見出し画像

パニック発作の恐怖と自分を取り戻す小さな一歩

こんにちは。ハミング星人です。

夜、不安に襲われた時、あなたはどう対処していますか?
私自身、長い間、不安神経症やパニック障害と向き合いながら生きてきました。その中で、パニック発作は私の心だけでなく、日常生活全体を覆っていきました。発作自体は数分で収まることがほとんどですが、その恐怖はまるで体に刻み込まれるようで、次にいつ来るのかわからない「予期不安」が生活の一部になってしまったのです。


初めての発作—逃げ場のない恐怖

それは大学受験浪人中のこと。友人と一緒に大学見学に向かう途中でした。急行電車に乗り、駅を出た直後、突然息苦しさと恐怖に襲われました。心臓が激しく脈打ち、手に汗を握り、全身が青ざめていたのだと思います。友人が「大丈夫?」と声を掛けてくれたことだけは覚えていますが、あの時の理由のわからない恐怖は、まるで私を孤立させるようなものでした。

その瞬間、私は「きっと一時的なものだ」と自分を納得させようとしました。でもその後、似たような場面が繰り返されるたびに、電車に乗ること自体が怖くなり、徐々に逃げ場のない場所すべてを避けるようになりました。


恐怖が作り出した「回避行動」

次第に、閉鎖感を感じる場所や状況を避けるようになりました。電車、エレベーター、高速道路...。夜、布団の中で感じる閉ざされた感覚すら不安の引き金になり、ただ震えながら朝が来るのを待つ日々が続きました。

「こんなはずではない」「精神力で乗り越えられるはずだ」と自分を鼓舞しようとしていましたが、その思いが強くなるほど、結果的に自分自身を追い詰めてしまいました。気づけば、「自分をコントロールできない」という感覚に囚われ、自分の力が半分しか発揮できていないような状態に陥っていたのです。


小さな一歩を踏み出すという選択

そんな中で、私が始めたのは「小さな一歩を踏み出すこと」でした。それはとても簡単なことから。例えば、電車に一駅だけ乗る。エレベーターで2階分だけ上がる。それだけで、私の中には少しずつ「できた」という感覚が生まれました。その積み重ねが、「恐怖にコントロールされている自分」から少しずつ自分を解放していくきっかけとなったのです。

恐怖に立ち向かう必要はありません。向き合うというのは、時に「逃げる」ことも含まれます。それでも、一歩ずつでも進むことで、「自分を取り戻す」という感覚を少しずつ育てていけるのです。


恐怖を受け入れるという考え方

私が気づいたのは、「恐怖を完全になくす必要はない」ということです。それは、自分の一部として受け入れることで、少しずつ軽くすることができるものなのかもしれません。恐怖を消そうとするのではなく、それを含めた自分と共存する道を選ぶこと。それが、私にとって新しい生き方のスタートになりました。

あなたも、もし何か恐怖や不安を抱えているなら、無理に克服しようとしなくてもいいんです。ほんの小さな一歩を、自分に許してみてください。その一歩が、未来の自分にとって大きな変化をもたらすかもしれません。

これからも、私の経験や気づきを少しずつ共有していけたらと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


#不安神経症 #パニック障害 #恐怖 #共存 #心の健康 #パニック発作 #恐怖との向き合い方 #自己回復 #小さな一歩 #メンタルヘルス #心の健康 #ストレス管理 #自己成長 #安心感 #前向きな変化

いいなと思ったら応援しよう!