「和菓子を愛した人たち」虎屋文庫~
歴史上の人物100人の和菓子との思い出です。紫式部から森茉莉、朝ドラ主人公の牧野富太郎まで、文化人、文豪、市井の人の和菓子にまつわるエピソード。写真入りであり、読んでいて美味しそうにもなり・・・。
☆「和菓子を愛した人たち」 虎屋文庫 山川出版社 1800円
9章からなります。
第1章 文学の名脇役
第2章 あの人の逸話
第3章 心が通う贈り物
第4章 徳川将軍をめぐる人々
第5章 江戸の楽しみ
第6章 旅で出会う
第7章 我、菓子を愛す
第8章 茶人の口福
第9章 思い出は永遠に
和菓子の年表
特に面白かったのは、やはり、坂本龍馬が新婚旅行に霧島までカステラを持参したことです。新しいもの好きですね。
江戸時代、8代将軍吉宗のときに砂糖黍の栽培を推奨し、そこから庶民にも和菓子、まんじゅうが広がっていったそうで、そういった意味でも江戸時代は活気あり、魅力ある時代だなあと。
虎屋文庫というのは、虎屋の菓子資料室だそうです。虎屋は室町時代後期に京都で創業し、後陽成天皇ご在中より、菓子御用を勤め、今に至っているそうで、そのお店の歴代の資料をまとめ、和菓子の情報発信をしているそうです。コラム、エッセイ風であり、何よりカラーで、全てのページに和菓子が写真入りで、おいしそうで、幸せな気分になりました。
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