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はじめての歌集(短歌の本)のつくり方①

趣味で短歌を詠んでいる伊藤七です。「今までつくってきた短歌を歌集にまとめてみたい」という想いがあり、12月1日(日)の文学フリマ東京39で販売するために準備中です。

「いつか私家版の歌集をつくってみたい」という方の参考になればと思い、noteに記録してみます。

※わたしは本づくりのプロでも、歌人として名を馳せているわけでもありません。短歌を趣味にしている素人が、なんとか自力で歌集を制作している様子を紹介します。プロはやらないであろう方法で制作している可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

歌集づくりの手順

ざっくりと下記の順番で作業中です。

  1. 短歌をつくる

  2. 短歌を選ぶ・並べ替える

  3. データをつくる

  4. 入稿する

  5. 販売する

それぞれどんなツールを使って、何をするのか説明します。

1.短歌をつくる

まずは短歌を用意します。

  • 過去にいろいろなサイトに投稿した短歌

  • Twitterに投稿した短歌

  • スマホのメモ帳に書き留めた短歌

これらをGoogleスプレッドシートに並べました。

スプレッドシートは、Googleアカウントを所持する人なら無料で使えるエクセルのようなツールです。数を数えやすく、整理しやすいので、Googleドキュメントではなくスプレッドシートを使っています。

特にお気に入りの短歌には、背景色をつけて分かりやすくしました。

この時点では、短歌の数は500首ほど。我ながら微妙だなと思うものや、薄いものも混入しています。あとから「発想としては意外といいな」「箸休め的に使えるのでは」と思う可能性があるからです。

2.短歌を選ぶ・並べ替える

次は短歌を選んだり、並べ替えたりします。

商業出版された歌集を見てみると、1冊に200~300首ほど入っているものが多いように思います。私家版の歌集は80首ほどのものもありました。

まずは、先ほどエクセルに並べたものをコンビニで印刷します。かかるお金は200~300円。

そして家に帰り、印刷した短歌を1首ごとにハサミで切り分けます。

小学生が学校で使うような模造紙を購入して、その上に短歌を並べます。模造紙はAmazonで20枚918円で購入できました。まさか30歳にもなって模造紙を購入するとは。

ここに短歌を並べていきます。グルーピングしたり、全体の流れを考えたり、脱落する短歌が出てきたり。

プロの方たちはどんな方法で並べ替えているのでしょうか。こんな原始的なやり方をするとは思えないので、いいやり方を教えてほしいものです。パソコンに接続できる大きなディスプレイがあれば良いのかもしれません。

並べ替える中で、書き直したくなったり、新たに歌をつくりたくなったりするので、適宜修正します。

今はこのフェーズにいます。あと1週間くらいで確定させたい。

3.データをつくる

データをつくります。模造紙の上に散らばっているものを、パソコン上のデータに直していきます。

まだ歌集のデータをつくったことはありませんが、去年エッセイ集をつくったので、基本は同じでしょう。

  • 使うツール:Adobe InDesign(月額3,280円)

  • 必要なページ:表紙、短歌のページ、おわりに、奥付

表紙はCanvaを使って作成します。「AI自動生成機能」を利用するといい感じの挿絵ができるので、この機能を活用予定です。

今のところはAIで生成した画像を表紙として活用しても法的に問題なさそうです。

参考:Canvaは商用利用可能!Canvaで許可されている商用利用と禁止事項について分かりやすく解説します

デザインスキルはありませんが、過去に出版されている本のフォントや雰囲気を見ながら、歌集として違和感がなさそうなものをつくっていきます。

試しにつくってみた

「短歌のページ」や「おわりに」は、Googleドキュメントやスプレッドシートで文章を作成してから、InDesignに流し込みます。

奥付とは、本の最後のページの発行日などが書かれたページです。

奥付のページ

出版素人にとってはInDesignの操作が難しく、苦戦した記憶があります。Google検索とYouTubeに助けられましたが、「これだけ見れば大丈夫!」といったサイトには出会えませんでした。

後で「歌集を作りたい人向け」のInDesign解説ができたらいいな。

4.入稿する

どこの印刷会社さんにお願いするかを決めて、入稿作業をします。

前回はグラフィックさんにお願いしました。約200ページの本を100部お願いして、5万円ちょっとでした。

今回もまたグラフィックさんにお願いするか、ちょ古っ都製本工房さんにお願いするか、迷い中です。

ちょ古っ都製本工房から表紙の用紙見本を送ってもらったら、気になる用紙を見つけたんです。用紙見本はこちらから切手代のみで受け取れます。なんてありがたいのでしょう。

プランにもよりますが、入稿してから10日ほどあれば製本したものを発送してもらえます。文フリは12/1なので、11/15頃までには入稿を終えたいところです。

5.販売する

文フリでのみ販売する場合は、当日文フリ会場に本を持っていけばOK。

わたしはネットでも販売したかったので、BASEでページをつくりました。今回も文フリが終わった後にBASEで歌集を販売予定です。

さいごに

5~6万円あれば、100部程度の歌集を制作・販売できると思います。

もちろん製本を個人で担ったり、ZINEらしいZINEにするならもっと安くなるでしょう。大量に印刷すれば1冊あたりの料金が安くなるので、たくさん売る自信のある人は300部、500部と量を増やした方がお得です。

表紙のデザインを誰かに依頼したり、特殊な紙を使ったりするともっと高くなります。そんな感じです。

まだまだやることが溢れているので、スピードを上げていかないと。

12月1日(日)の文学フリマ東京39で待ってます!

▼本づくりや文フリのことも含めて、雑談希望の方はご利用ください。知り合いの方は無料で大丈夫なので、連絡しやすい方法でご連絡ください。

▼過去の文学フリマ出店記録

連絡先
メールアドレス:ito777nana@gmail.com
X(Twitter):伊藤七 @777nanadayo777


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伊藤七 | 書く人
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