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言霊になれない言葉たち。

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#とは

海を見上げれば

海を見上げれば

貴方の為だけに現れた夕日が
今日も夜に潰されていく。

貴方の為だけに祈る唄が
灯台の光の瞬きに消えていく。

今日の終わりを手で探り
深海へと続く生きる事への渇望が
まだ見つからない。

私の朽ち果てた身体の中
音だけが命を教えている。
貴方から途切れた音を探している。

今日の続きを手で探り
月へと続く道を沈みながら歩いて行く。

私の沈んだ後に見上げた月は青い。
音だけが無く眩しさに目を瞑る

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日陰

日陰

明日から独りで生きて行く事は
私以外みんな知っていたのね。
少しづつ話し合いを重ねて
私以外みんな納得していたのね。

タバコを吸って吐いた先にある
長い影を引きずる女は
どこか私に似ている。
溜め息も出ないで吐いた息が
いつかの夜の月を隠すだろう。

そう言えば
パパとママのどっちが好きだと
交互に毎晩尋ねていた。
何て答えていれば
独りにならずに済んだのだろう。
そう言えば
私は産まれて良かっ

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