▶︎朝活読書会に参加してみた
以前とあるイベントで知り合った人に誘われて、読書会に参加しました。
平日の朝(たまに土日も)、一人ひとり最近読んだイチオシの本を持ち寄って紹介しあうという会。
せっかく本を読み始めたもののなかなか考えを共有する相手が見つからない!という悩みをスッキリ解決してくれた会でした。
▪️読書会の内容
前半 : 主催者の方によるイントロ
後半 : グループに分かれて本紹介タイム
前半のイントロでは、今の時代は働き方の変化とともに自主的に学ぶこと、インプット・アウトプットを繰り返すことの大切さをレクチャー。
その後5、6人に分かれて本を紹介し合う時間となりました。
▪️おススメされた本たち
今回参加者の方が紹介していた本の数々がこちら。
①『LIFE SHIFT』 / リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット
人生100年時代の戦略的設計書。今労働市場に存在する職種が大きく入れ替わる中で、これからの時代をどう生きるかが書かれている本。
タイトルと分厚さからして「「人生に向き合う!」」っていう印象を受けるが、実際読むと自分の人生についてとても考えさせられるそうです。
生き方の変化の例の一つとして、近年米国の若者の間で話題の「FIRE運動」というものがあります。
「FIRE運動」: 「Financial Independence,Retire Early(経済的に自立し、早く引退しよう)」の略
40歳前後でのリタイアを目指し、収入の7割を貯蓄に回す。2008年の金融危機を目撃し、経済的な豊かさに疑問を感じながら育った世代ならでの潮流と言える。
かつて親にこうしなさいと言われたやり方で生きるのではなく、自分で決める自由さに重きが置かれるようになったと言えますね。
ここで、一体今の日本のこの停滞感は何が原因だ?という話題が上がりました。
日本的経営や商品設計の限界など様々な意見が出ましたがやはり一番出たのは日本的教育の限界。
缶詰になって目の前のタスクをこなすだけの勉強を強要されてきた日本人は、いざ社会に出たら意見を創造する力が不足していて苦労するのでは?という話でした。
世界中でダウンロードされている音楽配信サービスのSpotifyを若干23歳で創業したダニエル・エクは、1970年代に生まれ故郷で地域活性化のため芸術教育に巨額の投資が行われていたそうです。
まあ、たまたま生まれてしまった国は変えることはできないから悲観してもしょうがない。むしろこれから自分の国に何が起こるかを予測して行動することが大事なのではないでしょうか。
②『課長一年目の教科書』 / 平康慶浩
こちらは私が紹介した本。課長一年目のマネジメントのヒントが紹介されています。詳しくは「9月に読んだ本まとめ」に記載したので割愛しますね。
これに付随して出たのが、人間のバイオリズムのお話。
以下の簡単なテストで自分のバイオリズムを見抜くことができます。
Q. 次の日が何の予定もない日曜日だったとしたら、あなたは何時に寝て何時に起きたいですか?
この時寝たい時間と起きたい時間の真ん中の時間で、バイオリズムが朝型なのか夜型なのかを知ることができます。
(ちなみに私は2時に寝て10時に起きたいので夜型。10時に寝て7時に起きるという典型的な朝型の人もいました。)
夜型の人は朝はあまり頭が回らないので簡単な事務作業を、午後は分析などの思考力を使う仕事をすると効率が良いんだそうです。
上司や部下のバイオリズムを把握しておくことも仕事を円滑に回すコツかもしれないですね。
この本を読んだ背景には、私自身が将来どういう働き方をすればいいかわからない、という悩みを抱えていたことがあるのですが、実際自分がやりたいことはマーケティングなのか?それともマネジメントなのか?と日々頭を抱えて悩まされているのです。
③『When 完璧なタイミングを科学する』 / ダニエル・ピンク
上の悩みを打ち明けたところ、主催者の方が教えてくれた本がこちら。
結婚、離婚、転職など、人生のあらゆる出来事のベストタイミングを教えてくれるタイムハック本。
従来の”HOW TO”ではない”WHEN TO”という新感覚の考え方で人生を順調に進める方法が書かれています。
マーケティングやマネジメントにも自分がやるべきベストタイミングがあって、それを把握することが人生を円滑に進めるヒントになるかもしれません。
④『はじめての哲学的思考』 / 苫野一徳
生きる意味とは何だろう?というように、あらゆることの本質を考え他人との合意を得るといった哲学的思考を紹介している本。
本質を考えることはついつい見落としがちですが、それについて考えを他人と共有し合意を得るという過程が大事なんだとか。
⑤『お金の流れで読む日本と世界の未来』 / ジム・ロジャーズ
「投資の神様」と呼ばれるジム・ロジャーズが、投資家目線で日本と東アジア経済圏の未来について語っていく話。
投資家が投資する時に、チェックするポイントは企業だけでなくその国の未来なんだそうです。
投資家目線で国際情勢や自分がいる会社の未来を考えることはとても大事と言えますよね。
⑥『2022——これから10年、活躍できる人の条件』 / 神田昌典
「iPhoneは2016年に製造終了」「日本は2020年以降、崖から転がるように落ち込む」といった衝撃的な予言。
これらを予測し、これからの未来に向けた行動を紹介している本。
自分が生まれた日本という国でどのように明るい未来を築いていくか、という内容が書かれています。
歴史の流れや人生のターニングポイントを踏まえ、その時にベストな行動をすることが大事なんです。
▪️課題図書
毎回課題図書が与えられるそうなんですが、今回はこちら。
【基礎編】
□2022——これから10年活躍できる人の条件
□未来の働き方を考えよう
□金持ち父さん貧乏父さん
【中級編】
□未来の年表
□君はどこにでも行ける
□LIFE SHIFT
【上級編】
□ニューエリート
□採用基準
□WORKSHIFT
おススメされてた本も入ってますね。
▪️刺激受けまくりの読書会、また行きます
たくさん本を読んでいる人たちと考えを共有できる読書会。
自分が今まで読むきっかけのなかった魅力的な本をたくさん知ることができるし、何より参加者の人のレベルがめちゃめちゃ高い(!)
刺激を受けてめちゃめちゃ勉強になりました。
月に4、5回開催されているのでまた行きます。