わたしの本棚97夜~「作家と猫」
とにかく可愛い。表紙は中島らも家の猫「とらちゃん」だそうです。佐野洋子さんから平岩米吉さんまで、猫好きな50人の文化人の方のエッセイ、漫画、詩などを載せています。癒されます。基本的に猫好きな人の文章なので、猫がそばにいるように感じで、ふふふと笑ってしまったり、そうだよね、と共感したり、驚いたり。
☆「作家と猫」平凡社 1900円+税
猫派か犬派かと問われると犬派だと思っていましたが、年を重ねるごとに俳句を始めたこともあって(なぜか俳人には猫好きが多いと思います)猫の可愛さにも心癒されます。加えて、隣人が、茶色の毛の「サスケ」という猫を数年前から飼いだし、我が家の庭を横切ったりするので、親しみ倍増です。
1、猫、この不可思議な生き物
2、猫ほど見惚れるものはない
3、いっしょに暮らす日々
4、猫への反省文
5、猫がいない!
6、猫的生き方のススメ
全部で6章からなり、夏目漱石氏から三谷幸喜氏まで50人の猫愛に満ちた文章や漫画、イラストが読めます。全部読むと、今日も我が家の庭を通るサスケくんがますます可愛くなっていました。休憩していかないかと思って、「サスケくん」と呼び止めると、またね、といった感じで、パリコレモデルのウオークのごと、颯爽と春の陽差しを浴びて、横断していきました。
猫とは、かくも可愛く、心を癒してくれるもの。年を重ねるごとに、その思いはますます強くなるようです。
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