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”痛み”を”BPSモデル”で見てみたら

こんばんは。

梅雨時期で湿気も多くお天気も色々、東京では生活が戻りながらも新型コロナも増えてきている今日この頃。みなさんいかがお過ごしでしょうか。

さて、そんなわけで前回、イントロダクションの中で痛みの捉え方はBPSモデルの捉え方がポイントなのだと書きました。
今回は、BPSモデルについての簡単な解説をしようと思います。

さて、BPSとは。

Bio Psycho Social   framework
Bio;生物学的
炎症・病理・侵害受容器
Psycho ; 心理的
信念・想い・知識・感情
Socia;社会的
家族・友人・地域・文化

今まで、多くは痛みというと= Biomedical な見方だったのです。
炎症があるから、痛い、と。
皆さんもそんな風に捉えている方が多いと思います。
なので、多くの患者さんたちは、”痛いってことは、何か痛んでるんですよね””炎症が起こっているんですよね”というコメントになるのです。

確かに、そういう側面もあります。
生物学的に、何か損傷が起こっていると、末梢神経が反応して”痛み”というサインを大きくして、損傷が起こっていることを教えてくれます。
損傷が起こっているから、今治しているところだから、無理しないでちゃんと治させるように!と。 無理させないように知らせるのです。

そう、痛みとは、お知らせ。サインなのです。
 ”サイレン”のような”警報機”。ジリジリジリジリ…
何か自分にとって良くないことが起こっているよ、というサイン。
気づいてほしくて、大きなボリュームで、”顕在意識” に伝える。気づいてよ、って。
(なので、小さなボリュームの”違和感”程度の地点で気づいてくれたら、”痛み”までにはならなかったりするのです。。)

例えば、捻挫をした時。
多くのスポーツ経験者(特にコンタクトプレーのある人たち)は、”捻挫だから大丈夫”と言って、本当は安静にした方が良いのに、そのまま試合に出てしあったりする。その痛みが、死んでしまうとか重大な事にはならない(と信じている=Psycho)し、そくらい我慢してやっても試合ができると経験して知っているから。 しかも大事な試合(social)だと尚更。”アドレナリンが出てるから大丈夫!” とよく言いますが、要はそれ。 身体からの不安のサイン”痛み”よりも大事なことがあるから ”痛みなんてそんなこと”、になっちゃう。時々後でしっぺ返しが来るけど。
ですが、一般の方 特に運動が好きでは無い方達だと、”こんなに痛いなんて足がどうにかなってしまうのでは無いか””歩けなくなってしまうのでは無いか”という不安(Psycho)から、とても痛みを強く訴え、大きな”びっこ”をひいたり、歩けない、と言って出かけることをやめてしまう人達もいます。仕事や家庭環境にストレスがあると更に増長(social)。。  ”スポーツ選手だとそのままラグビーとかやっちゃいますよ”と伝えると、 信じられない、という顔をする。
同じ構造を持つ人間なんですけど、どうも違う生物だと思っている人が多い。。

同じ”捻挫”の程度でも、その”痛み”がどのような意味を持つのか、どのような結果が待っているのか。その知識と経験で大きな活動量や生活の質の差が出て来るのです。

このように、心理的な信念や経験、周りの環境によって、生物学的な”痛み”の程度や質は、大きく変わってくるのです。

しかも、通常 ”炎症”から来る痛みは長くても3週間と言われています。
(これはまた今後、解説)

あれ?と思ったそこのアナタ。
さて、ではあなたの今 感じている痛みは、どこから来ているサインなのでしょうね。

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