を抜けて受けるようにしているお子さんが多くいました。

小学校から継続して受ける場合と、中学は通わない場合と

本人や保護者の意志で決めていました。

高校にも、公立の高校に通級が設けられています。

私としても、相談できる人がいる事、同じような保護者との交流、

担任の先生との密な情報交換が有難く、

入れたことに感謝しています。


中には、通級を勧められても、仕事の関係で親が通えないとか、

通級に通う事で、何か言われたりという事を心配したり、

そこまでしなくても大丈夫だろうという事で、

勧められても、断っている方もいます。


なかなか学校になじめずに、保健室で過ごしたりしているお子さんや、

教室で離席が目立つ子も、通級では楽しく過ごせたり、

息抜きになったりする子も多いようです。


もちろん、通級の先生になじむまでは、逃げ出したり、

会話をしないという難しいお子さんも見たことがありますが、

そのうちになじんでいく子が多いように思います。


通級指導の教員1人当たりの子どもの数は16年度の16・5人から

13人になり、教員不足で通級できない「通級待機」が減るほか、

よりきめ細かい指導ができるように先生の数を増やしていくことが決まったようで、

希望するお子さんが、安心して通える場所が増えて行けばよいと思っています。


通級の先生は何回か変わりましたが、教え方は違っても、

とても愛情深く、人間的にも素敵な方が多いと思います。


しかも、私が癒される


褒められて、こんなに気分よくしてくれて

自分に自信が持てるようになる場でもありました。


みんな、大人になっても褒められたいものですよね

子育てで褒めてくれる人、普段いないですもん

通級を利用して、素敵な出会いがあり自分もたくさんの学びがあり

成長させてもらいました。

無理して普通学級に行くことを勧めているわけではありませんが、

それぞれの特性で、本人が一番心地よく過ごせる場所を

選んであげることが大切だと思います。

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