目標は未来を変えるためではなく、今を変えるため
こんにちは!
前回まで目標に対しての意味づけのお話しをしてきましたが、今回は目標設定の際に多くの人がしてしまっている勘違いについて話していきます。
参考図書はこちら
池田貴将著「未来記憶」
前回の投稿内容で伝えきれなかった部分で、目標を設定するにあたって非常に重要な考え方です。ぜひ覚えておいてください。
それではいきましょう!
目標は未来を変えるためではなく、今を変えるためのもの
目標というと未来を見据えて、未来の成果を設定すると思います。
しかし、未来にだけしか成果がないと認識してしまうと、目標設定は辛く苦しい旅のようなものになってしまいます。
長旅の道中で何も変化がないとつまらないと思いますし、飽きてくることもあるでしょう。
このような認識で目標に向かって進んでも、すぐに燃料が切れてしまうかもしれません。モチベーションも湧かなくなり、いつのまにかサボり始めてしまいます。
このように目標を放棄してしまう人は目標を立てることに満足を覚えてしまいがちです。まさに絵に描いた餅になってしまい、そのあとの成長に興味がなくなってしまいます。
それでは、どのように考えればいいのか?
その答えは「目標は未来を変えるためではなく、今を変えるためのもの」という考えを持つことです。
というのも、目標というと未来だけの変化にフォーカスしてしまいがちですが、未来とは今と繋がっているものです。そして、今の積み重ねが未来になります。
つまり、今変化することができなければ、未来は変わらないのです。目標によって変えられるべきは今の行動であると言えます。
目標を設定して、目標に向けて進み出した時に、今の行動が何も変わっていなければその目標はあまりよろしくないと言えます。
今の行動を変えることができるような目標をまずは立てることが大事です。そして、目標を立てたら、今の行動をほんの少しでも変えられているかどうかに着目してみましょう。
目標を立てる時にできるかどうかで考えない
目標を立てる時にその目標が達成可能かどうかを一つの指標にしてしまっている人はいないでしょうか?
「この目標ならできそうだからこの目標にしよう」とか「この目標はできなさそうだからやめとこう」みたいな思考になってしまってはいませんか?
もしこのような目標の設定の仕方をしようとしているのなら、すぐに目標設定の方法を改めるべきです。
なぜなら、この方法で設定した目標は目標とはなりえないからです。つまり、成長に繋がらないということです。
上記のような考え方をしてしまう人は目標を設定する際に過去の記憶や経験=過去記憶を用いようとしてしまいます。
過去記憶を基準にして考えると、リスクを取り過ぎてしまい、できないことには挑戦しない的な考え方になってしまいます。そして、成長につながる目標設定ができず、現状維持の目標設定になってしまいます。
目標を作るのは自己成長のためです。過去から今の自分を超えていけるような目標にしなければ目標の意味がないのです。
目標とは未来の話であって、過去や現在できないことができるようになるための目標を設定しなければなりません。
自分のコンフォートゾーンにとどまる目標では意味がなく、多少不安やストレスがかかるチャレンジゾーン(自分ができない領域)に飛び出すことができて始めて成長することができます。
勇気がいることではありますが、目標の成果を最大にして、成長し充実感を得るためにも、将来どうなりたいか?で考えて目標を設定していきましょう。
目標達せができない自分はダメだという間違い
目標設定ができなかった時に、「やっぱり自分はダメだ…」というふうに考えてしまっていないでしょうか?
目標は、達成したかどうかという結果だけを見るのではなく、プロセスと自分が成長できたかどうかにフォーカスすべきです。
この結果主義は日本の学校教育の弊害とも言えます。学校では通知表やテストの点数という結果の良し悪しによって自己評価が決まっており、その結果主義が社会人になっても結果が出ていなければプロセスがどんなに良くても意味がないという考えになってしまいがちです。
確かに結果は重要ですし、変にプロセスに価値を感じてしまうと結果を無視してプロセスだけを大事にしてしまう間違った方向に行ってしまいかねません。
しかし、先にも述べましたが目標は自己成長のためです。目標を立てる本当の目的は成長することであり、達成はその手段にすぎません。
そして、「人生の目標は何を達成するかではなく、どんな人に成長するか?」と本書には書かれています。
目標達成ばかりに目がいってしまうと、成長が得られないこともあり、それでは本末転倒なのです。
さて、今回は目標設定の際にやりがちな間違いをご紹介してきました。
目標の本質を理解して、目標設定の効果を最大限発揮するためにはどうすればいいのか?をちゃんと理解していなければ、目標を設定する意味も達成する意味もありません。
その点しっかり理解して目標設定に取り組んでいきましょう!
それでは、今回はこの辺で!