子どもも大人も気持ちを切り替えるために必要なのは、感情を出し切ること。
2歳10ヶ月の息子。
この夏、3歳を迎えます。
身体もずいぶん大きくなって。体重16kgを超えて、抱っこすることもできなくなってしまいました。
単なる親バカかもしれませんが、元気で、素直で、やさしい息子に育ってくれています。お腹の赤ちゃんにもいつもやさしい言葉かけをしてくれる息子です。
「素直に育っているね」と身内からよく言われる息子ですが、それはなぜなんだろう…と考えてみました。
私が子どもと接するときに心掛けていることがあります。
「子どもの感情を出し切るようにしていること」
どういうことか詳しく、エピソードを交えながらご紹介できたらと思います。
一日に数回は大泣きする息子。
その理由はさまざまですが、
・できないことがあったとき
・痛い思いをしたとき
・まだやりたかったとき
最近は、このどれかにほぼ該当します。
「悲しい」
「痛い」
「悔しい」
そうした感情を切り替えるためには、感情をそのまま受け止めてくれる存在がいるということ。すべての感情を出し切ってしまうことが必要なんじゃないかなぁと、感じています。
例1) できないことがあったとき
例えば、ブロックがうまくできなくて壊れてしまったとき。息子は一目散に、泣きながら私に駆け込んできます。
「できひん。わーーーーん」
「どうしたん?何ができなかったん?」
「ブロックができひん」
「それは嫌だったね。難しかったんかな」
「どうする?もうやめる?ママが手伝う?もう一回自分でやってみる?」
感情を代弁する言葉を私は必ず伝えるようにしています。今回の場合は、切り替えが早そうだったので、次の行動をいくつかの選択肢として提示してみました。すると、その選択肢の中から、
「ママといっしょにする」
など行動を自分で選ぶことができます。
助けを求めてきたら助ける。
泣いたときには受け止める。
それは甘やかしでも何でもなく、
・助けを求めたら助けてもらえる。
・困ったときには手伝ってほしいと言えばいい。
・感情を受け止めてくれる存在がいる。
ということを経験から学んでいきます。
そうした経験を積み重ねていくと、今後、なにか困難にぶつかったときにも、解決できる対策を自分で選択し、行動していけるようになっていくと思っています。
例2) 痛い思いをしたとき
例えば、こけて痛い思いをしたとき。先日は、ショッピングビルの中で大泣き。親としては、泣かずに静かにしてほしいところです。
迷惑になって申し訳ない気持ちはありますが、まずは息子の気持ちを受け止めることに専念しました。
「ママーいたいー」
「いたかったね。どこが痛い?」
「ひざが痛いの」
「それはつらかったね。痛かった、痛かった」
その後もひたすら泣き続け、私は「痛い痛いの飛んでけー」としたり。ひざを撫で続けたり。
感情を受け止め、感情を出し切ることに徹する。
そうすると、必ず自然と落ち着いてきます。
ちょっと笑い話になりますが、別件で、息子が「痛い」と泣いたとき、隣にいるばあちゃん(私の母)が「大丈夫、大丈夫」と声をかけていました。
息子の第一声は、
「大丈夫じゃない!痛いの!」
と反発していて、心の中で「いいぞいいぞ」と思っていました。素直な感情表現すぎて。
言ってしまいがちですが、早く落ち着かせようと、
「大丈夫、痛くない痛くない」
「強いから、大丈夫」
という声かけをすると、自分の感情を十分に出しきれずに終わります。
すると、ネガティブな感情は我慢すべきもの。抑えるべきもの。ということを学び、ネガティブな感情を否定的に捉えるようになっていきます。そして、自分の感情を押し込めることにもつながっていきます。
ポジティブな感情であれ、ネガティブな感情であれ、自分の内から出てきた大切な感情。抑え込むのではなく、感情をぜんぶ受け止めることで、次の一歩が前向きなものに変わってくると思っています。
小さいうちは、そばにいる大人が感情を受け止めてあげればいい。
大きくなってきたら、自分で自分自身の感情を受け止めてあげる。受け止めきれなければ、信頼できる人に感情を共有してもらって受け止めてもらう。
ずっと過去のトラウマにとらわれている人を見ると、その時の感情をすべて出し切ることができない環境にあったり、自分自身で押さえ込んでいたりするように見受けられるので…
気持ちをなかなか切り替えることが難しいとき、ちょっと参考になればなと思って書かせていただきました。子どもも。大人もね。
子どもの姿から学び、親として学びを深めていくマガジンを運営しています。すこしずつ記事も増えてきました。ぜひ、読んでみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました♩