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10INC's Intern Vol.10 || 「Z世代価値観」を考察した結果の自分とは

こんにちは。10INC.インターンのカネディです。今回は10INC.の業務でZ世代に向けて、オンラインコミュニティMROCの運営を行ったので記事にしていこうと思います!まだMROCについてよく知らないという方はこちらの記事をご覧ください。
参考:オンラインコミュニティ調査の「今」

この調査は「仕事」「お金」「恋愛」についてZ世代(18歳~27歳)の16名、2023年9月19日~10月29日に調査を実施しました。調査結果と私の考えを分析していこうと思います!
考察は長くなりますが、ぜひ最後まで読んでもらえたら嬉しいです。

参加者のコミュニティタイプの傾向

初めに、参加してくれたZ世代に対して、オンライン上のグループやコミュニティにおける役割を質問したところ、大半の意見が「みんなに合わせて場の雰囲気を見ながら関わる」と回答した人が大半でした。Z世代は、なかなか自分からコミュニティを盛り上げるということは少ないのかもしれません。私は運営者として今回携わりましたが、盛り上げるというのはとても難しく感じました。


20代の過ごし方

20代と30代は同じ10年間でも、20代で過ごした10年間はとても重要だと言われています。20代を大切に感じているコミュニティメンバーは多く、「仕事で出世したい」、「豊かな家庭を築きたい」など色々な経験をしたいと考えている人が多いようでした。私もそのうちの一人ですが、コミュニティメンバーの価値観を見ていってください!

仕事
今後多くの時間を仕事に費やすことを考え、「得意分野や好きなこと」「趣味の延長線になること」を仕事にしたいという人が多かったです。仕事の豊かさを人生の豊かさと考え、30代40代へのキャリアへ繋げていこうという考えを持っているようでした。

プライベート
趣味やイベントを思い切り楽しみたい
と思っている人が多数派でした。その背景には趣味でリフレッシュしたり、家庭を持ってからは遊べないという考えがあるようです。その他にも、健康志向な意見や自然に癒され静かにできる時間を確保したいという意見もありました。

ワークライフバランス
20代はワークライフバランスを「棲み分け」と「メリハリ」を重視する時期で、楽しさも大切にし、仕事を重視しつつも仕事と遊びを両立。猪突猛進ながらも自分の生活を築くということがわかりました。
「ワークライフバランス観点で私の20代を一言で表すキーワード」を聞くと以下のような結果になりました。

Z世代価値観調査(10inc.)

恋愛
Z世代は体力と時間があるからこそ、恋愛以外にも貴重な体験/趣味/友人からたくさんのことを学びたいと考える結果、1〜2割、3〜4割の回答に集中しています。「20代の幸福度の中で恋愛は何割か?」を調査した結果が以下になります。

Z世代価値観調査(10inc.)

回答者の多く(1〜2割、3〜4割と回答した者)に共通しているのは恋愛以外のことにも注力したいということでした。恋愛が幸福度に占める割合が高い人は「自分を成長させる」、「将来のライフプランに大きく関わる」「体力と時間がある20代に恋愛をすべき」といったように恋愛における立ち位置が恋愛が幸福度に占める割合が低い人に比べて高いことがわかります。

Z世代にとっての理想の40歳とは

皆さんは40歳になったらどんな人になっていたいか想像したことはありますか?私は、少なくとも子供を作って、それなりの年収になっていたいとぼんやり考えています。そこで、コミュニティメンバーに「40歳になった時にどんな自分になっていたいか」、「40歳の希望年収」を調査しました。

理想
初めに紹介するのは「40歳になった時にどんな自分になっていたいか」です。下記が調査内容と結果になります。

Z世代価値観調査(10inc.)

私は以前<10INC's Intern Vol.8 || Z世代が住みたい場所>でも記載した通り、将来は「T型人材」になりたいと考えています。そのため、「複数の仕事・スキルを経験」し、その上で「スペシャリスト(専門家・職人)」として大成していきたいと考えています。
上記の回答を見て分かる通り「スペシャリスト(専門家・職人)」を目指す人は5人しかおらず、私はどちらかというのマイノリティグループだとわかりました。対して「複数の仕事・スキルを経験」を希望している人は10人と最も多い回答が得られました。

そして、私として意外だったことは「結婚・子供」についての回答結果です。回答結果はなんと8人と半数しか得られませんでした。しかし、Z世代調査として様々の企業が調査をしているように結婚や子供に対して消極的になっていることが分かりました。

続いて、40歳になった時の希望平均年収は843.75万円
「お金の話をするのが好きor嫌い」の2軸から調査結果を分析してみようと思います。

お金の話をするのが好きor嫌いと回答した人はちょうど半数です。
「好き」と回答した人の希望年収の平均が1018.75万円
「嫌い」と回答した人の希望年収の平均を668.75万円でした。
このことから、お金の話をするのが好きな人ほど、お金を稼ぎたい傾向を読み取ることができました。
 
また、お金の話が好きと回答している8人中5人が学生で構成されていました。学生の方が社会人よりもお金の話が好きという背景には、お金に関する積極的なコミュニケーションを無意識に行っているからだと考えます。
日本は人前でお金の話はタブーとされる風潮がありますが、学生はそんなのお構いなしです(笑)「今月ピンチなんだよね〜」といった会話からお金の話を日常的に膨らませている人が社会人より多いイメージがあります。

お金とライフスタイルの考え方

Z世代の趣味・消費行動は多様化しています。そのため、一人一人のお金に対する価値観や消費先にはY世代と比べて多様化していることが考えられます。そこで、「お金に対する考え方/行動」、「大金(1億円)を手にしたら何に使うか」調査してきました。まずは、コミュニティメンバーのお金に関する考え方/行動の調査内容と回答結果を紹介します。

Z世代価値観調査(10inc.)

10人がお金の面で将来的に不安を抱えていて、資産運用に興味のある人が13人に対し、投資をしていない人が10人という回答結果でした。
Z世代は投資に興味があるのにしないという傾向があります。積み立てNISAを1年ほどしている私からしたらなぜ興味があるのに投資しないのか疑問を抱きます。もっと具体的な情報発信が必要なのかもしれません。

1億円を手にしたら何に使う?
大金を手に入れた際にZ世代はどんなことに使うのかを質問しました。私の場合は得た大金の9割を投資、残りの1割で最新のデジタル機器の購入や旅行、アクアリウムなど趣味に使い、余ったら貯金します。
では、Z世代の回答を見ていきます。

Z世代価値観調査(10INC.)

「貯金」「投資」などのワードが出てきています。メンバーの中には私とは正反対で大金の9割を貯金するという考えであり、投資を考える人は1割だけでした。その方は、生活水準を上げたくないという理由でした。
やはり、投資を考える私にとっては「貯金?!」と思ってしまいました(笑)

気になった使い道
貯金、投資以外の使い道としては、趣味や旅行に使う人が多くいました。その中でも私が疑問や面白いと思った使い道を2つ紹介します。
 
マイホームを購入したい
使い道にマイホームと回答した人は5人いました。
今回のコミュニティメンバーはZ世代ということで、年齢は18~27歳、まだまだ働き盛りで、転勤・転職をすることを考えても、20代でマイホームは早すぎるというのが私の感覚で、早くからマイホームを購入したいという感覚は、Z世代よりX世代の価値観だと個人的には思っていました。

そこで、マイホーム購入を検討したメンバーの特徴について調べてみると
理想の40歳での回答は、
●3人:「独立をしていたい」
●4人:「結婚・子供」

マイホーム購入者の3人が「独立していたい」と回答しています。手始めにマイホームを拠点として独立をするという考えならば1億円の使い道としては納得です。
 
「結婚・子供」についても、やはり、家庭を持つとなるとマイホームを早期に意識しておくのかもしれません。ちなみに、プライベートに関する傾向は、
「幸せな家庭を築きたい」「何かに縛られず健康」
「自立」 「自分の好きなことに夢中」「一人で静かにできる環境の確保」

 という回答結果でした。上記のようなプライベートを過ごしたいと考える人はマイホームを購入したいのかもしれません。

②新規事業立ち上げの資金にしたい
大金の使い道としてマイホームを購入し、独立するための拠点とかではなく、直接独立・起業に繋がる使い方をする人は1人しかいませんでした。特に驚いた点は、事業への内訳が具体的だったことです。本気度が伝わりますね。このAさんの「仕事」に対するモチベーションを深堀していこうと思いますが、まずは全体の調査結果から考察していきます。

Z世代価値観調査(10INC.)

全体的な傾向としては、「起業・独立」は半数で、Z世代らしい回答としては8割以上が「好きなことを仕事にしたい」と回答しています。古いですが個人的にこの言い回しはYouTuberによる 「好きなことで、生きてく」を思い起こします(笑)もしかしたら影響を受けているZ世代もいるかもしれませんね。「プライベートの時間をしっかり確保したい」というところもZ世代らしいですね。

Aさんの特徴
Aさんの「仕事」に対するモチベーションは出世や稼ぐことは意識しておらず、ライフワークバランスが取れる環境で、好きな仕事をして、起業・独立したいという価値観が読み取れました。そんなAさんですが、20代の過ごし方は、「かっこいい社会人になるために自立して業務を回すことができる頼れる社員になりたい」と回答していました。新規事業に関しては、現時点で一番興味を持っている分野と回答してくれました。
 
つまり、「好きな仕事をして、一番興味のあることへ全力疾走する」ということがわかりました。
 興味のあることへ全力疾走できる社会人はかっこいいと思います。私も来年から社会人なので、そういった価値観を大事に持っていこうと思いました。

Z世代にとってお金とは?
「お金とは」と一言で考えてもらいました。私はお金とは自由をもたらすものだと考えていますが、コミュニティメンバーの回答は以下のようになりました。

Z世代価値観調査(10inc.)

お金を多様な視点から捉えられることでき、生活を豊かにする手段や幸せの源、引換券としての機能を果たしています。同時に、好奇心を満たすための資源や安心材料としても機能しています。Z世代にとってお金は単なる経済的なツール以上に、人生において多面的な役割を果たす存在だということがわかります。

Z世代の恋愛観

昔はお見合いや合コンがありましたがZ世代からしたらそれらは死語かもしれません。学生の私ごとですが合コンをしている人を周りで見たことがありません。そんなZ世代ですが、多様な出会い方があり、InstagramのDMやマッチングアプリ、婚活アプリなど出会い方がデジタル化しているようです。そんな世の中を生きるZ世代の恋愛事情について見て行こうと思います。まずは根本的なこととして「恋愛をしたいか?」を聞いてきました。

Z世代価値観調査(10inc.)

はっきりと「したい」と回答した人は半数しかいないという結果になりました。回答理由の多くは、20代のうちに他に楽しめることをやっておきたいという理由が多かったです。そこで次に「恋愛をする理由」にフォーカスを当てていこうと思います。

恋愛をする理由は、「安らぎ」「幸福を求めて」「自己成長」などがありました。やはり全体的に、恋愛以外に熱中していること、楽しいことがあると考えている人が多く、恋愛に代わることを挙げている人が多くいました。無理してやる必要がないという意見も多かったです。

アロマンティックに対して半数以上が共感を示す
アロマンティックとは他人に恋愛感情を感じない人や指向のことです。私はこの調査をするにあたって初めてアロマンティックという言葉を知りました。共感できるかどうかについては以下の結果になりました。

Z世代価値観調査(10inc.)

共感できる人の特徴は、恋愛ドラマを見ていたという傾向があります。それに対して、共感できない人の特徴は、「周囲にいない」「本能的に」「恋愛話で盛り上がれる」という回答がありました。今回の調査では、文字ベースでアロマンティックについて解説したため、ドラマによる映像・ストーリーをもとに伝えることができたらもう少し共感してくれる人は多いと思いました。
 
<Z世代の恋愛ドラマ視聴について>
アセクシュアル・アロマンティックを描く作品のリスト【映画・ドラマ・アニメ・小説・漫画など】
上記で挙げているアロマンティックについての映画・ドラマ・アニメは近年公開されたものから、Netflixなどで近年配信されているものが数多くあります。Z世代はアロマンティックな作品を目にする機会がXY世代よりも多いかもしれませんね。 

カネディの総評

私は小心者なため、大胆な出費をしない傾向にあります。そんな中、お金に関して、1億円という大金を得た際に思ったより使い道が分からず、とりあえず9割長期投資しておくという選択をしました。しかし、他のコミュニティメンバーの回答を見て、「9割はやりすぎかもしれない」もう少し視野を広げて、色々なことを体験し、興味を持ったことに全力疾走できるAさんのようにかっこよく生きたいと思います。

今回の調査を通じて、Z世代は生活に至るどの場面にストレスを感じているかによって、どうリフレッシュ・楽しもうとするか個人差があました。
例えば、お金に対してストレス・不安を感じているからこそ「コスパ」を意識して最小限の出費に抑え、楽しむ対象として仕事/プライベート/恋愛を充実させるといった具合です。ストレスと感じている対象とそれ以外を完全に切り分けるという感じです。どこを充実させるかを自由に選択できるというのはZ世代ならではだと思います。

そして、恋愛については必ずしも幸福だとは考えていないのがZ世代だと感じました。選択肢として恋愛以外を選択でき、多様な愛の形、価値観があることを知っているからだと思います。
恋愛は自分や他者の感情を大きく動かすことです。そのため恋愛を「楽しい」、「疲れる」などと考える人もいます。楽しめる人とそうでない人によっては幸福度・重要度は低くなるのは当たり前。選択肢が多く、周りからの理解・共感がされやすい環境を生きるZ世代にとって恋愛の必要性はなくても認められることです。
私も恋愛に対する気力・体力はあまりない方です。
ですので、恋愛すること=当たり前の時代ではないということですねー。
XY世代は、「もっと恋愛しろよ!」と全力で背中を押す人がいるイメージですが(笑)

兎にも角にも、4月から東京で新社会人になる私ですが
まずは「T型人材」になるべく頑張り、将来に向けて投資でも資産形成しつつ、新しい経験と体験をしてきたいと思います!

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